快晴の東京駅に集合してE社の大滝根山日帰り登山に参加。
撮影マニアが早朝の東京駅舎を撮影していました。
7:00に貸切バスで東京駅を出発。
今日の大滝根山は福島原発からギリギリ30kmの地点にあり、立入り禁止をかろうじて免れた山です。
【東京-東北道-小野IC-大滝根山-小野IC-東北道-東京】
東北自動車道・矢吹ICから新設のあぶくま高原道路を通って小野ICに出ます。
あぶくま鍾乳洞を通過して10:40に鬼穴登山口-760mに到着。
【7/14、300名山・大滝根山-1192m】
大正時代まで女人禁制だった歴史ある霊峰で、日本三百名山のひとつ。別名:霧島岳。
この地域には鬼にまつわる伝説が多く残り、大多鬼根山とも書く。
山頂部は田村市の旧:滝根町と旧:常葉町そして川内村の境界に位置する。
阿武隈山系の最高峰だが、山頂には自衛隊のレーダーサイトがありフェンスが張られている為、
真の山頂は踏めない。山頂からの展望も、自衛隊のフェンスを避けて広い山頂を東西南北各々の方角へ
少し移動しなければ得難い。
シャクナゲやヤマツツジ、シロヤシオの群落も多くみられ、花の百名山に選定されている。
西麓にはふくしま水百選に選定された鬼五郎渓谷や日本有数の鍾乳洞「あぶくま洞」があり観光客で賑う。
曇りのち小雨の予報でしたが、東京から福島まで快晴が続いています。
空身で登山口の近くにある鬼穴を見学します。
その昔「鬼丸」と呼ばれる豪族が坂上田村麻呂に追い詰められて自害したと云われる「鬼穴」。
絶滅危惧種の日本テングコウモリが棲息しているとのことで外から見学しました。
この鬼穴から入った雨水があぶくま洞から流れ出ているとのことです。
登山口に戻って山頂に向かいます。
今日は、高低差432mのハイキング気分です。
緩やかな整備された気持ちのいい落ち葉道を進みます。
5合目のブナ平から傾斜がきつくなりました。
尾根筋では冷たい風が当たって初冬の寒さを感じます。
唯一の鎖場「蟻の戸渡り」、わき道で迂回できます。
傾斜が緩んでくると開けた場所があり、12:20に昼食と日向ぼっこです。
福島原発方面の展望、原発施設は薄雲に隠れて見えませんでした。
東側に並ぶ風力発電塔はすべて停止しています。
この先は30km圏内で、メンテナンスできないためでしょうか?
12:50に山頂に向かい、航空自衛隊レーダー基地のフェンスに沿って進みます。
12:55に山頂直下の大嶽根山峯霊神社に到着。
坂上田村麻呂が創建したとされる、と記されています。
神社の奥が三角点のある山頂ですが、自衛隊の許可を申請していません。
樹林帯で展望がないため、神社で300名山の記念撮影。
基地内の一等三角点-1192mをフェンス越しに撮影。
登山者にちょっと配慮して基地エリアを設置すればよいのにと思います。
三角点の先は30km圏内で放射能高濃度汚染地域になります。
左側に少し歩いて梵天岩を見学します。
変なクボミのある巨石・梵天岩に登って景色を確認します。
30km圏内?の自衛隊専用道路とアンテナ塔、風力発電塔。
神社まで戻り、沢ルートの鬼五郎渓谷を下ります。
下山は上級者向けという表示がありますので、両手を空けて慎重に降ります。
確かにきつい下りで、両手で掴める物を探りながら降ります。
高低差300m程ながら、緊張するルートでした。
沢に出ると渡渉が数箇所ありますが、問題なし。
鬼五郎とは、田村市大越町に英雄として語り継がれる鬼五郎・播五郎兄弟の兄の名である。
高い租税を徴収する時の朝廷と対峙したが戦いに敗れ大多鬼丸(鬼丸)とともに鬼穴で自害した云われる。
御沢子育地蔵尊は頭が落ちていました。
性質の悪いイタズラで破壊されたのでしょうか。
14:00に賽の河原に到着。
お地蔵様に布が掛けられて、マリア様のようにも見えました。
ここは鬼五郎渓谷コースと日山権現コースの分岐になります。
ここから渓流沿いの平坦な登山道になりました。
平坦な樹林帯林道を経て大越登山口までまもなくです。
釣り堀・大越温泉跡のフェンス沿いを通過。
ホテル付帯の教会跡が見えてきました。
2004年に廃業した様ですが、まだ使えそうな建物です。
あぶくま高原ホテル跡に到着です。
ファミリータウンあぶくまは、ホテルを中核として、キャンプ場、バーベキュー場、温泉、教会、釣り堀など
総合レジャー施設として賑わいを見せ、登山後に日帰り入浴なども出来て便利でした。
ここは冬に氷点下10度くらいまで下がり燃料代が高いことも買い手がつかない要因とのこと。
これもホテルの関連設備で、トイレが使えました。
14:25に大越登山口-770mに帰着。
温泉入浴なしですが、寒さでほとんど 汗もかかず、天気にも恵まれて問題なし。
下着を替えれば、電車に乗っても臭いと思われずに済みそうです。
高低差432m、16000歩、3時間で、登りは落ち葉の山林歩き、下りは緊張する渓流沿いの登山道と、
短時間ながらガイドお薦めの周回コースで、変化を楽しめる山歩きができました。
福島原発からギリギリ30km地点の登山ですが、ネット検索では被爆量は問題無いようです。
14:40にバスに乗車、小野小町生誕伝説のある小野町でコンビニ立寄り。
生誕伝説のある地域は全国に点在しているそうです。
小野ICからあぶくま高原道路-東北道-首都高速道を経て東京駅に19:10に到着。
20:30に昭島に帰着できました。次は今年最後の山で、南アルプス・山伏(やんぶし)になります。
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