愛煙家の多事総論

このブログは愛煙家こと私が、世の中の色々なニュースに対して、自分勝手な評論をする駄ブログでございます。

驕れる者は久しからず

2007-07-30 18:19:17 | 国内情勢
昨日行われた参議院選挙。開票速報が始まって数時間で「自民惨敗」の言葉が踊ったように、惨敗した。というか、惨敗ってレベルじゃねーぞ!と突っ込みたくなるほど凄まじい負けっぷりだ。

民主60の圧勝=自民37、非改選含め過去最低-比例最後は公明・参院選議席確定

【視点】参院選 「地上戦」と「空中戦」 自民すみ分け“不発”


自民の負けは確定していると思っていたが、よもやここまでの負けを喫するとはなぁ。
前回衆院選の小泉劇場の時の結果と正反対だ。
これで自民党は、前のように強行採決で悪法を通すことが難しくなったわけだ。

が、かといって民主党も衆院では以前少数派なので、自分たちの政策をごり押しする力もない。
しばらくは政治的停滞期が続くかもしれない。


それにしても、民主党の驕り方は異常だな。別に自民党を庇うわけではなく、むしろ嫌いな方だが、それでも民主党の

「国民が安倍政権にNOを突きつけた」

とか

「民主党が国民に最も信頼されている政党」

とか

「日本人は正しい判断をした」

とか言っているのを聞くと吐き気がする。

自分の直接の上司である局長が、今回の選挙について

「民主が勝ったのではなく、自民が負けたのだ」

と論評したが、まさにその通りだと自分も思う。

民主が魅力的な候補をそろえたり、政策が立派だったり、党首が人気者だったから勝ったわけではなく、自民党の不祥事不手際が余りにも酷かったので、自ら滑り落ちたようなものだ、ということだ。

実際、ヤフーのアンケートを見ると、今回の民主大躍進が消去法的結果に過ぎないことが分かる。

07年7月29日に実施された参議院選挙では民主党が議席を伸ばしましたが、最大の勝因は何だと思いますか?



30日17時半現在



ご覧の通り、民主の政策が優れていたわけでも、民主に人気があったわけでもない。
「仕方なく」や「自民党よりはマシだろ」といった消極的肯定の結果と言えるだろう。
自民が余りにも度を越して酷すぎたもんなぁ・・・。

国民の声を無視して強行採決に奔る、閣僚が無責任な発言を繰り返す、金の動きが不透明すぎる、しかもそれを追求しない、止めとばかりに年金問題。これだけの不安材料を抱えて自民党が「勝つ」はずもない。

まあそれでも民主の「勝ち」であることに変わりはないだろうが、もし民主党がこの結果に驕って、自分達に魅力がある、自分たちが強い、国民の支持を得ていると勘違いし、自分勝手な政策や国民の声を無視した動きをするようならば、民主党が政権政党になることはないだろう。


それにしても残念なのは、今回の参院選ではどの政党も確固とした信念に基づくまともな政策を一つも掲げてなかったことだ。
年金問題や政治と金の問題がクローズアップされすぎて、政党が政党であるために「政策論争」がほとんどなされなかったってのもなぁ・・・。


何にしても、民主党にはこのまま調子に乗ることなく、自民党を良い形で掣肘して欲しいものだ。

自民党には「自業自得だバカヤロウ」と言いたい。あんだけ自分勝手やってりゃそら負けるよ。

そして、状況だけ見れば自民の不手際満載のために有利であったにもかかわらず、改選前よりも議席を減らしてしまった社民と共産には

「誰もあなたたちに期待してないようです」

と言いたい。実際、共産はともまく社民は完全に民主党の尻馬に乗った主張を繰り広げるだけだったしなぁ。そして、見当外れの護憲主張。そら相手にされませんわ。


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