Nurseのホジキンリンパ腫闘病日記

現役看護師のホジキンリンパ腫の闘病日記です。
同じホジキンリンパ腫で苦しんでる人に役立てばと思い書くことにしました。

ABVD2クール目の1回目

2012-05-26 00:18:16 | 日記
抗がん剤の効果に関して、1クール目の1回目が終わってからレントゲンを撮りましたが、腫瘍の大きさに変化はありませんでした。こんなに辛い思いをしたのに、と思いましたがまだまだこれから・・・1クール目の2回目が終わってからもレントゲンを撮りました。先生が嬉しそうに画像を病室に持ってきて「いいニュースだよ」と。一目瞭然で腫瘍が小さくなっているのがわかりました。俄然治療を頑張る気持ちがでてきましたよ。

1クール目2回目が終わって、けっこう好中球が低下してしまいましたので、2クール目は3週間あけて投与しました。

2クール目1回目、わたしにはもう予測性の吐き気が出現してしまいました。抗がん剤を思い出しただけで、体が辛い時間を思い出して気分が悪くなるのです。後々までこの症状に苦しめられました。自分なりに色々調べましたが、抗がん剤の投与中に薬で眠るとかリラクゼーション方法をとったり、予測性吐き気をなくす画期的な方法はないようです。脳の記憶というものは怖いものですね。癌看護に携わっていたがためにいろんな患者さんを看ていましたから想像力も働いてしまって・・・副作用について「なるようにしかならない」と開き直ったり、詳しく知らない方が吐き気や嘔吐もなく過ごせるんじゃないかと患者さんを見ていて思います。色々心配ですが、あまり調べすぎて想像を膨らませすぎないことも大事だと思います。
私はワイパックスという気持ちを落ち着かせる安定剤を点滴の日に内服することになりました。眠くなりますので、眠っている間に点滴が終わっていればラッキーですが、、、うとうとしながら点滴開始。バックミュージックには大好きなビヨンセを聴きながら。

うとうとしている間に点滴終了。結果から言いますと、吐き気に効果があったかと言うと、う~ん?っていう感じ。ただ、難しいことを考えずにうとうとできるし、点滴が終わってからも夜まで寝ていられるので、内服していたほうがましかなあ、という感じです。

相変わらず、吐き気食欲低下に胃重感、あごと舌の神経痛出現。色々な胃薬を種類を変えて試しましたがどれも効果がなく、日にちが過ぎるのをただ待つのみです。だるさ、筋肉痛、・・・出現する副作用が決まってきたようです。また、一週間たったら白血球も下がってきて皮下注射を5日間投与。今回は白血球が下がってくると口内炎もできました。一個ですがかなり大きいのができてしまったので、食欲が戻ってきつつありましたが、口内炎のせいでまた食べられなくなりました。

毎回ですが、副作用から解放され思う存分食べたいものを食べて、減った体重を戻す。戻ってきた頃にまた抗がん剤投与。食べられなくなり、せっかく戻った体重が減少。副作用から解放された数日でまた必死で食べて体重を戻す。そのパターンになりつつありました。副作用の期間は耐えて耐えて、副作用が良くなると体力と気力とを回復させるために必死でした。そう過ごすことがそのときのあたしにとって一番大事な仕事だと思っていました。


なんであたしがこんな目に遭うのか、なんであたしだったのか、この病気になったことに意味があるのか、答えのない問題の答えを探していました。眠れない夜もありました。心が苦しくて苦しくて夜一人になったらしくしく泣いた日もありました。
日々あたしの担当をしてくれる看護師さんたちが普通に働いていてうらやましくもありました。ひねくれていましたね。
一方で支えてくれる人たちのために絶対病気には負けない。どんなあたしもあたし。たった一人の人間です。この先どういう形になろうとも一生懸命生きた証を残したい。生きている姿を見て欲しい。そう思っていました。


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