
本日、9月24日(水)をもって、八ッ場ダムの建設に伴い一部ルートが高台に移設されるため、現在のJR吾妻線が最後の日となる。
9月25日~30日に一部を区間運休し、試運転などを経て10月1日に新設線で営業を開始する。
役目を終えるJR川原湯温泉駅や「日本一短い鉄道トンネル」”樽沢トンネル”には連日、多くの鉄道ファンが訪れていると聞いた。



最初は、新しくなったJR長野原草津口駅に行った。
草津にスキーに行っていた頃はよく目の前を通ったが、対岸に道路ができてからはご無沙汰だった。
驚いたのが、駅名が変わっていた。
自分が知っていたのは「JR長野原駅」だったのだが、「JR長野原草津口駅」になっていた。
調べてみると、平成3年12月1日に駅名を改名したという。
さらに駅舎が新しい。
平成25年8月1日から供用開始となったというから、1年前。
変わらないと思っていたものが変わっていくと実感した。

駅には電車が到着していた。
これから「高崎」までいく。
この長野原草津口駅から、2つ先の岩島駅までの区間が新設線区間となるので、この駅はこのまま使われる。

新設線区間を見ると大きな橋が出来ていた。
角まであって、恐竜のようだった。

橋の下まで行ってみた。
その大きさを実感した。

長野原草津口駅方面を望むと、新幹線のようだった。

そのまま旧道となった国道145号線を下った。
JR川原湯温泉駅手間で、新旧の段違いの線路を見ることができた。
新設線は八ッ場ダムの影響で、かなり高い場所になることが判る。

この風景もなくなってしまう。
紅葉の綺麗な時期の吾妻渓谷を、もう一度見ておきたい。

JR川原湯温泉駅に到着。
電車が到着した時で、ホームには沢山の鉄道マニアの方やTV局などの報道機関の方がいた。
撮り鉄と呼ばれるカメラマンの方は、駅から離れた場所からの撮影が忙しそうだった。

駅舎の中には、思い出の写真や愛好者からのメッセージがあった。

せっかくなので、JR川原湯温泉駅の前で記念写真。
ロードバイクとこの格好で、1人浮いていたのは間違いない。


旧道となった国道145号線を下った。
目指すは「日本一短い鉄道トンネル」”樽沢トンネル”。
途中の線路も情緒があって、つい、立ち止まってしまう。
ここでも撮影している方がいた。

その先には、八ッ場ダムの建設予定図が掲示されていた。
JR川原湯温泉駅の少し先がダムの中心になることが判った。
この位置だと駅は完全にダム底になってしまう。

人だかりが現れた。
この先に”樽沢トンネル”があることが判った。

JR川原湯温泉駅側からのトンネル風景。

逆側からのトンネル風景。
木々が繁っているが、こちら側からだとトンネルの短さが判る。


トンネルを挟んで両側に撮り鉄と呼ばれる鉄道ファンの方がたくさんいた。
吾妻渓谷は道路幅が狭く、近くに駐車場も無いので、遠くに車を停めて歩いてこなければならない。
そんな中、自転車で軽く来て、好き場所で停まって、写真撮っている自分に対しての多くの視線が厳しかった。

苦労して来て、長い時間待っているみなさんに申し訳ない気持ちになった。


そんな事を思っていたら、運良く列車がやってきた。
みなさんの邪魔にならない最後尾から撮影した。

長さ7.2mということもあって、列車がトンネルによって途中が見えなくなる。

シャッター音が響いている中、列車は走っていく。

列車が見えなくなるまで、シャッター音は止まなかった。
この光景を見られただけでも幸せな気分になった。

周りの興奮が冷めないうちに、早々と退散した。

当たり前だった風景が見れなくなる寂しさを感じてしまう。











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