59歳「じージ」の癌治療日記

2005年11月、胃がんと診断された3人の孫を持つ59歳男性の治療記録

「信仰」

2006-02-17 21:40:57 | Weblog
「信仰」

私は今まで無信仰でした。
それでも一応、家には仏壇もあるし神棚もあります。
33歳の時、確か妻が厄年の時です、私は左目にボールが当たり網膜剥離となりました。今でも左目は明かりを感じるのみで視力はありません。
それまでの我が家は3人の子供に恵まれ、特に3人目は初めての女の子で私も妻もとても喜びました。私と妻の二人三脚で家を持つことも出来全てが順調でした。
そんな時に私の目の怪我は突然我が家を襲った不運でした。しかもその不運は私のみならず妻にも襲ってきました。妻が交通事故に会いました。横断歩道の信号で止まっていたところ、無免許の若い男の子が運転する業務用の4トントラックに追突されました。
1年もたたないうちに私の目の怪我と妻の交通事故というどん底の不幸、その前の長女誕生の喜びとの落差、この時私は始めて世の中には人間の力ではどうにもならない力というか運命があることをつくづく感じました。
それからしばらくは毎朝神棚に手を合わせる日が続きましたが、それも何時の日かやらなくなってしまいました。
そんな訳で癌に掛かるまでは全く信仰の心はありませんでした。

今回、私が癌と診断されてアメリカから帰ってまもなくのこと、妻が「霊波の光」におまいりしてみようと言い始めました。
妻は次男のお嫁さんのお母さんから「霊波の光」に関して以前から話を聞いて興味を持っていました。次男の嫁は高校生時代に交通事故で顔に傷を付けてしまいましたが、「霊波の光」で頂く「御神酒」を傷口につけながらお祈りを続けることで傷が消えてしまいました。またおばあちゃんも肺がんでしたがこの「御神酒」により医者の言う期間よりずーと長く延命できました。これらの話を聞き、気に掛かっていたところに私の癌の事を聞き、妻の心の奥深く潜在的に宿っていた信仰心に火が着いた感じです。
私も特に断る理由も無く少しでも癌が良くなる可能性のあることなら何でもやってみたい気持ちでしたから妻と一緒に千葉県野田市にある「霊波の光」にお参りしました。

信仰については各人色々な考えがあり、その人の状況により考えもまた変わると思います。私自身こうなるまでは全く神の存在は信じていませんでした。
私はエンジニアです。世界は神によって創造されたとする天地創造論、人は神によってこの世に召されたアダムとイブから生まれたとする話より、類人猿から進化して人間が生まれたとする進化論を信じます。
そんな私でもこれはひょっとして神様さまのおかげかなと思える出来事がいくつか経験できました。
まず、第1に抗がん剤を使っての治療でこんなに副作用が少ないことです、「天仙液」という漢方薬の効き目もあるかもしれませんが、それにしても周りの人の話からやはり私の副作用は少ないほうだと言えます。
第2は入院中のある夜、胃が苦しくなりました、それこそ苦しい時の神頼みでお祈りしました。しばらくすると胃の痛みが消えたんです。お祈りをしながら「びわの葉温灸」もやりました。私には両方が相乗効果で効いたと思えます。
第3は同じく入院中ですが抗がん剤の副作用で肝臓機能障害の有無をチェックする血液検査でGOT,GPTの数値が標準を上回りました。すぐに副作用を抑える薬を飲むことになりましたが、薬を飲むと同時に3日後の検査では元の数値(標準値)に戻っていました。いくら副作用防止の薬を飲んだからといってこんなに急激に元の数値まで戻ることは珍しいと医者もびっくりするほどでした。このまま数値が上がっていくと肝不全を起こし70%の死亡率なので抗がん剤の投与を断念するしかないと主治医に言われ、肝機能障害が出てきたことを心配した妻は一晩「御守護人神さま」にお祈りしたしそうです。お祈りのおかげで数値が一気に元に戻ったと2人は信じています。
私のほかに妻にも信仰を始めてから身体に変化が現れました。
妻は血液中の血小板が減少しその原因が分からず国の難病に指定されている突発性紫斑病ですが、信仰を始めてから最初の検査で血小板が増えていることがわかりました。まだまだ普通の人の数値には及ばないものの生活に支障ない程度の数値です。玄米食に変えたことも血液を綺麗にし便秘もなくなるので血小板減少を抑える効果があったかも知れませんが、われわれはこのような身体の変化も神様のおかげかなと考え始めました。

