
1970年9月に発売された、浅川マキさんのファーストアルバムです。
浅川さんは、1968年新宿のアンダーグラウンドシアター「蠍座」で寺山修司氏演出のワンマン公演を3日間行い好評を博しました。
このアルバムにはその時の実況録音が5曲収められており、30万枚も売れたということです。
確かに、ヤフオクでもタマ数は豊富で、「MAKIⅡ」と一緒に低額で落札できました。
1曲目「夜が明けたら」を聴いて、「これだ!」と思いました。
イメージしていた浅川マキそのものでした。
続く「ふしあわせという名の猫」、さらに3曲目「淋しさには名前がない」もいい感じでしたが、次の「ちっちゃな時から」になって雰囲気が一変します。
歌謡曲調の曲は5曲目「前科者のクリスマス」、6曲目「赤い橋」、そしてB面1曲目の「かもめ」まで続きます。
B面の残り5曲は「蠍座」でのライヴで、英語で歌う黒人霊歌「時には母のない子のように」、作詞作曲者アダモ自身の歌でヒットした「雪が降る」に続いて、やはり歌謡曲調の「愛さないの愛せないの」、「十三日の金曜日のブルース」、「山河ありき」と続きます。
浅川さんのオリジナル(作詞作曲)曲は「夜が明けたら」と「淋しさには名前がない」のみで、「ちっちゃな時から」は作詞が浅川、作曲はむつひろし(和田アキ子「土砂降りの雨の中で」他)、「赤い橋」の作詞が北山修である以外は全て作詞:寺山修司、作曲:山木幸三郎による作品です。
寺山修司氏は、私はタモリのモノマネくらいでしか知りませんが、当時すでに著名な歌人・劇作家で、山木氏は宮間利之とニューハードのギタリストで作編曲も手掛ける方です。
演奏は、今田勝(p)、原田長政(b)、稲垣次郎(fl)、横内章次(g)等、私でも(名前を)知っているジャズメンたちが担当しています。
浅川さんの歌声は、張り・ツヤがありよく伸びています。
私の中のイメージに最も合うのはオリジナルの2曲ですが、気が付いたら口ずさんでいるのは「かもめ」や「ちっちゃな時から」だったりします。
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