2:20に起床、朝食のお握りを詰め込んで登山準備。
幸運にも雨が止んで木々の間から星が見えます。
【6/22、二軒小屋-転付峠-天上小屋山-生木割山-笊ヶ岳-椹島降下点-沢渡渉-笊ヶ岳登山口-椹島】
ストレッチ後、ヘッドランプを点けて二軒小屋-1400mを3:00に出発。
転付峠まで600mの急坂ですが、ジグザグ道で整備されています。
4:10頃から周囲が明るくなりました。
空がピンク色に染まり始めました。
木々の間から朝焼けの赤石岳が見えます。
緩やかな尾根に出ました。
4:50に転付峠(伝付峠)-2000mに到着して休憩。木々の隙間から富士山が見えます。
ここから緩やかな林道跡を進むと右手に南アルプスの峰々が見えてきました。
左右を全て見渡せる場所はありませんが、時折山並みが見えます。
5:55に林道跡終点に到着して休憩。
山道に入るとハイマツや倒木が多くなり、掻き分け、乗り越え、潜り抜けが頻発します。
緩やかな長いトラバース道が続きます。
聖岳の稜線でしょうか。
赤石岳-荒川岳の稜線。
塩見岳-間ノ岳の稜線。
7:55に天上小屋山-2400mを通過。
細い尾根道に出るとイワカガミの群落が連続します。
白色とピンク色の群落が点在します。
生木割山に向かうと残雪が点在して踏み跡が不明瞭になりました。
残雪と倒木を避けて右手に進むと踏み跡を完全に見失いました。
GPSの軌跡を見ると右に50~100mずれながら進んだようです。
ピークを行き過ぎてからUターンし、9:25に生木割山-2539mに到着。
20分程のロスでしょうか、目印が少なく倒木だらけで迷うルートです。
ここから急坂を降下して登り返すと大きく開けたザレ場に出ました。
やっと正面に笊ヶ岳が見えてきました。
ザレ場の急なピークを乗り越えます。
ピークから生木割山ルートを振り返ります。
急な尾根を降りるとここにもイワカガミの大群落です。
左手の樹間から雲を被った富士山。
11:15に椹島降下点-2430mを通過して最後の登りになりました。
高低差200mの急な登りで最後の頑張り。
先ほどの雲が取れた富士山をパチリ。
11:45に笊ヶ岳-2629mの狭い山頂に到着。
360度のパノラマ展望ですが、雲海に覆われた小笊と富士山が見えました。
25分間の昼食タイム。登り9時間の長い尾根道でした。
笊ヶ岳(ざるがたけ)は、山梨県と静岡県とにまたがる赤石山脈白峰南嶺の標高2,629 mの山。
日本二百名山及び山梨百名山に選定されている。山名の由来は、ざるを伏せたような山容によるとされている。
山頂は、大笊(主稜線上のピークで二等三角点がある。)と小笊(東側のランカン尾根上の小ピーク)の双耳峰
となっている。山頂付近はハイマツ帯で、富士山、赤石岳、聖岳などの好展望が得られる。
1911年(明治44年)12月1日に、中村清太郎が奥沢の谷から初登頂した。
南側に見える富士山と小笊のアングル。
世界文化遺産に登録された当日ながら雲に覆われていて残念です。
西側に見える聖岳-赤石岳の稜線。
北側は通過したザレ場と荒川岳-塩見岳方面。
東側は身延山方面ですが雲海で識別できません。
12:10に下山開始。下りも5時間30分の長丁場になります。
12:30に椹島降下点を左折。
樹林帯のジグザグ道を下ります。
涸れた沢に出ると暫く河原を下ります。
また樹林帯に戻ってザレ場の合流地点に向かいます。
13:25にザレ場-2100mに到着。登りルートで通過したピークが見えます。
ザレ場上部の対岸に取り付き点のマークがあります。
しかし、予備知識が無いと見つけられずに道迷い必須のポイントです。
小石だらけの河原を渡って対岸の取り付き点から急登します。
ここから水場を含めて七つの渡渉があり、七つの急峻なアップダウンが続きます。
二つ目の沢を渡渉して登り返し。
三つ目の沢を渡渉して登り返し。
片斜面の道は崩れやすくてよく滑ります。
四つ目の沢を渡渉して登り返し。
全ての沢を渡渉しましたが、標高は2000mから2100mの繰り返しです。
15:40に標柱-2020mに到着。ザレ場から100mしか降下していません。
やっと普通の下山道になりましたが、900mの急降下になります。
目印・道標がほとんど無いため、二回ほど踏み跡を失い皆さんで目印を探しました。
周囲が暗くなり17:00頃から雨が降り出してきました。
急ぎ雨具を着用し、さらに滑り易くなった下山道を慎重に降ります。
携帯の届く鉄塔下に到着し、迎えのバスを依頼します。
雨が小止みになりましたが、最後の200mをスリップ注意で降ります。
暗い樹林帯の下に林道とマイクロバスを確認。
17:55に笊ヶ岳登山口-1100mに到着。
迎えのマイクロバスに乗って椹島ロッヂに向かいます。
5分で椹島ロッヂに到着。靴を洗い雨具を整理して部屋に入りました。
遅くなったため直ぐに夕食を頂き、お風呂に入ります。
倒木やハイマツが多いため、乗り越え、潜り抜け各20回以上、へし折りや排除50回以上のヤブ山並みで、
高低差1200mながら、登り約9時間、下り約6時間、55000歩の長い山旅でした。
20時に就寝しましたが、寝付けないため3:00頃まで本を読んでやっと寝られました。
明日は11:00にバスに乗ってのんびりと帰宅します。
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