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”山の神“こと「森本さん」が勤務する近藤機械製作所へ《愛知県蟹江町》 ~ 究極の回転体「GOKISOホイール」工場見学!~

2018-02-13 | 01 自転車ライフ


 1月のとある日。



 名古屋駅に到着。



名古屋駅から、近鉄名古屋線に乗った。



8個先の駅である「近鉄蟹江駅」で降りた。
駅からその場所までは、直線距離で約600m。



国道1号線を渡ると、目的の建物が見えた。
その建物は、株式会社 近藤機械製作所。



目の前には、ピカピカの工場。
以前は、国道1号線を挟んで、両側に工場があったという。
昨年の12月に新しい工場が本社工場南側に「宝工場」として完成。
年末まで引っ越しで忙しかったと聞いた。



会社の2階の会議室に案内して頂き、近藤機械製作所の社員であり、ヒルクライム界では“山の神“と呼ばれている「森本誠さん」にお会いすることができた。



 (参照:CYCLE SPORTS 2015年2月号) 
近藤機械製作所と言えば、究極の回転体である「GOKISOハブ」で有名な会社。
自分の知識は、CYCLE SPORTS 2015年2月号での「10年モノの逸品に出会う」という記事での情報位しかない。



 (参照:CYCLE SPORTS 2015年2月号) 
この記事の中では、
「最高級モデルのスーパークライマーハブの保証は29年。チタン合金から削り出したシェルは弾性体構造で、軽さを追求したモデルである。通常、軽量モデルは寿命が短いというのに、あえて長期保証を付けた絶対的な自信がある。ドイツの法律で30年保証をうたえないので、ギリギリの29年。気持ちは30年だという」



始めて、”GOKISOホイール”に出会ったのは、数年前のMt.富士ヒルクライム大会会場だった。
たくさんのメーカーブースのひとつ、”GOKISOブース”を覗いた。
「こんな高価なホイールが世の中にはあるのか」と思った記憶が蘇る。



工場内を見学させていただきた。



この円柱は、チタン合金。
GOKISOのホームページ解説では、「チタン合金 Ti-6AI-4V」。
スーパークライマーハブの原料という。
このチタンの塊が、スーパークライマーハブになるとは、信じられない。



こちらの塊からは、クライマーハブが製造されるという。



航空機の最重要部品であるジェットエンジン主軸のベアリング部品の機械加工技術により、塊がカタチになっていく。



機械加工によって、スポークの”穴”が空いていく。



まさに、 芸術品



加工が完成すると、検査を行う。
ドアの向こうが「検査・測定室」。



重要な検査を行っているのが、”山の神”こと「森本誠さん」。
「森本誠さん」は、気さくに対応してくれた。



検査を合格した”GOKISOハブ”は、SAPIM CX-RAY スポークと、高精度な”GD²リム”が組み込まれて「GOKISO ホイール」となる。
そして、一つ一つにロッドナンバーが刻られた”GOKISOホイール”は、オーナーの元へ届けられる。
本当の 芸術品



ここで、”GOKISO ハブ”の凄さを拝見した。
様々なホイールメーカーの”ハブ”部分。
ロードバイクのホイールを手で回すと、”止まらない”と、思うほど良く回る。
しかし、ハブ単体を手で回してみると以外に回らない。
一生懸命回しても数回転で止まってしまう。



ところが、”GOKISO ハブ”は、手で回したら、滑らかに回る。
その差は歴然。
近藤会長がコンプレッサーで、”GOKISO ハブ”にエアーをかけると、凄い音とともに異次元の回転をしていく。
全身に鳥肌が立った。



各メーカーのリアのハブ軸。
手で回してみると、わずかなタイムラグがわかる。
これが、 ”GOKISO ハブ”だと、全くない。



ジェットエンジンと同様の弾性体衝撃吸収構造でベアリングを支え、超精密べリングと共に組付けられる各部品から形成されている ”GOKISO ハブ”。
凄すぎて言葉が出ない。



