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蓄音機でジャズを聴く!

蓄音機とジャズを中心に、日々の出来事をつづる。

グリスアップ

2014-05-07 23:38:02 | 蓄音機
HMV102と104の演奏中に、ゼンマイが緩むガタッという音が耳につくようになったので、グリスアップに挑戦してみました。

基本的に同じモーターが使われているのですが、104の方のモーターはカバーが付いていました(写真は102のもの。104は撮り忘れました)。



さて、ゼンマイは円筒状のケースに入っています(「香箱」というらしいです)。



香箱から取り出すときは、ゼンマイが飛び出てきて手を切ると危ないので、段ボール箱の中で作業します。

途中まで取り出すと、シュルシュル・・・シュワワーンという感じで飛び出してきます。



古くなって硬化したグリスをふき取って新しいグリスを塗り、香箱に収めます。

この機種の場合はそれほど力は要りません。

香箱に収めた後は、ゼンマイの隙間にグリスをタップリ入れておきます。(最初、ゼンマイに塗っただけで組み立てたら、まだガタ音がしたので、再度バラして追加しました。)

その後で、香箱に蓋をするのですが、実は一番苦労したのがこの蓋を止めるリングをはめるところです。

これまでにグリスアップをした方たちも苦労したとみえて、リングがはまる辺りがつぶれていたり、ゆがんでいたりして、なかなか上手くはまりません。

結局、あきらめてリングなしで組み立てました。

蓋は上になるので、問題はなかろうというわけです。

結果、例の不快はガタ音はしなくなり、快適に聴けるようになりました。

めでたしめでたし。

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サウンドボックス聴き比べ

2014-05-04 23:04:29 | 蓄音機


ここのところ、ずっとビクトローラJ1-91をメインに聴いています。

やはり、手持ちの蓄音機の中では、動作が一番安定していて自然な音がすると思えるからでしょう。

標準のサウンドボックスは、オーソフォニック(Made in USA)なのですが、ちかごろはHMVのNo.5Bや5Aに付け替えて聴き比べをしています。

やはり、もっとも相性のよいのはオーソフォニックだと思いますが、5Bや5Aもかなり良いのです。

前に、HMV104をルディ・ヴァン・ゲルダーに、J1-91をロイ・デュナンに例えましたが、同様に5B,5Aは各楽器が前に飛び出してくる感じで、オーソは広がりのあるバランスの良い再生をするように思います。

ということは、104と91の音の違いは、ホーンの形状だけではなくサウンドボックスによる違いも大きいということなのでしょう。

それから、戦後の録音には5B・5Aの方が向いているように思います。

また、オーソフォニックを104や102に付け替えてみましたが、こちらは締りのない感じであまり感心しませんでした。

もちろん、全ては手持ちのサウンドボックスに固有のことかもしれませんが。

いずれにしても、それぞれに長所・短所や、向き・不向きがあるのでしょうから、しばらくはいろいろと試してみたいと思います。

オーソフォニックはとても自然な音がするのですが、5B・5Aでのホーンの音も魅力たっぷりです。
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なぜ?

2013-05-16 12:29:52 | 蓄音機
蓄音機の音を聴くまでは、「どうせ大昔のものなんだからたいした音はしないんだろう」と思っていました。

昔の人を完全になめてました。

最初のころは、電気も使っていないのにどうしてあんな大きな音がするのか不思議でなりませんでした。

理屈では分かるのですが、経験的に慣れていないからでしょうか?

子供のころから、音を聴くにはまずコンセントを挿すか、乾電池を入れるか、でしたから。

蓄音機はかなりのレベルで完成された存在です。

低音が出ない、などの不満はありますが、それを補って余りある自然でリアルな再現力があります。

蓄音機の音を聴いてからは、オーディオショップの視聴室で鳴っている音がわざとらしい「造られた」音に聞こえるようになりました。

それにしても、なぜ当時の人は電気に走ったのでしょうか?

当時の電蓄の音が、蓄音機の音を超えていたとは思えません。

単なる新し物好きだったのでしょうか?それとも電蓄の方が楽だったからでしょうか?

レコードからCDに移行するときには、結構抵抗がある人が多かったですし、今でもレコード愛好家は多いと思います。

そうすると蓄音機から電蓄への移行期にも、それ以上の抵抗があったはずなのですが。

今も昔も、消費者のニーズに関わらず、新しいものを「売る」というエネルギーに社会が押し流されている、としか思えない今日この頃です。
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二頭立て?

2013-05-15 11:39:42 | 蓄音機


HMV104(向かって左)とビクトローラJ1ー91(同右)は、今のところこのように机に並べて聴いています。

ご覧のようにビクトローラの方が一回り大きく、目方も重いです。

HMVは木目がはっきりと美しいですが、ビクトローラはほとんど分かりません。全体に地味です。

音は、HMVが明るく、元気の良いルディ・ヴァン・ゲルダー型で、ビクトローラはスケール感があって見晴らしが良いロイ・デュナン型とでも言いましょうか?
どちらも捨てがたいものがあります。

同じ盤を聴き較べたり、両面一曲の盤を片面ずつ連続してかけたりして遊んでいます。


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ビクトローラJ1-91

2013-05-13 11:05:14 | 蓄音機


最後に登場するのは、ビクターの卓上型最上位機J1-91です。
当初ははアメリカ製のVV1-90を輸入販売(あるいは部品を輸入して日本で組み立て)していましたが、後に国産化したものがJ1-90で、これはその後継機ということになります。

30センチ(12インチ)ターンテーブル、幅広のシングルゼンマイモーター、サウンドボックスはアメリカのキャムデン(camden)刻印のあるものがついています。

シングルモーターのわりに強力なので、ほとんどの盤をストレスなく演奏します。

木製のホーンはやわらかい(おとなしい?)音色で、リ・エントラントWホーンは奥行きと広がりのある、スケール感豊かな再生をします。

とても気に入っている蓄音機です。

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