しかし、私の娘も新興宗教に関して心配しています。なにか新たな行動(寄付とかご奉仕とか)を起こす時には必ず相談するようにと言ってきました。私もオウム真理教などの新興宗教を思うと娘が心配するのは当然のことと思います。世間一般に皆さん同じ考えだと思います。
宗教団体が政治団体化したりすることは好みません。昔から世界や日本の歴史を振り返ってみても宗教が政治に関与した場合のトラブルは枚挙に暇が無いほどです。
主義主張を通そうとするあまり政治に関与せざるを得ない状況も理解できます。今世界を騒がせているアラブ問題にしても地域間、人種間、経済格差などの問題はあるものの、キリスト教とイスラム教の宗教対立が根底に感じられます。ちょっと話が横道に反れました。
でも「霊波の光」はそんな怪しげな新興宗教ではありません。しかし「神通力」のある神様で病気でも何でも信じられないことを起こして人間に神の存在を信じさせるんだそうです。
信者の体験を聞いていると本当にそんなことが起きるのかと信じられない話が沢山あります。でも決して作り話ではないのです。
信仰はその人の心の中に神をイメージできればその対象は日本古来の萬(よろず)の神様でもお釈迦様(仏教)でもイエスキリストでもマリア様(キリスト教)でも、アラーの神(イスラム教)でもいいのだと思います。
入学シーズンになれば大宰府や湯島天神が受験生で賑わいます。病気になればお守りをもらいに近くの神社やお寺に行きます。家を建てる時には神主さんにお払いを受けます。こうして形の上では何気なく日常生活で人々の心の中に信仰心は残っています。
信仰することで気持ちが落ち着き、病気に対しても不安が薄れます。全てを神にゆだねろとよく言われますが、平たく言えば病気に怯えることなく開き直りの気持ちで治療に専念することが大事だという事だと思います。医学的根拠を言えば心の落ち着きが副交感神経を働かせ、免疫力を高め、がん細胞を抑えることにつながるはずです。
私は仕事の関係で1年間をアメリカで過ごしました。癌にならなければそのまま3,4年は居る予定でした。アメリカでの生活でアメリカ人の日常生活がいかに信仰に影響されているかを実感させられました。日常生活に深く染み込んでいます。宗派は色々とあるようですが詳しいことは分かりません。でも奉仕の心や身障者やお年寄りを保護する気持ちは学校で教えるのではなく普段の生活の中で信仰を通じて教育されている気がします。
日本での信じられない事件の多発は人の心に何かが欠如しているせいだと考えるようになりました。
だからと言って信仰は道徳教育のごとく上から一方的に教えるものでもなく、やはり必要と感じた人が自主的に入っていくものと思います。
長くなりましたが以上が癌になって芽生えた私たちの信仰に対する考え方です。

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
はじめまして (琴美)
2006-04-14 21:40:49
はじめまして。霊波の光の信者さんなんですか?私も信者の一人です。本当に御守護神様の御力は素晴らしいです。今は御身体の方はいかがですか?
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ご返事 (敏荒)
2006-04-17 09:30:35
琴美さま コメントありがとうございます。

昨年の12月に妻と一緒に御つながりしました。

抗がん剤治療中ですが、おかげさまで副作用も少なく、順調です。16日(日曜)にも参拝してきました。
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有難うございます。 (琴美)
2006-04-17 10:48:47
参拝、御苦労様でした。御身体の方はいかがですか?私の知り合いも胃癌の末期から救われた方、乳癌から救われた方もいらしゃいます。御守護神様、二代様の御教えにそって歩んで行く事が出来れば、大丈夫ですよ。3つの御奉仕って、ご存じですか?これは、金銭の御奉仕、つまり賛助会を頂く事です。賛助会を頂くと御祈願を1500円で頂く事が出来ます。勤労奉仕、支部、礼拝所などでの御手伝い等が含まれます。お導き。布教等により御守護神様の実在を御知らせする事。なども入ると思います。間違っていたらごめんなさい。
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続きです。 (琴美)
2006-04-17 18:46:30
長くなってしまって、すいませんm(_ _)m 他人の為に祈れる様になれたら、良いな~!と、思っています。今でこそ、布教等に参加出来る様になりましたが、それ迄は幽霊信者でしたから(笑)自分で出来る事から始めると良いと思います。たとえば、パンフレット布教に参加出来なくても、支部等でパンフレットを頂いて来て、折り組の方に布教に行く時に使って頂いても良いと思います。パンフレットを折る時は心を込めて折らせて頂いて。と、本当に自ら求める事だと、思います。わたしが去年迄、歩めずもがいていたのですから、歩み始めて自分自身が変わらせて頂いているのがわかったのです。お互い、頑張って行けると良いですね!
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