ベア日記

幸せ。嬉しい。楽しい。美味しい。 心が動いたことを綴っていきます。

「勝手にふるえてろ」

2010-11-23 21:19:02 | 読書

(綿矢りさ著)
★★★★(ベアの満足度)

学生時代から、大好きで
でも見つめるだけの相手と
好きでいてくれる会社の同僚。

個人名はあまり出てこないし、重要ではない。
彼女のココロの動きで進行していく小説だから。

頭の中で、わ~ってしゃべっていることが
文章になり、
それがまた鋭いところをついているんだ。

人間同士が出会って、優劣を決めるのは、
相手のなかで悪がどれだけ多くを占めているか、
また守るべきものが、どれほど少ないかで決まる。
まじめ女子はギャル女子に負ける。

これって、おばちゃん達には、圧倒されちゃって
何にも言えなくなるってこと?
最近、販売員さんのペースに巻き込まれやすいことを
自覚しつつ、でも言えない私。

好きな人にはどこまでも従順であり、
それを演じているのが気持ちが良かったり、
好きになってくれる人には、傲慢になる
20代のココロの揺れ。

なんだか、懐かしかった。