ベア日記

幸せ。嬉しい。楽しい。美味しい。 心が動いたことを綴っていきます。

「六条御息所 源氏がたり 二、華の章」 

2011-05-03 22:58:22 | 読書

(林真理子著)
★★★(ベアの満足度)

六条御息所が「あの方」と光源氏を語る。

出京 須磨 明石の君 六条御息所 
告白 朝顔の君 六条邸 玉鬘という章立て。
年表によると25歳から35歳の10年の出来事。

源氏物語は、一巻のスピーディな展開にくらべ、
じっくりとしたストーリーになってくる。

「あさきゆめみし」で読んだつもりになっていたけど、
玉鬘にこんなストーリーがあったとは。
さすが奥が深い物語だ。

御息所が語るだけあり、
女性の心の機敏を鋭くえぐりだす。
嫉妬や心の澱がたまっていくことによって、
あきらめが生まれるのかもしれない。

さて、次は最終巻。
どんな結末になるのか、楽しみです。