本気で死ねると思う瞬間

人間、度を過ぎた恥ずかしさを感じると、その一瞬だけだとしても「マジで死のう」と思っちまうもんです。

会社からの帰り道、夕立が来そうな天気だけあって、流れる風もどこか冷たい。夏に冷たいものを感じると、どことなく嬉しくなりはしゃいじまう俺は、その嬉しさを表現するために自転車の乗り方を変えた。

そう！「ハーレー乗り」に！！

いや、普段はそんなことしませんよ？ホントですよ？そら、俺だって分別のある大人だからして？荷台に腰を掛けて乗るといった小学生がやるような行為を日常的にやっているわけありませんよ？ホントダヨ？

まあ、そんなこんなでハーレー乗りして気持ちよく帰路についていたわけなのだが・・・。
幸い人影も見当たらず、このまま家までハーレー乗りで行くか！と思っていた矢先。

もう言わずとも分かるだろう。思いっきり人に見られてしまったのですよ。スーツ着た、いい年こいたおっさんが、荷台に腰掛けて、気持ちよさそうに自転車で疾走している姿を・・・orz

信号のない交差点に差し掛かったときだ。ちょとスピード落として、右左を見て通過しようとしたら、右側の道に、チャリ乗った警察官が。

見交わされる目と目。

そのまま通り過ぎたけれど、俺には分かってしまったよ。彼の口が緩みだしていたのを。今にも大爆笑しそうだったのを・・・。


この時ばかりは

「本気で死ねる」

と思っちまった・・・。