(参照:近藤機械製作所のホームページより)
今回、拝見させていただいている「近藤機械製作所」は、昭和22年創業という。
その歴史を、近藤機械製作所のホームページから拝見したい。


近藤機械製作所のあゆみ
~ 戦後から現在まで ~
 
創業から70年、機械部品の製作から始まり、治工具、金型の設計製作に私たちは関わってまいりました。2000年頃から超精密分野には特に力を入れ、今ではミクロン単位の加工を日常業務としております。
 
専用機においては30年で300種類以上の開発をしてまいりました、中でも17年前に開発した円筒研磨機は、0.1ミクロン単位の加工にも対応できたすぐれもので、今でも社内設備として使われており、弊社における超精密分野への先駆けとなりました。
 
この設備のお陰で3.5インチHDDの心臓部の金型製作に成功、超精密プレス機の製作へつなげることが出来ました。
 
2006年からさらに精密分野の世界に参入するために築55年のスレート工場を借り、高精度の安田工業製のマシニングセンタを導入しました。しかし温度管理ができない環境では寸法精度の維持が出来ないことが分かり、社内で内貼り断熱工法を開発しました。±2℃の恒温工場のお陰で、数ミクロンという精密加工も安定して生産出来るようになりました。工場の環境が整ったことにより、航空機のエンジン部品の試作も始まりました。2009年、航空機品質マネジメントJISQ9100の認証を取得。2011年Rolls-Royce社のサプライヤー認定を受け、民間航空機の最重要部品であるジェットエンジン主軸のベアリング部品の機械加工を手掛けるようになりました。
 
しかし2008年に起きたリーマンショックで全体の売り上げが75パーセント激減。私たちは生きるために自社製品の開発に活路を見出すしかなく、翌年末から自転車部品の開発に着手し、2010年開けから社内プロジェクトとして発足しました。2011年3月11日東北大震災ではさらなる試練を経験することになりましたが、。そんな中私達の危機を救ってくれたのは、唯一売り上げの落ちなかった航空機部品と、社運をかけて開発した自社商品”GOKISO”だったのです。自転車業界ではありえないような高額な商品でありながら弊社の製品を購入していただいたユーザー様のおかげで奇跡的な復活を成し遂げることが出来ました。GOKISOファンの方々に心から感謝したく思います。
 
今我々を取り巻く環境は目まぐるしく変化しております。しかしどの様な状況になっても必ず解決策はあると考えております。これからも状況の変化に対応して、社会に役立つ会社作りを目指します。
 
   取締役 会長 近藤 信夫
 


 近藤会長のスピリットを感じ、思い浮かべてしまうのが、TBS TV日曜劇場「下町ロケット」と「陸王」。



工場内に「第6回ハルヒルポスター」。
「GOKISOチーム」で、参戦して頂けるという。



工場裏には、GOKISOホイールを履いた高性能なロードバイクが、通勤用として停めてあった。



 
GOKISOは日本の企業魂を感じる製品であり、日本の最高技術を駆使して製造された 「本当に良いもの」 と痛感した。
価格を聞くと高価だと感じるが、製造過程やその性能を目の当たりにしてみると妥当であり、逆に安いのかも知れない。

 
 まさにロードバイクパーツの 「大人の逸品」 なのだろう。 



 今回、このような貴重な工場見学が出来ました事に、近藤機械製作所の近藤会長様、郡山営業課長様、森本様に感謝いたします。ありがとうございました。 


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【情報】「2018 GOKISO カタログ」紹介 



(参照:2018 GOKISO カタログより)


(参照:2018 GOKISO カタログより)


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(参照:2018 GOKISO カタログより)


(参照:2018 GOKISO カタログより)


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(参照:2018 GOKISO カタログより)


(参照:2018 GOKISO カタログより)


(参照:2018 GOKISO カタログより)


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