映画鑑賞検定3級blog

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「すべてはその朝はじまった」

2006-11-17 | アメリカ映画
TSUTAYAで気になったタイトルだったので手に取りました。と、いうか、クライヴ・オーウェンが主役で悪役にヴァンサン・カッセルだってさ。こりゃ見ないとね。

チャールズ・シャインは、ごくごく普通の広告会社のサラリーマン。重度の糖尿病の娘がいる、という以外には特に変わったところがあるわけでもない。しかしある日の朝、切符の値段が足りなかったところを立て替えてくれた美しい女性、ルシンダと意気投合する。再び会う約束を取り付けるチャールズとルシンダは、瞬く間に距離を縮め、ホテルへと向かう。しかしそこのホテルで強盗にあってしまい、二人の運命はどんどんと狂って行く・・・。


日本未公開作品というだけのことはあって、ビックリするほど面白いというわけではないけれど、全米ではヒットしていたらしく、それなりに楽しめるという作品でした。DVDで観るならバッチリ十分です。

ちょうど良いくらいに最初から怪しくて、中盤から「ああ、やっぱりね」という感じになんとな~く読めてくる感覚も、若干安っぽいですが心地良いのでサスペンスという感じでなかなかいい感じです。

いろいろとつっこみたい部分も多いですが、個人的な満足度はかなり高かったです。
特に、悪役をのびのびと楽しむヴァンサン・カッセルの怖いこと怖いこと。
いや~~、怖い怖い。本当に敵に回したくない男です。素晴らしいです。

わざとフランス語を交えて英語を喋るところなんかたまんないですな。

とりあえずその辺を楽しみましょう。
「そんなアホな・・・」、というところも多いですが、彼を楽しむために作られてるといっても過言じゃないです。って、言いすぎかも。私が好きなだけか(笑)

正直ラストのワンエピソードは正直いらないと思います。
その前の時点での爽快感がなかなか良かったので、余計なお話になってしまった気がします。
ですが、やっぱりそこもカッセルを楽しむためのおまけなんだろうな、と思えば納得なのです。

クライヴ・オーウェンも微妙な役柄で上手い具合にさえない感じで良かったんじゃないかと思います。

ジェニファー・アニストンがルシンダ・ハリスという役名。ここがポイント。私は正直ここで引っかかりました。なんとなく、彼女のイメージとは一致しないという気がしたんです。どうなんでしょう? 私の勝手なイメージなのでしょうか? それとも意図された狙いなのでしょうか?

ともかくストーリーとしては、どうしようもないような過ちを犯してしまった後、それを取り戻すためならばかなりの無理をも犯してしまうという怖さが結構面白いな、と思いました。

キレたということよりも、キレるに至らされる部分が面白かった気がします。

ヘタレのくせに妙にプライドが高い部分もあるというその微妙なラインがいかにも小市民という感じがして、妙にわかる気がするのが面白いな、と思えました。
クライヴもその点ではとても似合っていたと思います。

意外と面白いかもしれないという掘り出し物を見つけたい気分になりたい時は良いんじゃないかしら。
あまり期待しないでぼんやりと観ると、意外と楽しめてしまう、という感じの作品ですよ。



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