なんくるないさぁ~だんな と わたし と SLE と

  12歳SLE発症。ループス腎炎Ⅳ型。
早発閉経で妊活強制終了。子なし人生の幸せ模索中。

稽留流産、そして掻把手術

2020年03月15日 | 志織のあしあと
※流産後の記事です。


自分の気持ちを吐きだして、
気持ちを整理したいので
今までの経過を書き出そうと思います。




9週6日 診察日

赤ちゃんは育っていませんでした。

そこにはホワイトリングも胎芽の姿もなく
変形した真っ黒な楕円形の姿だけ。

「うーん・・・・」

先生はなにも言わずに内診終了。
内診室から出てすぐ診察室へ移動。

「残念だけど、動いてないねぇ。。。

 このままだと袋が破裂して
 大出血を起こす恐れがあるから
 手術しないといけないのね。

 来週の始め頃に日程調整して来てね。

最後にもう一度確認してみるからね」

時間が止まりました。

先生が何を言ってるのかよくわかりませんでした。

看護師の手術の説明も
何を言ってるのかよくわかりませんでした。

泣いちゃダメ。まだ泣いちゃダメ。
待合室には治療を頑張ってる人がたくさんいる。
泣いてる人を見ると自分も辛くなるのはわかるから。

院内ではあまり考えないように。
会計が終わるまで
ただただ旦那の手を握りしめていました。

思考が停止したまま車に乗りました。

朝から飲まず食わずだったので
旦那が心配して何か食べたら?と
コンビニに寄りました。

何を食べていいかわからず、
普段は買わないレジ横のアメリカンドックと
スメ[ツ飲料を買いました。

車の中で一口かじったら涙がツーっと頬を流れて
止まらなくなりました。

家に入った途端、泣き崩れてしまいました。

ずっとずっと泣いて涙が止まらなくて。
もう枯れてくれればいいのにと思うくらい止まらなくて。

帰宅途中の車窓も何も全然覚えてない。
家に着いてからどう過ごしたのかもわからない。

ベットに入ってからも、ただただ涙がとまらなくて。

私が泣きつかれて寝るまで
旦那は手を握ってくれていました。




10週0日~10週2日

それから手術までの3日間。
現実を受け止められなくて淡々と過ごしました。

ただ、今になってつわりが酷くなりました。
今まで吐き気はあったものの嘔吐したことは無かったのに
初めて朝食後に吐いてしまいました。

ストレスのせいもあったかもしれません。

なんで今さら…とトイレで泣きました。



10週3日 手術当日

「最後にもう一度だけ確認しようね」
手術前に最後の内診。

「んー・・・・変わってないね。。。
 今から消毒して準備するからね。大丈夫??」

でも画面には前回のような真っ黒な胎嚢じゃなくて
またホワイトリングと胎芽のような見えた気が。

えっ・・・まだ居るんじゃない?
もうちょっと待ってもいいんじゃ…・??と
一瞬思いましたが。

そこに映っていた姿は
あまりにも小さ過ぎて。
とても10週とは思えない姿でした。

そもそもこの大きさで8週に心拍確認できてない時点で
本当は稽留流産と診断されてもいいはずなのに。

ギリギリまで待ってくれたのは
先生の優しさだったのかもしれません。

子宮口を広げるラミセルの処置。
消毒薬がやけに冷たく感じました。

それから看護師に案内されて病室へ。
子宮収縮剤の点滴アトニン。

手術はお昼頃予定。それまで2時間ほど待機。

病室はリカバリー室のフロア。
周りは産後のママばかり。

私はナースステーションのすぐ前で
カーテンで仕切らてはいるものの
周りから聞こえてくる
「赤ちゃんに会えますか?」とか
「退院までの日程を説明しますねー」とか。

私もそんな会話をしたかったな…と
羨ましくて仕方ありませんでした。

11:40頃、ナースが来ました。
「行きましょうか?気分わるくない?大丈夫?」と
手術室へ案内されました。

途中、胚移植した処置室が目に入り、
涙が出そうになりました。

診察台にのぼり、足をベルトで固定され、
右人差し指にパルスオキシメーターを付けられ、
左腕に血圧計がまかれました。

血圧が高かったのか
看護師「緊張してる?」と聞かれました。
私「…高いですか?」
看護師「んーちょっとね。浮「?」

自分では泣くな泣くなと感情を抑えていたのに
身体は正直なんだと思うと
我慢できなくなって涙が出てきてしまいました。

看護師「あ、ごめんごめん。泣かせてしまった。
    (ほかの看護師に)ティッシュとって。
    ごめんね。辛いよね」

それから看護師さんが
ずっと腕をさすってくれてました。

手術室の電話がなってDrから「数分遅れる」と連絡。

診察台で足固定されたまま。
ひんやりした空気の中で
私の鼻をすする音だけが響きました。

看護師「今は外して降りておこうか・・・」と
足のベルトを外そうとしたら
電話から数分もたたないうちにDrが入室。

看護師「あれ?数分じゃなくて数秒だったね…w」と。

少し緩んだ空気に
私も思わずクスッとしてしまいました。

看護師「すぐに麻酔が効いて眠くなるからね」

酸素マスクをつけられ、
目を閉じたらいつのまにか眠っていました。

気付いたらベットの上でした。

一瞬、なんでここにいるのかわかりませんでした。

少し早く麻酔が覚めてしまいました。

看護師から麻酔が覚めるのに
2時間くらいかかると説明されていた旦那は
お昼を食べに外に出ていました。

旦那に「終わったよ」とLINEしました。

旦那の顔を見るとホッとしました。

しばらくしたら看護師から
術後の注意事項を説明してくれました。

「30~40日後に次の生理が来ます」

閉経してしまっている私。
その説明を聞きたくありませんでした。。。

現実感が無いまま家に帰りました。

ベットに入っても、
この日は何故か涙はでませんでした。

旦那は私が眠りにつくまで
ずっと手を握っていてくれました。

「動いてないねー」と言われた日の方が
泣いた気がします。

ずっと頭がボーっとして
まるで夢をみているような一日でした。




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