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旅たび写真缶

小さい旅から大きい旅まで、時にはいい歳して恥ずかしい旅まで、写真旅日記。

西表でヤエヤマボタルを見る

2017-04-11 | 八重山・西表島旅行記

2017年3月27日

今年もまた八重山諸島巡りに行って来ました。3月に行くのは初めて。

3月を選んだ理由は、西表島のヤエヤマヒメボタル(ヤエヤマボタル)が飛び交うピークが、3月末ごろだろうという現地情報があったから。

一昨年の5月に、石垣島で初めて見たヤエヤマヒメボタルの乱舞があまりにも感動的だったので、今回は西表島で見ることにする。当然、写真撮影も行う。

西表島三泊、小浜島二泊、石垣島一泊の豪華六泊七日のオッサンひとり旅。

ホタルの撮影だけを考えて、旅程を3月の後半に設定したのだが、この時期は春休みの家族旅行や学生の卒業旅行などが集中するということを、すっかり忘れていた。

いつもの旅行代理店に一か月も前に相談に行ったら、リゾートホテルなら部屋を予約できそうだが、肝心の飛行機が既にキャンセル待ち。

数日後、担当のオネエサンが苦心して組んでくれた往路は、仙台→福岡、福岡→那覇、那覇→石垣島とANA三便乗り継ぎ、最後は定期船で西表に至る。まるで海外旅行に行くような・・・。しかも福岡では乗り継ぎ時間が20分しかない。

当日、不安が的中して福岡空港への到着が10分遅れ。

タラップを降りたところへワゴン車が迎えに来て、裏口からターミナルビルに突入。

「キャリーバッグを宅配便で送っておいてヨカッタ」と思いながら、係のオネエサンの後を必死に走る。ギリギリセーフで那覇便に間に合った。

しかし、那覇空港でまた波乱含み。

ほとんどの便が出発遅れの状態。地元の人の話では、那覇空港はすでにパンク状態なのだと言う。

結局、石垣空港には40分以上も遅れて到着。

                  ≪石垣港 離島ターミナル≫

無事、石垣島には到着したものの、海がけっこう荒れていて、西表島西部の上原港行の高速船は欠航。

私が行く東部の大原港行は何とか運行しているものの、飛行機が大幅に遅れたため予定していた便には乗船できず、二便遅らせて西表島へ。

17:30 予定していたドライブもできないまま、ホテルにチェックイン。

18:00 ホテルのレストランでソソクサと夕食をとり、今夜から三日間参加する予定のナイトツアーの準備をする。

18:50 西表に来ると毎回お世話になっているCoral-foundationのガイド宮沢さんがホテルまで迎えに来る。

途中の旅館でもう二組ピックアップして、目的地のジャングルに向かう。

ヤエヤマヒメボタル(ヤエヤマボタル)は、本州で見られるゲンジボタルやヘイケボタルとは違って陸生の昆虫で、石垣島と西表島のひと気のない森の中にしかいないとされる。

ヒメボタルの中でも極めて小さく、体長5mm以下。したがって発光も小さいが、力強く点滅しながら飛び回る。その数は、多い時には数百匹から1,000匹とも言われる。

人工の光を嫌うので、真っ暗なジャングルの奥深くでこの季節、求愛活動を行う。

石垣島の場合はある程度林道が整備されているので、ガイドしか知らないトッテオキの場所であっても、近くまで車で行ける。

西表島の場合は自然保護が徹底されているので、山中にはイリオモテヤマネコしか見たことのないホタル生息地が沢山あるらしい。一般観光客が安全に見られるのは、極めて限られた場所になるようだ。

ヤエヤマヒメボタルのオスが一斉に点滅しながら飛び交うピークは、日没からおよそ30分だと言われている。今日の日没時刻は18時58分。

真っ暗闇で、小さな光の点滅の乱舞を写真撮影しようとすると、事前にいろいろとカメラの設定が必要となる。撮影する構図も決めなければならないし、ピントも合わせておく必要がある。したがって、撮影現場には明るいうちに到着していなければならないのだが、今回参加のナイトツアーは、なんと、丁度日没時間の19時に宿を出発するので、現場に到着した時には、すでにショウは始まっていることになる。

19時宿を出発と言うのは、宿の夕食時間(早くて18時から)を考えれば、ギリギリの時間なのだと言う。

自分だけ勝手に行こうかとも思ったが、行けるハズもなし。

ヤエヤマボタルの生息地から200mほど手前で車を降りる。すでに周囲は薄暗いが、何とか近くの茂みなどでピントを合わせる。

長靴と手袋とミニライトを渡されて林道に入る。途端に辺りは真っ暗闇。参加者全員、狭い林道の中央を縦一列になって進む。(路肩の茂みは長靴を履いていても要注意)

