Nurseのホジキンリンパ腫闘病日記

現役看護師のホジキンリンパ腫の闘病日記です。
同じホジキンリンパ腫で苦しんでる人に役立てばと思い書くことにしました。

2者択一

2013-01-28 10:30:34 | 日記
彼氏と兄と3人で診察に行きました。
先生からの話は、病気の再発ではなくて1年前までの抗がん剤で縦隔の腫瘍がまだ生きているのではないかということで、ABVD4クールからの追加治療が必要だということでした。抗がん剤は同じABVDでもいいし、ここで徹底的に腫瘍をたたくためにBEECOPという新しい薬に変更してもいい、先生には新しい薬を勧められました。しかし、腫瘍が急激に大きくなっているわけではないので、今すぐ急いで治療をしないといけないというわけではないとのことでした。もうしばらく経過をみて確実に腫瘍が大きくなっているとなった時点から治療を始めてもいいと。
先生も腫瘍がまだ生きている確証はないため、選択は私にゆだねられました。ただし、半年や一年後に腫瘍が大きくなって薬がなかなか効かないという事態にならないよう、小さいうちから腫瘍を叩いていた方がいいから、とりあえず2クールくらい抗がん剤をして効果をみてみようと言われました。2クールして今回の画像と比較してみて大きさに変化がなければ、生きていないという判断になるとのことです。
ということは、結果的に癌が生きていないのに無駄な抗がん剤を2クールし、生きていないのに副作用だけに苦しまないといけないということになる可能性もあるということです。1年前、将来の2次発癌などのリスクを減らすために抗がん剤を最小限で止める決断を下したのが、無駄な抗がん剤をして再び将来に色々なリスクを高める結果になることも確率として高めることになるのです。
治療をするかどうか、1週間考えて返事をすることになりました。

迷いました、、、でも少し気持ちがらくになりました。現状の病状は早急に治療が必要という危機迫るものではなかったのです。
3人でとりあえず安堵しました。

選択は私の人生なので、私が後悔しないよに選べばいいと言われました。どちらを選んでも家族全員で全力で私をサポートするからと周囲からの強い言葉に心が強く持てました。

1週間、色々情報を集めました。新しい抗がん剤のこと、私と同じ病状になったことがある人はいないか、どちらの選択をしても結局後悔はしてしまいそうですが、自分の後悔が少ないように考えました。

でも結局、確証がない中で抗がん剤をするという選択になかなか踏み切れず、迷っていました。迷ったまま、1週間後の診察の日。
「抗がん剤に踏み切れません」気持ちの整理がつかないことを先生に正直に伝えました。
先生はどちらかというと治療をしたほうがいいという話だったので、説得されるかと思いました。
しかし、先生はそれなら1ヵ月後もう一度CTを撮ってから、もう一度考えてもいいよと言ってくれました。
それほど緊迫した状態でないことに安心、そしてまた不安な日々です。

波乱の一日

2013-01-23 01:45:17 | 日記
造影CT検査の結果を聞きに行く前日、前々から決まっていた旅行に行く日。10人の仲間が集まって行く予定にしていました。
朝8時・・・・・主治医の先生から突然連絡が入りました。
「造影CTの結果が出て、CTを読んでくれた先生とも相談したんだけど、やはり縦隔の腫瘍がまだ活動している可能性が高いみたいだから抗がん剤をしたほうがいいかもしれない。明日診察なので詳しく話しますが、抗がん剤について家族と相談しておいてください。」という内容でした。
頭が真っ白になりました。旅行に行く前で楽しい気持ちだったのに、、、突然の電話に突然の治療の話。先生の話を聞いている間から涙が溢れてきましたが、電話を切ったあとにさらに泣き崩れてしまいました。

旅行に行く状態にはなれず、ドタキャンです。

とにかく泣きまくりました。「私がなにをしたというの」「何で私ばかりこんな目に遭わないといけないの」たった一年前に苦しい治療を終えて毎日を大事に生きてきたつもりなのに、また苦しい治療をする過酷な時間を私ばかりに与えるなんて、いったい何の不公平なのかと思いました。
そんな私をみて彼氏も一緒になって泣いていました、「代わってやれるなら、代わってやりたい」と。
数時間過ごした後、兄に連絡し、仕事が終われば自宅に来てもらうようにお願いしました。
約12時間泣いては治まり、また泣いてを繰り返しました。夜になって兄が到着し、3人で作戦会議です。
明日もう一度先生にきちんと話を聞いて、もう一度治療をしたほうがいいのか先生と充分に話合って納得した後に治療をするかどうか決断しようということになりました。

その後3人でお店で買ってきた寿司を食べました。大好物の寿司でしたが、あの日の寿司ほど味を感じなかったご飯はありませんでした・・・

でも、今回は彼氏と2人きりじゃないんだと感じました。特に兄夫婦の存在は心強かったです。