愛煙家の多事総論

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呪いを祈る

2008-01-09 22:32:38 | 国内情勢
最近、国全土が大暴動真っ盛りのケニア。それについてはまたいずれ触れることもあるかもしれないし、触れないかもしれないが、その暴動で店の商品を根こそぎ強奪されたイスラム教の店主が、「祈るぞ」と言ったところ、強盗たちが恐れをなして盗品を返しに来たという。アフリカの未開性と、純朴性を示すエピソードと言える。

呪い恐れ盗品次々返却 店主の「祈るぞ」に動揺 ケニア

大統領選をきっかけにした混乱が続くケニア東部の町モンバサで、商品を略奪された店主が特別なイスラム教の祈りを唱えると公言したところ、呪いを恐れた暴徒が次々と盗品を返しに来る「事件」が起きている。

 略奪されたのはイスラム教徒が経営する店。タンザニアから輸入した板材やベッド、ソファなど4200万ケニアシリング(約7000万円)相当が、年末年始にかけて奪われた。

 店主は4日、「伝家の宝刀」を使うことに。スワヒリ語で「ハルバディリ」と呼ばれる特別な祈りだ。イスラム教徒の多いモンバサ周辺では、悪者に神の正義が下される祈りと信じられている。

 店主の決断はあっという間に周囲に広まり、6日深夜から次々と、暴徒が盗品を返しに来始めた。中にはリヤカーをレンタルしてまで運び込む者もいるという。

 目撃者の男性によると、暴徒らは「テレビを盗んだ男は逃げる途中に死んだ」「盗んだベッドで寝ていたら、見知らぬ男が隣で寝ていた」などと呪いを恐れていたという。警察はその様子をやじ馬と一緒に眺めていたといい、逮捕する動きはない様子だという。




なんとまあ・・・。
暴動中なんだから、盗んだ帰りに流れ弾で死ぬ馬鹿もいるだろうし、暴れ疲れて勝手に民家に侵入した挙句。目の前にあったベッドに倒れこんで寝る馬鹿もいるだろう。
呪いの所為とも思えない。

無論、呪いを全面的に否定はしないが、そこらへんのお店のおっちゃんが簡単に使え、かつそんな強力な呪いだったら、今頃アラブ諸国の呪いで欧米諸国の人間は皆殺しにされてるよ。


が、当のケニア人はそうは思わない。
大体、既に「大暴動」という集団ヒステリーの真っ最中なのだ。ヒステリー中には、どのような些細な嘘も誇大な嘘もしょうもない噂も「事実」としてしか見れなくなる。

というか、政治に怒って暴れるのはまだしも、それに便乗して強盗を働くような連中は、もともと何で暴れてるのかも分かってない場合が多い。
結局、「馬鹿」なのだ。

馬鹿が暴れて、馬鹿が強盗して、馬鹿が脅えて、馬鹿が返品にきた、それだけの話なのかもしれない。


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