既に来ていた別のツアー一組と一般客の合わせて十二、三名。

林道に縦一列のままその場を動かずに、すでに飛び交っているわずかな光の点滅を観賞。

状況がつかめないまま三脚を置いて、ファインダーを覗いても既に真っ暗。水平すら良く分からない。ピントも適当なので、出来るだけ広角で撮影するしかない。

                    ≪一日目の撮影結果≫

最初のシャッターを切ったのは、日没から25分後。ホタルの数はもっと増えるだろうと思っていたら、一向に増える様子もなし。

八重山地方はここニ、三日寒い日が続き、そのためホタルの数が激減したらしい。

最初の一枚目はショボイ結果に終わった。自然が相手なので仕方がない。

明日以降に期待。

2017年3月28日 ヤエヤマヒメボタル撮影二日目

今日は、快晴の温かい一日だったせいか、昨日よりホタルの数が増えた。

日中、ユツンの三段の滝までジャングルトレッキング(後日報告)してきたので、晩飯の時に生ビールをグビグビ飲みたかったが、ナイトツアーで虫が寄ってくると嫌なので一杯で我慢して来た。

                   ≪二日目の撮影結果≫

ホタルの数が増えた分、写真の体裁はとれるようになったが、なにしろ真っ暗になってから撮影現場に入るので、構図が適当になってしまうのがザンネン。

2017年3月29日 ヤエヤマヒメボタル撮影三日目

今夜は一段とホタルの数が増えた。はるばる西表島まで来た甲斐があったか?。

ただしいろいろと問題もあった。

三日間ともツアーの同伴者はほとんどが女性で、みんな一眼レフやコンパクトカメラを持参していた。ただし、みなさん手持ち撮影なので、うまくいくはずがない。

さすがにフラッシュを焚く人はいないが、最初のうちは、AF補助光が光る。(本人は気づいていないようだが)

こちらの撮影がダメージを受けるが、そのうち絶対に映らないとわかってみんな諦めてしまう。

今日は、キャノンの高級一眼レフカメラを持つ中国人青年が参加。

なぜか、私のすぐ脇に三脚を据えた。

                 ≪三日目の撮影結果その1≫

今日は、ホタルの数も増えてイイ感じで撮影。

しかし、困ったことに、隣にいる中国人青年の方から明かりが漏れて来て、こちらの撮影は台無し。

キャノン一眼レフの「アクセス・ランプ」が、ドギツク真っ赤に光っている。さらには、液晶モニタやらスマホまで煌々と光っていて、周囲が明るくなった。

怒鳴りつけてやろうかと思いながら様子を見ると、どうも撮影がウマくいかなくて、スマホでホタルの撮り方を検索しながら撮影しているようだ。呆れた!!

    ≪キャノン特有のアクセス・ランプの光で、目の前の木立が真っ赤に染まる≫

この中国人青年は、根本的なところで間違いを犯しているが、既にパニック状態で回りをウロウロ。日本語がどれだけ通じるか分からないので、注意するのを諦めて、反対方向にカメラを向けて撮り直し(take2)。

ヤエヤマヒメボタルの撮影(連写方式)では、途中で構図を変えるのは邪道だが、仕方がない。既に20枚近くシャッターが下りているので、何とかなるだろう・・・と判断。

                  ≪三日目の撮影結果その2≫

真っ暗闇で構図を変えたので、ほとんど運任せ。「もしかしたら背景は真っ黒だろうか?」などと心配しながら撮影していたら・・・というよりは自動連写なので何もすることはないが・・・目の前にハデな光が飛び込んで来てビックリ。

いつの間にか、中国人青年が私の前に入り込んできたのだ。泣きたくなった・・・・。

次の場所の星空観察でも、青年はパニック状態が続き右往左往していた。私は、星空撮影はアキラメた。

今回の撮影では、明るいうちに撮影現場に入れなかったのがイタカッタ。何しろ、背景やピントは感に頼るしかない。

もう一度、ヤエヤマヒメボタルの撮影に挑戦するとしたら、やはり石垣島の方に行くことになるだろう。自分の目で楽しむだけだったら、西表島でもいいと思う。(西部地区は見ていませんが)

石垣島のホタルのピークはゴールデンウイークあたりになると思うが、時間は西表より遅くなる。宿で夕飯を食べなくても、石垣島ではレストランや居酒屋はいくらでもある。

それに、石垣島のホタルのピークのころは、すぐ後に南十字星を見ることもできる。

初めてヤエヤマヒメボタルの写真撮影を考えている方は、カメラの設定や撮影の方法など懇切丁寧に教えてくれるガイドさんもいるので、HPなどで探してお願いしてみては・・・。とエラそうに言ってる私も、まだ初心者ですが。

ヤエヤマヒメボタルの撮影は終わってしまいましたが、八重山諸島の旅は、まだ続きます。

 

 

 



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