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国鉄があった時代blog版 鉄道ジャーナリスト加藤好啓

 国鉄当時を知る方に是非思い出話など教えていただければと思っています。
 国会審議議事録を掲載中です。

餘部物語第36夜

2009-03-11 02:19:11 | 国鉄思いで夜話
みなさま、こんばんは。
昨日は、知恵熱?が出たみたいで寒気と頭痛で早々と布団に入ったのですが、中々寝つけず何度も夜に目がさめました。

辛いですね、眠りたいのに眠れない。不眠症の人はこんな苦しみをもっているのでしょうね。

今日は、JRでは大和路線【関西本線】が濃霧のため大阪環状線の電車が遅延とのことでダイヤが乱れておりました。
そして、帰りがけには大阪環状線が不通に・・・・。

うまく行かない日はこんなものでしょうね。

全く参ってしまいました、さて、人は何のために働くのでしょう。

咄嗟に聞かれて答えられる人はどれくらいいるのでしょうか。
かく言う私も、いきなり言われると戸惑ってしまいそうです。

遅くなりましたが、第36夜スタートです。

> 「さあ、みんな昼飯も食ったし、午後の仕事がんばってくれよ。」
>
> そう言いながらも、先ほどの「さとし」の言葉だけが耳に残るのでした。
>
> さて、「さとし」は自分で答えを見つけることが出来るのでしょうか、そして、猫尾自身も・・・。

猫尾は、「さとし」の言葉を重く受け止めていた。
俺は何をしていたのか、高等小学校【現在の中学校】を卒業してからというもの、ただひたすら働いてきた。
親方に怒鳴られようと、ただひたすら、自分の仕事はこれしかないと言い聞かせてきた。
父親がそうであったように。
さとしが言った、「何のために仕事してるの?」

この言葉は、本当に重い言葉であった。

何のために働くのか?何のために仕事するの?

考えれば考えるほど、猫尾の頭のなかに、?の花が咲いていくのであった。

そんなことばかり考えながら仕事しているものですから、猫尾の手は当然止まってしまい、総元締めの親方から容赦ない罵声が飛んできます。

「猫、なにぼーっとしてんだ、昼休みは終わったぞ。そんなんじゃ、下のものに示しがつかんだろうが。」

その声にふと我に帰った猫尾は、一瞬周りを見回しました。

何人かは、総元締めの親方の声で驚いて急に仕事を始めた人もいたようですが、何人かは猫尾の姿を見ているのでした。

猫尾は少し怒気を含んだ声で、「おい、持ち場に戻るんだ。今日中にこの辺の草を全て刈ってしまわなければならないんだ。」

その声に、しぶしぶ従う人夫達であったがあきらかに、猫尾に対して軽蔑とも取れる雰囲気が感じられたのだ。

こんなことではいけない、もっとしっかりしなくては。
しかし、そんな風に考えれば考えるほど、さとしの言葉が重くのしかかってくるのであった。

「俺は何のために働いているんですか?」

そして、その答えは意外なところから見つかるのですが、それは明日以降のお楽しみとしましょう。
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