白牙隊A2屯所

びゃくがたいあにぃとんしょ

財前監督交代。バルバリッチ氏招聘。合流までは名塚コーチが臨時に指揮。

2014-09-03 | コンサドーレ札幌
前節栃木戦後に突如発表となったのが財前監督の交代です。
私は最近の試合をよく見ていませんのでコメントする事はできませんがネットでは「むしろ遅かった」という声もありました。若手がケガする前に替えて欲しかったという感情的な書き込みも多くありました。
社長のコメントにもありましたが、どこからともなくやってきて、何も無いところでの昨シーズン末のプレーオフ争いは出来過ぎだったとは思います。
「目指すスタイルと違ってきているので替える」
という社長コメントは非常に貴重です。
見えているか、実現できているかは別としてフロントにはやりたいビジョンがある、という事でしょう。
「小野が貧乏クジ引いた」という自虐的な意見もある様ですが、ビジョンがあるのであればそうは悲観しなくてもいいのかなぁと。来年もいてくれるかは別の話ですが。
あとは、バルバリッチですね。
愛媛の躍進のイメージがありますが、愛媛サポさんの書き込みを引用するならばまずは守備から、というスタイルの様です。

25 :媛:2014/08/28(木) 19:02:52.18 ID:QXTXv1Z20.net
取説とまで詳しく書ける自信無いけどバルバリざっくりね


the東欧って感じ

とりあえず守備を固めるで上手く行き始めるとやはり旧ユーゴスラビアの思い入れがあるのか、パス主体のサッカーをやりたがる

ダメだとまた守備をきちんと治す

現実と折り合いはつけれるから、心で攻撃的にやりたいと思ってても最初は絶対守備を固める方向から入る

方針展観も一瞬上手くいくからたちが悪かった選手もフロントも監督もなんとなく諦めがつけれなかった、動画サイトなんかにある学の愛媛時代のプレー集にその片鱗がある


ラインはかなり高くて、そこからのショートカウンターが主軸の一つ

結構サイズは重視、創造性ある選手好き

システムは3と4の守備ラインどっちも使うし2と1の前線もやる、持ち駒で最適なシステムで戦う思考は持ってる


若手は、自分が才能あると思えば平気でガンガン使うし自由も与える

と言うか若手の起用は傾向としても多かったはず


よくも悪くもめっちゃ怒る、期待してる選手達が本来の動きを見せてくれないときはかなりもどかしいみたい、退席は結構多い

練習でもかなり怒るので敗けが混んでたときは、選手達が萎縮してたんじゃないかという人もいる

練習の殺伐さはエルゴラの伊予丸の記事にもさらっと書いててはず

ただ学なんかは、恩師と思って最近も連絡をとっているみたい

未だ愛媛のことを気にかけてくれてるみたいなので情は深い


一年目はシーズン終盤での就任で点がつけられない

ただ12試合で1勝しかしてないのでブーストは期待するな

二年目はヒメナチオで愛媛の歴史の中で22チーム換算で一番成績が良かったしクラブの歴史で初めて得失点0で終われた

三年目は学がいた年だけどよう資金力無いチームの性で主力ズブズブ抜かれてたしあんま覚えてない

四年目は、暗黒の12試合勝ちなしをした年
なんだけど前半戦は一桁でフィニッシュしたし終わってみれば得失点差は初のプラスだった、この前半戦のサッカーはほんとに凄かった

息子さんの都合で途中でいなくなったけど
これをどう判断するかで愛媛でも評価が別れてる


愛媛以外の実績は、ボスニアリーグで優勝したりCL予備予選戦ったり代表コーチしたりとそんな感じです(秒刊コンサドーレ2363日目☆★☆札幌総合スレ☆★☆より)



珍しく、道新サイトに動画が上がりまして社長の記者会見の模様があがりました。
その時の内容とほぼ同じものが公式サイトにあがりました。

監督交代に関する野々村社長からのメッセージ - ニュース | コンサドーレ札幌

なぜこのタイミングで監督交代なのかというと、成績不振が主な理由ではありません。
財前監督は、ここまでゼロからチームを作ってくれて、すごくよくやってくれたと思っています。
クラブとしては昨シーズン、クラブ史上最も少ない強化費でスタートしましたが、少しでもボールを相手より長く持てるようポゼッションができるように、パスがしっかり繋げるようにということを目標に、財前監督にチームを託しました。その成果としては素晴らしいと思っています。

