ben's camera note

写真日記

どうして古カメラなのか 11 (まとめ・・・にする!)

2004-08-18 | どうして古カメラなのか

どうして私は古カメラが好きなのでしょうか?

前回、まとめて終わるつもりが、予想に反して、いや、予想通り長くなってしまったため終わりませんでした。
今回で絶対終わりにしたいと思います。いや、します!
絶対話を横道にそらせません。

早速、バラエティ番組のコマーシャル明けのように、前回の終わりのところからかぶってはじめたいと思います。
(既に長くなっている!前置きが長すぎ('_'))


3.「2のレンズが普及型ズームレンズだったこと」
もし、50㍉/F1.7やF1.4にしていたら、もしかすると今の古カメラ好きの僕はなかったかもしれません。
これはちょっとわかりにくいかもしれませんが・・・・・
実は僕もどう説明すればよいか悩んでいます。
う~ん・・・。思いつくままに書こう!いつものように!

そう、一口で言ってしまうと、ミノルタα507siにつけたレンズが普及型ズームレンズだったため、なかなか自分の思うような写真が撮れず、せっかく買った一眼レフなのに・・・とがっかりしてしまって、このカメラで写真を撮ることへの興味、楽しみがなくなってしまった、ということでしょうか。自分の未熟さを棚に上げて。

ミノルタα507siを買った時につけたレンズは、ご多分に漏れず2本のズームレンズでした。AF28~80/F4~5.6とAF75~300/F4.5~5.6でした。

(要因1)普及型ズームレンズは暗い!
要因というか不満ですね。
一眼レフ等本格的なカメラ?を買って、是非やってみたかったことの一つに、背景を意図的にぼかした写真を撮りたいということがありましたた。でも、この普及型ズームレンズではできなかったのです。全くできないことはありませんでしたが、例えば、マクロがついていたので接写をすれば背景はぼけたし、望遠にすればそれなりにぼけました。特に短い方のレンズなんか、28ミリの時はF4(かなり近づかないとほとんどぼけない)でイケたのですが、80ミリ側になるとF5.6!
背景を整理して子供等人物を撮ろうと思えば、いちいちレンズを望遠に変えて離れて撮らなければならないし。とにかく手軽に、一眼レフ買ったらやるぞーと思っていた背景をぼかした人物等の写真が撮れませんでした。
高級なズームレンズはF2.8というのがあり、このF2.8にはあこがれましたねえ。それで今でもF2.8には一種特別な感情があるように思います。

(要因2)ズームレンズは便利だが・・・。
ズームレンズはそれ1本で単焦点レンズ何本分かの役割を果たしてくれるのですごく便利なのですが、初心者の僕にはズームレンズであるが故の弊害が大きかったです。まあ僕にとっては「弊害」というより「お陰様で」なのですが。
その弊害とは、ズームレンズのせい(お陰)でなかなか思ったような写真が撮れなかったということです。僕の腕のことはさておき。

そのときこう感じたのでこう撮った、つもりが、出来上がりはぜんぜん違う写真でがっかりすることしばしばでした。せっかく一眼レフ買ったのに・・・。
どうしてなんだろうと今考えてみると、このズーム機能の多用が原因の一つでした。と思います。

足をほとんど使わず、今立っている位置からズームだけを使ってフレーミングして撮っていたのです。
広角、標準、望遠の特徴、効果も知らず、ある程度知ってはいたけど僕の身体と感性が覚えていないので、ホントに適当なズーミングで撮っていたのです。

これでは、自分の感じたもの、ことを写真にすることなどできませんよね。たまたまうまくいった、はありましたけど。
よく言われる「基本は50㍉(標準レンズ)」は本当だなと今思います。

最近は、ズームレンズを使う時も、先ずそのとき眼で見た心に感じたものに近い焦点距離にズームをあわせて、その後、足を使いながらファインダーを覗いて微修正のためにズームを使うようになりました。古カメラで撮っているうちに自然にこうなってしまいました。逆に、ぱぱっと撮って、撮った焦点距離を後で確認してみると、ああ、やっぱり今のは35㍉くらいだったんだなと言うこともあります。これで少しは思ったものに近い感じに撮れるようになったと思います。

ということで、写真初心者の僕は、普及型ズームレンズのせい(お陰)で、思ったような写真が撮れませんでした。そして、これがもとで最終的には今の古カメラ好きになってしまったのです。
逆に、もし、50㍉/F1.4等単焦点の明るいレンズだったら、多少不便だったかも知れませんが、やりたかった背景ボケ写真も撮れ、ズームの弊害にもあわず、思うような写真を撮りつつ腕も上達していき、古カメラという横道にそれることなく、そのまままっとうな写真趣味人としての道を歩んでいたかもしれません。

ホントかな?


