犬派? 猫派?
だったら、私は”猫派”
元々、小さいときはどちらもだめでした。
野良犬はたくさんいたし、怖かった。
猫も家が古いだけにどこかしら入ってて土間にいたりしました。
しかし、なぜか10歳くらいの時に、家に来た迷い猫は住みつき
農家だったので、家や納屋で猫の臭いがしたらネズミも寄り付かないだろうと
徐々に慣れていきました。
そして、十年前の夏休み明けに
長女が真っ白の仔猫を拾ってきました。
箱の中に4ひき入れて道端に置いてあったそうです。
長女も生き物はだめ。なのに「家で飼っていい?」と聞いてきました。
ちょうど、その年の4月からパートに出始め、長男もまだ2年生。
家に帰ってきて、独りじゃあ寂しいだろうからって、一応、
家主の実家もOKしてくれたので、飼うことに決定!
仔猫は、「チンチラ」が入っているらしく、毛が長く真っ白です。
名前、何にするってことになり、天邪鬼の私は、
真っ白な仔猫を目の前に、真っ赤な”梅干”を思い出し、「ウメ吉」と名付けました。
とても可愛い仔猫で、拾ってきた翌朝、掃除機を掛けていると、
突然、居なくなりました。慌てて探すと、
なんと、小さいぬいぐるみを並べている横に、一緒に座っていたのです。
全く違和感なしに(笑)
親馬鹿ですが、朝方になると起こしに来るんです。私の頭をコンコンと。
そして、「ニャン」ではなく「ごはん」と言うんです。
少なくとも私達夫婦にはそう聞こえていました。
そんな可愛かった「ウメ吉」も4年前突然、亡くなってしまいました。
病気になり、あっけなく亡くなりました。
おかしいなと思いながら仕事に行き、たまたま、主人も私も食事会があり、
夜遅く家に着くと、もう弱っていました。
子供達も心配していて、あわててかかりつけの病院に電話を入れたのですが、
誰も出ません。何軒も何軒も掛けてみましたがどこも同じ。
最後に掛けた病院だけが、「すぐに連れてきて」との返事。
すぐに連れて行き、緊急の手術。
お年寄りの先生が奥様とされている病院のようで、「今夜はもう遅いから、家に帰ってください。明日の朝、迎えにきてくれたらいいから」とのこと。
しかし、それっきりになりました。
翌朝、早くから迎えに行く準備をしていると、病院から悲しい知らせ。
主人がひとりで迎えに行きました。帰ってきた「ウメ吉」はまだ温かく、
生きているようでした。
お医者さんの話では、手術は無事済んだのだが、今朝になって急に様態が悪くなったそうで‥‥
悲しかったです。
小さいときから育てて、いつもそばにいて、子供同然でしたから。
滅多に涙見せない主人までが涙してました。
今は、ペットのお墓に沢山のペット達と一緒に眠っています。