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(栗原美和子著)
★★★★★(ベアの満足度)
普通の恋愛ストーリーかと思って読み始めました。
とても重たいテーマに正面からぶつかった話(実話?)でした。
元キャスターであり、新聞記者である今日子。
波瀾万丈な人生を送った人の特集の取材で
知り合った、海地ハジメ。
カレは、猿回しという芸を復活させ、
歌でもミリオンヒットを出している。
なぜ、二人が惹かれ合うのか?
お互いの過去をとにかく語る。
カレは被差別出身であり、差別されていた過去を。
さすがドラマのプロデューサーである著者。
最終回にあたる部分では、自然に涙があふれてきた。
それまでも、ストーリーに引っ張られ続ける。
二人の母親の「愛」に心打たれる。
だから、ラストに少し違和感を感じる。
これでよかったのだろうか?
考えさせられることが多い本でした。
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