ベア日記

幸せ。嬉しい。楽しい。美味しい。 心が動いたことを綴っていきます。

「偽善エコロジー」

2008-09-10 20:46:17 | 読書
(武田邦彦著)
★★★★★(ベアの満足度)
eco検定を受験したのは、ecoの本当のことが知りたかったから。
この本を読んだら、まったく反対の切り口でecoの問題点にぶつかった。

検定前にこの本を読んで、全面的に信用したら、
試験を受けるのがばかばかしくなったと思う。

まえがきの
「新聞は、上の立場から指導しようとするけど、
事実を伝え、読者がどうするのか決めるというのが、
新聞と読者の正しい関係」に共感。

そうなんです。事実が知りたかったんです。

ペットボトルのリサイクル率が発表されていないことは、
この本で初めて知った。
家電リサイクルといって集められたモノが、
途上国で売られている可能性。
それは、有害物の取引の偽装?

リサイクルだと頑張っていたことが、
無駄な努力なのかもしれないと考えさせられた。
本当のところは、どうなんだろう?

もちろん、この本を全面的に支持をするわけではない。
でも、説得力がある。

で環境には、優しい生活とは?
モノを大事にすることが原点にも共感。



「逝年」

2008-09-10 20:33:34 | 読書
(石田衣良著)
★★★★(ベアの満足度)
前作「娼年」で娼夫となったリョウ。
ある事件で仕事を休まざるをえなかったが、
再開するところから、物語は始まる。

もちろん、セクシャルなシーンは多いけど、
女性の心の闇を浄化し、繊細なやり取りは、見事。
まるでカウンセリングを受けているよう。

最初は嫌悪感を抱いた設定なのに、
なんだか応援したくなる気持ちはなんなのだろう?
主人公の成長が嬉しくなったりもする。
なんとなく、つか先生の芝居にも似ているのかもしれない。

続きが気になるけど、このラストで終わるのがベストだろう。
淋しいけど、この前向きな終わり方は好きだな。