
3台あったプリアンプが1台になってスペースに余裕ができたので、サブシステムのBOSEのレシーバーRA-15とリビングのサンスイAU707を入れ替えることにしました。
JBLコントロール1を鳴らすにはRA-15は力不足に感じることがあったからです。
元々RA-15はAMS-1Ⅲというシステムのアンプとして設計されたのですから、このシステムでこそ本領を発揮するのでしょう。
さて、これでSL7ーAU707ーコントロール1というラインアップが完成しました。
シュアー(M92E)ーサンスイーJBLというありがちな組み合わせは、やはりなかなか良い音が出ます。
芯がしっかりしていてメリハリがあり、スッキリとした陽性の音です。
マイクロMR-411程ではないですが、高域の頭打ち感もさほど気になりません。
何より、35年前に買った機械がそのまま使えることに驚きを禁じえません。
メイド・イン・ジャパン、恐るべしです。
さて、SL7はSL10の弟分といった位置付けで、兄の10万円に対して7万円という型番と同じで分かりやすい価格設定でした。
3万円の差は主に10がMC型カートリッジを標準装備し、MC型用のヘッドアンプを搭載していることによるものでしょう。
デザインでも高評価を得た10の陰に隠れがちですが、今改めて眺めてみると7の方もシンプルでコンパクトな実に美しいデザインです。
プラスチックを多用した廉価モデルに比べて、しっかりした造りで重量もあります。
メーカーのコンセプトは、「ジャケットサイズでも本格的に音の良いプレイヤー」だったと思います。
T4Pという規格までつくってカートリッジ交換の幅を広げたのも、本気でこのシリーズを売っていこうと考えたからに違いありません。
果たして出てくる音は、同価格帯のマニュアル機にひけを取らないものだと思います。
アームの動作が単純な分、通常のフルオート機よりも信頼性は高いと思います。
定期的にアーム駆動用のゴムベルトを交換したりアームが移動するシャフトにグリスを塗布する必要はありますが、機械なのでメンテナンスは当たり前です。
スペースをとらずに簡単な操作でレコードを良い音で再生するジャケットサイズプレイヤー。
CDが主流になり出番がなくなったようですが、レコードブームの昨今、場所をとらずに良い音が聴けるプレイヤーは貴重です。
たしかに、今となっては現役のT4P企画カートリッジは数えるほどです。
ですが、シュアーM92Eでも音楽を楽しむ分には不足は感じません。
今は純正ではなくJICOの互換針を使っていますが、むしろより繊細さを感じるぐらいです。
3000円程度で針交換ができて小さくて愛らしいこのプレイヤーは、ひょっとすると最後まで添い遂げるのではないかと感じることもあります。
目もよく見えなくなり、手先も不自由になる高齢者にはうってつけの製品だと思います。
テクニクスブランドが復活し新型SL1200を発売しましたが、SL10レプリカも出してくれないでしょうか?
もっともあまり高額なのはいただけません。
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