人生の〈小さな奇跡〉の物語
夫の浮気が原因で離婚する夫婦と、その一人娘。ひょんなことから、「家族解散前の思い出」として〈岡田〉と名乗る男とドライブすることに──(第一章「残り全部バケーション」)他、五章構成の連作集。
(出版社あらすじより)
軽く一気に読める小説です。
全くバカバカしいようなことが起こっていくのですが、そのひとつひとつに意味があって、人と人とか偶然にも繋がっていたというようなお話です。
主なキャラクターである「岡田」と「溝口」は、俗にいうチンピラまがいの男。
世間的には真っ当な人間じゃないのですが、実は彼らはさりげなく篤い、いい男です。
親のDVとか離婚問題とか、社会派ドラマになりそうなテーマも、「こうすれば解決します」ではなく、「こんなふうに角度を変えて、何かをしてみたら?」と小説ならではの持って行き方にスッとします。
そして、いろんなものに喩えての人生前向きな言葉に「座布団1枚!」
たとえば、車のバックミラーだとかギアの話。
ミラーで後ろばかり見てたらよけい事故を起こす。バックミラーは過去と一緒でときどき見るだけでいい。
(みたいな内容)とか、
運転できなくても、ギアをDに入れておけば勝手に前に進む。
(みたいな内容)とか。
なるほどなあというのが散りばめられています。
そう思うと、重い気分も軽くなりそうです。
ラストは「え??」なんですが、それもまた良し。
成るように成るさです(笑)
夫の浮気が原因で離婚する夫婦と、その一人娘。ひょんなことから、「家族解散前の思い出」として〈岡田〉と名乗る男とドライブすることに──(第一章「残り全部バケーション」)他、五章構成の連作集。
(出版社あらすじより)
軽く一気に読める小説です。
全くバカバカしいようなことが起こっていくのですが、そのひとつひとつに意味があって、人と人とか偶然にも繋がっていたというようなお話です。
主なキャラクターである「岡田」と「溝口」は、俗にいうチンピラまがいの男。
世間的には真っ当な人間じゃないのですが、実は彼らはさりげなく篤い、いい男です。
親のDVとか離婚問題とか、社会派ドラマになりそうなテーマも、「こうすれば解決します」ではなく、「こんなふうに角度を変えて、何かをしてみたら?」と小説ならではの持って行き方にスッとします。
そして、いろんなものに喩えての人生前向きな言葉に「座布団1枚!」
たとえば、車のバックミラーだとかギアの話。
ミラーで後ろばかり見てたらよけい事故を起こす。バックミラーは過去と一緒でときどき見るだけでいい。
(みたいな内容)とか、
運転できなくても、ギアをDに入れておけば勝手に前に進む。
(みたいな内容)とか。
なるほどなあというのが散りばめられています。
そう思うと、重い気分も軽くなりそうです。
ラストは「え??」なんですが、それもまた良し。
成るように成るさです(笑)