(林真理子著)
★★★(ベアの満足度)
六条御息所が「あの方」と光源氏を語る。
出京 須磨 明石の君 六条御息所
告白 朝顔の君 六条邸 玉鬘という章立て。
年表によると25歳から35歳の10年の出来事。
源氏物語は、一巻のスピーディな展開にくらべ、
じっくりとしたストーリーになってくる。
「あさきゆめみし」で読んだつもりになっていたけど、
玉鬘にこんなストーリーがあったとは。
さすが奥が深い物語だ。
御息所が語るだけあり、
女性の心の機敏を鋭くえぐりだす。
嫉妬や心の澱がたまっていくことによって、
あきらめが生まれるのかもしれない。
さて、次は最終巻。
どんな結末になるのか、楽しみです。
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