Nurseのホジキンリンパ腫闘病日記

現役看護師のホジキンリンパ腫の闘病日記です。
同じホジキンリンパ腫で苦しんでる人に役立てばと思い書くことにしました。

つながり

2012-09-21 15:06:23 | 日記
入院中親しくなった看護師さんがいました。私と同じ年数看護師をしており働いている姿が生き生きしている人、私の病室が居心地がいいと言った人、半年ほど同じ職場で働いたのですが他に異動されて私が病気になったことで患者と看護師という関係で再会した人、などなど・・・
みんな私が癌になったことで知り合えた人達です。
その人達が退院後私の家に遊びに来てくれ共に楽しい時間を過ごしました。
中には付き合って3ヶ月のスピード婚をして、結婚式に私と彼氏を招待してくれました。

病気が結びつけてくれた人間関係が今でもつながり、いろんな人に支えられて今のあたしが生きていられると改めて感じます。


昨日血液検査と診察があり、結果は異常なし!!!
完解から一年八ヶ月がたちました。。。

看護師として・・・

2012-09-06 22:47:33 | 日記
私が初めて看護師になりたいと思ったのは7歳です。大腸にポリープが出来て手術を受けました。長い入院期間の中で看護師(当時は看護婦)さんの存在は大きく優しく安心できる場所でありました。私も大きくなったら看護師になりたいと思いそれからずっと思い続けて一直線にその道に進むために勉強してきました。
憧れの看護師になれましたが、現実は厳しく、何がなんでも3年は続けるという思いで3年が経ち、4年目に職場を変える決意をして、5年目に新しい職場で働き始めました。6年目には看護が楽しくなってきて、7年目に悪性リンパ腫の発病で休職です。待ちに待ってやっと働くことができた8年目。そして9年目を迎えています。
こう振り返るとあっという間に三十路になっていました。


自分が癌となり、今では生きること、死ぬことについての考え方がまったく変わりました。死ぬことは絶対に悪いこと、怖いだめなことではなくなっています。それよりも、与えられた命をどう生きていくかが大切だと感じます。だから、看護師として働く限りは患者さんが最期までどう生き抜くかを見守らせてもらいたいと思います。自分の経験をどう生かして看護の世界に返していけるのか、まだまだ私の出来ることは沢山あると思っています。

仕事に復帰してからは、抗がん剤治療をこれから受けようとする患者さんや、癌と告知され不安や怒りや悲しみにある患者さんや家族の方に自分の経験を話すことがあります。また、癌になる前とは違う視点から患者さんの気持ちを感じようとするようになりました。どれもこれも癌が私に与えてくれたものです。
患者さんには「癌を克服して頑張って働いている看護師さんをみると勇気をもらいます」「私も頑張って治療を受けます」「ほかの看護師さんとは違うオーラがある。そばにいてもらうだけで安心します」と数々の言葉をいただきました。苦しみを生き抜いた分、自分の人生の糧となった癌闘病でした。

再発の不安がある毎日ですが、看護師としての今の私は患者さんに生きている喜びを与えてもらっていると感じます。

体調の変化

2012-09-02 23:14:36 | 日記
ホジキンリンパ腫で闘病された方のブログを拝見していると、抗がん剤治療が終わってからも体調がすぐれないという方もいるようです。
私の場合は、最後の抗がん剤治療が終了してから一ヶ月で仕事に復帰しました。すぐ疲れるし、疲れがなかなかとれないということはありましたが、神経の異常や寝込んだりすることはありませんでした。また、時々朝起きると吐き気がして起き上がれなかったり、微熱があったりしましたが、一日休むとまた元気な体に戻っていました。
ただひとつ、私を悩ませていたことは、、、治療中、通院のために病院を見たり抗がん剤のことを考えると、吐き気がしたり嗚咽(おえつ)が出たりしていて、脳が抗がん剤を覚えていて急に気分が悪くなることがありました。私の職場は外科で抗がん剤治療を受ける患者さんが7割ですので仕事に復帰後も抗がん剤を扱う機会が多くて、抗がん剤を見るたびに嗚咽が出て気分が急に悪くなることがよくありました。特に、赤い抗がん剤はアウトです。それに、大好きだったビヨンセのライブDVDを観ると嗚咽、ドラマで抗がん剤をしている人が吐いているシーンを見ると嗚咽、やっと今少しずつ克服しつつありますが、治療が終わってから一年間は特にひどくて心療内科に通ったほうがいいかもと悩んだこともありました。とにかく悩まされました。
早く仕事に復帰したく、癌の患者さんと関わりたく思っていた分、脳が抗がん剤を覚えていて気分が悪くなる現実に、気持ちが落ち込むことも多々ありました。
だから思います。できるだけもう抗がん剤はしなくてもいい体になりたいな。。。

あとは、抗がん剤でまばらにはげちゃっていましたので、もちろん仕事復帰のときもはげてました。仕方なくカツラ使用です。スーパーの一角にそういう専門のコーナーがあるところを探して既存のウィッグを見つけてきて、購入しました。
とにかく仕事中もずれてないかが気になり、髪を振り乱して仕事をするなんていうのは、ずれちゃってしまうので出来ず。
それにウィッグの中が蒸れて汗がたくさんでました。どうせ髪が生えてくるまでの数ヶ月だけだからと安いウィッグを買いましたので、ナイロン?か、何か肌には良くない性質のものが使われていました。通気も悪く、その蒸れのせいで頭皮やおでこに吹き出物がたくさんできてしまいました。
私の決意。。。彼氏の勧めもあって、予定よりもかなり早く超ベリーショートではありましたが、ウィッグを脱ぐ決意をしました。
ウィッグをつけて久しぶりに仕事復帰をした初日もどきどきしましたが、ウィッグを脱いで職場に行く日もどきどきしました。
今では髪型を楽しめるようになり、髪がちゃんと生えているって幸せです。

こんな感じで治療が終わってすぐに元気という訳にはいかないのは当たり前ですが、一年半たってやっとこさ体調が良い日が続いています。
でも、まだ体力はないな、と感じることもたまにあります。
体力アップは免疫力アップにつながりますから、もっともっと頑張って元気もりもりの体にならないと、です・・・。