
2010年10月17日、上海東方芸術中心でライヴ録音されたアルバムです。
秋吉さんは1993年にNHKの番組で戦後初めて生まれ故郷の満州を訪れ、放課後にピアノを習った恩師「楊(ヤン)」先生と再会しました。
そして、1995年にオーケストラを率いて再訪し、恩師の前で演奏を披露しました。
中国でもう一度コンサートを行いたいという秋吉さんの思いは、同じく満州出身の全日空会長:大橋洋治氏らの支援を得て実現することになりました。
ビッグ・バンドは2003年に解散していましたので、メンバーのスケジュール調整などで多忙を極める中、出発前に3日間のリハーサル、さらに現地で中国楽器の奏者を加えてのリハーサルを行い当日を迎えました。
収録曲はおなじみ1「ロング・イエロー・ロード」、1991年カーネギーホール・コンサートで演奏された2「アイ・ノウ・フー・ラヴズ・ユー」、1995年大連・瀋陽コンサートで初演された恩師に捧げた3「マイ・ティーチャー・ミスター・ヤン」、四川省康定県に伝わる民謡をアレンジした4「康定情歌」、リンカーンセンターからの委託で作曲した5「ドラム・コンファレンス」、2001年広島で初演され2003年の同時多発テロ事件以降はコンサートのクロージングナンバーとなった6「ホープ」です。
3と6ではマンディ・満ちるがボーカルで加わっています。
今のところ最後のビッグ・バンド作品です。