4.「高級コンパクトカメラを買えなかったこと」
もし高級コンパクトカメラを買えていたら、今の古カメラ好きの僕はなかったかもしれません。
理由は、高級コンパクトカメラが買えていたら、その代替品としての古カメラを買うこともなかったからです。
何故高級コンパクトカメラを買えなかったかというと、それは簡単、高価だったからです。
今でもGRシリーズや、TC-1など欲しいですが、すごく欲しかった当時ほどではありません。古カメラ好きとなった今では、古カメラのあの金属の質感、なんともいえないシャッターの感触がこれらの高級コンパクトカメラには感じられないからです。
でも正直、欲しい・・・。

以上の4つが、僕が古カメラ好きになるために欠かすことのできなかった重要なポイントであったと考えます。


ああーーー!疲れた。読んでくれた方も疲れちゃったでしょう?
長くなったんで無理やり終わらせた感はありますが、一応「まとめ」、終わりです。
パソコンの前に座って思いつくままに書いているし、最近文章を書くことがなくて、ぐしゃぐしゃな読みにくい文ですが、読んでいただいた方、ありがとうございました。そしてご苦労様でした。ニュアンスだけでも伝われば御の字です、ホント。
でも正直、書き足りない部分多々あるのですが、もう、疲れてしまいました。のでやめにします。ホントいい加減な僕です。

時間も着たようですし、それではまたお会いしましょう。サヨナラ、サヨナラ...サヨナラ!


(注)最近の僕は、写真=古カメラになりつつあります。でもまだまだ写真<古カメラです。
 
 
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(写真)
前回に引き続き、当HP、ブログにおいては禁断のAF一眼レフ、僕の唯一のAF一眼レフで撮った写真です。やはり10年以上前のフィルムです。場所は宇品港辺りでしょう。
ミノルタα507si×AF28mm~80mm
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7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
よ~く (sugulu)
2004-08-23 21:30:39
よ~くわかりました。

すっきり 解決です。

確かに普及型のズームレンズは、ご指摘通りの点はありますね。



写真、曲線がとても美しいです。
返信する
ズーム (cova)
2004-08-26 23:31:21
高いズームレンズは使ったことがないので分かりませんが、普及型のズームレンズは暗いしボケも汚かったりで、せっかく一眼レフを買ったのに、と思ってしまうのは分かります。私もそうでした。

私はそれで明るい単体レンズに走ったのですが、benさんは古いカメラに走ったのですね。
返信する
suguluさん、covaさん (ben)
2004-08-27 14:36:33
>suguluさん

これを書いているうちにそう思ったのです。

suguluさんの今に至る経緯も知りたいなあ(^^♪



>covaさん

そうですか。単焦点レンズに・・・。それがごく自然ですよね。

僕の場合、写したいものまで変わってしまったので、高級コンパクトへずれて、古カメラへとなったのです。ここが分かれ目ですね。



suguluさんcovaさんコメントどうもありがとうございました。お陰で最後までいけました。
返信する
人の目 (s-simoe)
2005-06-06 18:07:49
人の眼の視覚はほぼ50ミリレンズの画角なんですね

ですから、標準レンズとしてその存在の意味がうなずけるのです。人は誰しも、自分の眼で見て確かめ、

物事を自分なりに感じているわけです。ですから、画角の異なるズームレンズでは、当然本来の自分の感覚から離れたレンズによるファインダーでの見え方です。時にはそれが新鮮な感じで、受け止められないこともありませんが。本来自分が見たままとは違う写真になるのは当然といえます。標準レンズの名手木村伊兵衛の写真が見る者のこころを捕らえるのは、本来の

人の眼の感覚で捉えているからだと思います。

返信する
>s-simoeさん (ben)
2005-06-06 22:22:09
s-simoeさん今晩は!

teruさんのところでよくお会いしますよね。



時にはもう少し広くと思うこともありますが、50mmが一番使いやすいですね。万能レンズだと思っています。やっぱり遠近感が自然なんでしょうね。眼で見るのと一番近い遠近感。

AF一眼を買った当初はいつも28mmで撮ってたように思います。



今のズームレンズの使い方は、通常は50mmか35mmくらいで撮り、後は特殊効果を狙う時と広い範囲を撮りたいときに28mmを使っています。



まさか、このシリーズ(どうして古カメラ・・・)読んでいただいたのですか?

ありがとうございます
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超ヒマだったので(笑) (えんりけ=ずぼらーにゃ)
2005-07-11 20:39:59
はじめまして。

ごあいさつがおくれました。

「なぜ古カメラなのか」を拝見しました。

普及型ズームレンズを使用していまいちしっくりこなかったとのことですが、レンズの描写力のよしあしというのがあることを、今回古カメラを使用しはじめてよく分かりました。

今までカメラ雑誌のレンズの記事は読み飛ばしていたのですが、読むのが面白くなりそうです。

記事の中にありましたキャノネットQLやヤシカエレクトロは、実は購入を検討したことがあります。

しかし、品質上の問題で見送りました。

予算が3万円だったらレチナにしたと思います。

ヴィテッサ・コンティナ・キヤノンPも候補に上がりましたが、とくに店員さんの推薦がなかったもので、こちらで拝見してどういう絵になるのかよく分かりました。

クラシックカメラを使う楽しみが美しい写真で紹介されているすばらしいブログですね。

私も悪天&金欠で思うに任せないのですが、屁理屈ばっかりこねてないでさっさと作品を撮りたいものです。

ますますのご活躍を願っております。

またお邪魔します、それでは。。
返信する
>えんりけ=ずぼらーにゃさん (ben)
2005-07-13 20:29:43
コメントありがとうございます。

>「美しい写真」。。。

ありがとうございます



キャノネット後期やヤシカエレクトロ後期は今でも素晴らしいカメラだと思ってますよ。

えんりけ=ずぼらーにゃさんもたぶん大丈夫でしょうけど深みにはまらないように気をつけてくださいね(笑)



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