言葉では伝わらないと思うので、データでお話しすると、昨年コンサドーレ札幌のパスの数はJ2全22クラブのなかで16番目でし た。それが現在は3番目、パスをしっかり繋いでいくサッカーをみせることができている。ボールをどれくらい支配できていたか、ポセッションのデータはというと、昨年の16番目から現在8番目まで上がっている。このようなデータからも、クラブが目指す方向には着実に進んでいるということがわかります。
ただ、なかなか勝ちきれないのはどういうことか、点がとれないのはどういうことかというと、敵陣の中、ペナルティエリアにどれだけ入って行けているかというデータは、昨年11番目で、今年も同じく11番目です。ゴールデンウイークあたりから、ボールを回せるようになったけど、もっとペナルティエリアに入っていくにはどうしたらいいかを現場と強化スタッフで話し合ってきましたが、なかなか結果も、見ている内容も改善できなかった。
チームは昨年に比べて、確かに上手くいってはきているので、ここから次のステージに行くことを考えたときに、新しい監督にその先を託すという決断となりました。
財前監督については、素晴らしい仕事をしてくれたという評価です。普通、あまりないことかもしれませんが、若手を伸ばしてもらうというところでスタッフとして残ってほしいとお願いもさせてもらいました。ですが今日の時点で、本人にも色々な思いがあると思うので、すぐに答えは出ないとお断りをいただいたという経緯があります。

ではなぜバルバリッチ監督かというと、ボールにどう向かっていくか、ペナルティエリアにどう入っていくかという課題に対して、今のコンサドーレにはアグレッシブさ、激しさが必要です。サッカーはそもそも点を取りにいかなければいけないスポーツなので、その激しさという部分をどう伝えるか、どういう刺激でボールに向かっていくように選手を誘導するかが大事です。
その点、バルバリッチ監督はユーゴスラビア系の人ということもあって日本人選手からすると、ときに怖いというイメージもあると思いますが、それぐらいのピリピリしたものをピッチのなかで植えつけて欲しい。交代してすぐ上手くいくということは普通あまりないと思いますが、雰囲気を変えることでその激しさをチームの中に出してもらうことを期待しています。ボールを相手より長く持ちながら、行けるところはゴールに素早く向かっていくというようなサッカーを伝えてもらうには、一番適した監督だということで、バルバリッチ監督にお願いしました。
普通この時期に監督をお願いすると、1年以上の契約になると思うのですが、クラブの事情もあるなかで、とにかく今シーズンで結果を出す自信があるからまずは今年まででいいと言ってくれたメンタリティも、お願いするほうとしては頼もしいと感じております。



その後、記者会見の質疑応答の模様もアップされました。

監督交代に関する会見時の野々村社長質疑応答全文 - ニュース | コンサドーレ札幌


(監督交代は何故このタイミングか?)
『クラブとしては、チームが良い方向に向かっているかどうかを見てきて、数字の通りボールを持てる時間も増えてきて、良いサッカーもできている。その次は勝つ確率がどれぐらいあるか、私の中ではこの2~3ヶ月間見てきて勝てない時もあって、残り14試合、4位との勝点差が13、6位との勝点差が7で、4位を目指すと残り試合より勝点差が上回ってしまうと、サッカーの世界では厳しい状況だというのもあり、現実的に考えてもそこまで届く可能性もあるということで、栃木戦の夜、何か変えなければいけないというところの決断をしました。』

(財前氏には、事前にこの試合に勝てなければ等の条件は伝えていたのか?)
『そういうような話は一切ありません。伝えなくても、いろいろなプレッシャーがあるなかで、財前氏もやっていたので、そういうようなアプローチの仕方は、したくもありませんし、していません。財前氏に伝えたのは、栃木戦の翌々日です。』

(バルバリッチ監督に対して、選手起用についての要望はしているのか?)
『こちらから伝えなくても、監督が代われば起用される選手が変わるのが普通なので、そこは監督が決めるべきだと思いますが、選手の特徴を把握しないまま指揮をとることになるので、いろいろな情報はコーチングスタッフから伝えますし、自分もわかる範囲で伝えようとは思います。クラブの方向性はしっかり話して、一緒に良い仕事ができるようにしていきたいと思います。』

