理想と現実

世界の人たち一人一人が、ほんのちょっと相手を思いやる心を持てば、明日にでも世界平和が成る・・・昔、そんなことを聞いた事がある。まあ確かにその通りで、明日にでも金正日とブッシュがお互いの立場を勘案して近づき合い、またその配下たちもそれに賛成すれば、核問題など瞬時に解決するだろう。が、人間そうは行かない。電車内の優先席を廃することで、「譲り合いの精神」を啓蒙しようとした阪急電鉄だったが、このほど断念することとなった。

廃止の優先席、復活へ 阪急電鉄、譲り合いの理想挫折


８年前に全国で初めて車内の優先席を廃止した阪急電鉄は、１０月２９日から全線で復活すると１７日、発表した。乗客同士の譲り合いの精神に期待し「全席が高齢者や障害者優先」としていたが、お年寄りの利用者らから「譲ってもらえない」「優先席があった方が譲ってもらいやすい」などの声が寄せられ、現実の前に理想が挫折した形。関連会社の能勢電鉄、神戸電鉄も同時に復活させる。



試みは良かったと思うし、褒められるものだと思うんだけどねぇ・・・。
人間そんなに優しかないようで。

実際、シルバーシート「すら」譲ろうとしない人間だって居る。
それに、自発的に譲るってのも、ある種の「照れ」が邪魔して、中々踏ん切りが付かないことも多い。

難しいもんだな。


ちなみに、自分はヘタレなので譲らなくて済むように「立って」います。