ビッグツー店長日記

毎日たくさんのお客様がこられますがそのいろいろをつづってみます

もったいない!商売裏話。

2006-07-04 17:44:22 | Weblog
商品の売値とはそもそも何なのか?
とどのつまり、商品の売値とはその商品に携わってきた人の手間賃なんですよね。もちろん、仕入れ代金を銀行から借り入れすればその借り入れ金利も入ります。
それに、目に付くものすべてコストだと考えていますから、照明、エアコンの電気代、トイレの水、すべて、コストとして商品の売値にかかってくるんです。だから、100円の商品を売って1円残れば恩の字ではないでしょうか。ひょっとすると、5銭いや3銭残ればいいのかなと思うわけです。だから、投資ファンドなどで、何十億、何百億儲かる仕組みというのは想像できないんです。と言うより、別世界の話なんですよね。なんか話によると、世界全体のGDPをはるかに超える規模でデリバティブ(金融派生商品)の想定残高が47兆ドルとか、これ、10年前の数字ですからね。今これをはるかに超えていると思いますよ。今、日本だけで、1日平均約17兆ドル(日本円で約1900兆円)の残高があるらしい。気が遠くなっちゃいますよね。物を生産してこれを売ったり買ったりするんではなく、架空のお金が世界を飛び交っているわけなんですね。最近新聞に載ってましたけど、日本一の売上を作ったトヨタ自動車さんが1年間で日本円で11兆円弱の売上高ですよね。
トヨタさんの従業員の方が朝から晩まで働いて車を作り、ディーラのセールスマンの方が夜打ち朝駆けで売った金額よりはるかに大きい金額が、コンピュータのキーをちょちょいと打つだけで一日で動くんですからね。
小さい時から、
『お金は汗水流して働いて頂くもの』
と叩き込まれてきた私にとっては、このような錬金術はとうてい理解できませんし、また、このような経済活動をもし善と考えているような国民が大半を占めるようではその国はおしまいです。
それは、さておき、店内を歩いていましたらあるものが目に付きまして、これ、
「もったいない」
と思ったのでした。
それは木のパレットなんですが、運送屋さんが持ってきたらそのまま置いてしまって
放置してあるんです。きれいなものはまた使えるのですが、規格外の物は本当に処置に困るので、私バールとハンマーできれいに分解して、そして釘抜いて、値段つけて売りましたよ。
皆さん、普通の木の板探そうとすると、なかなか無いんです。これが。
これも元々ただだから、あげればと思う人もいるかと思うんですけど、意外と手間かかるんですね。私の、作業の手間賃は頂かないといけません。お互いが助かって、お互いが喜べば商売それでいいんじゃないかなぁ~と。
結論として
「物の売り値とは、その物に携わってきた人の思いの価値の集積」
と言えるわけです。