(バルバリッチ監督の今後のスケジュールは?)
『まだハッキリ決まっていませんが、9月の2日か3日にクロアチアを発てるということは本人から言われていて、飛行機の調整しているところです。2日に出発できれば、3日に日本に着くので、グラウンドに立てるのは、最短で4日になるのではないかと思います。そうなると、6日の試合には事実上間に合いますが、先ほどの理由でハッキリ状況を把握できていないので、おそらく熊本戦と長崎戦は、名塚が指揮をとることになります。』

(バルバリッチ監督とワールドカップ関連の仕事で一緒になった時には、コンサドーレ札幌の話はしましたか?)
『自分もこういう立場になるとは想像もしていない時期だったので、まったくです。ただ、サッカーの話をすると、面白い感性があるなという感じは受けました。以前、愛媛を率いていた時は、戦力の問題はあったにせよ、しっかりボールを大事にしたいということと、どうやったら勝てるかという戦力的な部分も含めて良い仕事をしていたと思います。コンサドーレでいえば、若い選手も大勢いますし、そのなかで財前氏も良い仕事をしてくれていて、そこは継続しなくてはならないと思っているので、現在横浜F・マリノスにいる斉藤学が愛媛にいた頃、彼が国内でもすごいなと思わせるプレーをし始めたのはその頃だったので、そういうところの実績も考慮しました。札幌で言えば、荒野、奈良、深井、小山内という可能性がある選手がもっと伸びる可能性があるというところもバルバリッチ監督には感じています。』

(バルバリッチ監督はチーム状況を変えられる?)
『当然です。3~4年、日本にいたので、また日本で仕事がしたいという気持ちが強いのと、自信があるから3~4ヶ月で結果を出すと言ってしまえるところが面白いと感じています。』

(はじめから、外国人監督で検討していたのか?)
『はじめは日本人監督かなとは考えていましたが、このタイミングでより良い選択をしようと思った時には、海外にも目を向けないといけない。とはいえ、我々が知っている人となると、人数は限られていたので。特に日本人でなくてはならないとは考えてはいませんでしたし、絶対に海外の人だなという考えもありませんでした。一番良い選択をしたら、バルバリッチ監督になりました。』

(バルバリッチ監督に課す目標は?)
『まずは6位との7ポイント差をひっくり返し、プレーオフに出るというところが、一番具体的で現実的な目標になると思います。』

(バルバリッチ監督はコーチ陣を連れてくるのか?)
『現在のスタッフは良い仕事をしているので継続します。当然、新しい通訳は加わることになると思います。コーチ陣に関する要求はバルバリッチ監督からもありませんでした。クラブとしては財前氏が行っていた若い選手を伸ばすというところも継続しなければならないので、バルバリッチ監督の下でコーチとして財前氏をという話にも、まったく問題ないと彼も言っていたので、このコーチでなければならないということは彼の中にはないです。』

(名塚コーチはS級をもっているのか?協会は承諾しているのか?)
『名塚はS級を持っていません。なので、協会と様々な話をする中で、そこをクリアするのに時間がかかってしまいましたが、最終的にはバルバリッチ監督も決まっていますし、問題ないということで協会からもOKをもらいました。』

(内村選手と石井選手は直接指導を受けていましたよね?)
『内村は数ヶ月、石井に関しては数年間愛媛で一緒です。過去の監督会見を見ると、石井に関しては厳しい評価をしていたので、そこもいい刺激になるのかなと思います。石井はどう思うかわかりませんが。日本人からすると、そこまで言わなくてもということを、狙って発信する方なので、チームがメンタルの部分で大きく変わる可能性は十分にあると思います。』



いつも私は「まずは一桁順位」と言ってますが、それに尽きると思います。

後は札幌の色、というものを野々村社長在任中に根付かせるまでいけるか。
今年の5月に急遽述べられた
『「美しく、激しく、強い」チーム』

さて。バルバリッチは美しさと激しさと強さをもたらせてくれるのか。

楽しみにしましょう。