マイクアンプを改定するために、オペアンプ(便利なアナログIC)のデータシートを探っていたところ、テキサス・インストゥルメンツ社(以降T.I.)のページで無料の回路設計用ソフトが落ちていました。
T.I.は世界的に有名で大手の米国の半導体屋さんです。日本TIの本社は西新宿の青梅街道沿いにあるので知っている方も多いでしょう。
このソフト:TinaはSPICEをベースとしてアナログ回路シミュレーション・ソフトで、実際にオシロスコープやシグナル・アナライザを使用した経験のある人であれば、容易に即 利用することが出来ます。
インストールから、画像のような回路を入力し、測定を行うまで30分も掛かりませんでした。
で、入力した回路は差動(バランス)入力マイクプリアンプで、音響測定用のマイクのためのもので、いたって簡単な回路です。
Tinaの操作性と機能は合格点以上です。Windows XPまでの対応となっていますが Vista でも問題なく動作しています。
オーディオに関するエレメント(アンプ、ケーブル、スピーカ等)をSPICEデータ化するとシミュレータ上で相性(周波数特性、過渡特性、位相特性等)も近似値的に確認可能となります。興味の有る方は挑戦をしてみてはいかがでしょうか。但しケーブル等、電子伝送系物性の知識も必要になりますので御覚悟を。
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