白牙隊A2屯所

びゃくがたいあにぃとんしょ

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08#6vs磐田H

2008-04-18 | インポート
 磐田に対して札幌は一度も勝っていない。勝てないどころかゴン中山隊長に連続ハットトリックをお膳立てしたクラブです。中々に、磐田との関連は多い。ヤンツーさんは前の磐田の監督で今の磐田のコーチ。初期の「神」である洋平様は磐田に移籍し、どうやら入閣を果たした模様。ヤンツーさんが連れてきた加賀はコンサでもその能力の高さを見せ付け、現在の新制磐田の右ストッパーとして不動の位置を築いています。
 当時、スカパーで札幌戦が年間2~3試合しか見られない、という時代がありましたが(運良く(?)、その後はJ2に落ちたため(^^ゞ全試合放送~全試合生中継という極楽を享受できたが)その時代に放送されたのがあの、磐田戦です。
 ボカから帰ってきた高原をトップに据えた、極悪の布陣。後にNボックスと賞されJを完全制覇。まさに絶頂の状態の磐田。歴代のJチームの中でも1,2を争う好チーム(後は、初期のベルデーか三冠鹿島か、横浜ユサンチョルあたりかね?)その磐田に対して札幌は青息吐息の残留戦の真っ只中。そんな中やることといったら奇策ぐらいしかない…かどうかは謎ですが、そこで取られたのが「左ウイングの平間」でした。「45分のギッグス」とも賞されたその試合はその試合の週刊サッカーの「今期ベストバウト」の一試合としても紹介されました。当時、連勝に連勝を重ねる磐田に対してがむしゃらに挑む姿に「カンガンびいきをしたくなった」と編集長のコメントが泣かせました。

 要するに、磐田には勝てるイメージがどうも浮かばない(だから勝ったことないってば)札幌ですが、どうやらダビが戻ってくるらしく、一応の形は整いましたが、やばいのは最終ラインです。味スタでもピッチを出たり入ったりしていた西嶋は骨折していたらしく、離脱。さらに失点の原因でもあった曽田もスタメン落ち。どーも、曽田さんは昨シーズン終盤からどこかおかしいですね。ファンとしては不安なところです。ということで、最終ラインは左から坪内、柴田、吉弘、平岡というすさまじい布陣。まぁシーズン前からの懸念が現実のものになったということでしょうか。
 対する磐田は新外人ジウシーニョこそ点を取れていますが、中々勝ちきれないという感じ。特に失点が多いようで、そのあたりをつければ面白いのですが・・・。新加入の駒野こそ怖さは感じますが、それ以外の面子は成岡を左に据えての352。正直誰が誰だかわからない、と言う感じです。正直「トップ下西」のチームと言う感じでしたのでこの面子は以外でした。トップには札幌のオファーを蹴った萬代が仙台から新加入してまずまずのフィットを見せています。


 総じていえるのが、ジュビロがなぜかロングボール主体で来たという点です。つまりは札幌的にはある意味理想的な立ち上がりとなりました。立ち上がりこそ足元のパスを中心にちりばめて来ましたが、その後は札幌ペーストなりロングボールに萬代を走らせる展開が多く目に付きました。迫力に欠ける展開のジュビロに対して札幌はクライトン~ダビラインが上手く言っております。心配されたダビのコンディションもまずまずのようです。
 立ち上がりからすばやいカウンターでサイドの裏を狙う札幌。正直、「あれ、いけるかな?」という手ごたえを感じたのはサポだけではなかったのではないでしょうか。
 そんな中でのアクシデントが、22分の中山の負傷。(25分にout)作戦どおりサイドの裏に走る中山とマッチアップするのは前述の加賀!!!その二人の交錯により中山が右ひざを負傷してしまいます。ここで、三浦監督が選択したのが、石井をベンチに残してクライトンFWに上げると言うものでした。と言うことでボランチのデビ純が入ります。やはり砂川がスタメンということで、その代役として攻めのカードは残しておきたかったというところでしょうか。
 
 正直、クライトンFWと言うのはみうみうのお気に入りの戦法ではあるのですが、中々評価が難しいところです。実際のところ、クライトンはFWの位置でもいいパフォーマンスを見せています。とはいえ、それ以上にDHの位置の方が言いと言うのが私の印象です。FWの位置にいる時も怒涛のキープを見せてはくれますが孤立しやすく、どちらかと言うとパサータイプのクライトンはシュートの少ないブラジル人です。何より深い位置からの「パターン2」、長い距離のフライスルーでダビを走らすという作戦が取りにくい位置になります。
 しかしながら、この日は結構上手くいきました。と言うのも、ジュビロがなぜかロングボールを主体に攻めてきたため、マイボールの時間がクライトンが中盤にいなくても確保できたというのが大きかったです。さらにトップ下の上田(だと思う)が足元でもらうタイプのトップ下で、砂川や西(ジュビロのね)のようにワイドに動くタイプでも無かったのが幸いしました。

 35分にはこの試合最初のビックチャンス。加賀がオーバーラップから楔をいれたところを吉弘がつぶし、丁度ダビと加賀が入れ替わったような形になり、そのまま攻めあがります。加賀が戻ってきますが、中に入った西が大きく展開して砂川がドフリー!!!!シュートは!!!!…枠の外…_| ̄|○
 ただ、3バックの外のスペースを使ったすばやいカウンターがはまっている感じで、得点の匂いはどちらかと言うと札幌だったのではないでしょうか。
 41分には平岡から坪内へという大きなサイドチェンジからファーの砂川が抜け出すもオフサイド。平岡もサイドバックの位置で中々いいプレーを見せていました。

 その平岡の絡みから得たFKが43分でした。平岡から楔をクライトンにいれ、それを砂川に展開。それを追い越そうと言うところで砂川が後ろからのタックルで倒れます。右サイドからのFK。蹴るのはもちろんクライトン。中央に蹴りこんだボールは最終ラインとGKの間ではなく、やや戻るようにしてダビの頭上へ!!!!!それをやや戻りながらヘッド!!!ふわりとしたボールがゴールへ吸い込まれます!!!!キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!! ナント先制点!!!!しかもかなり美味しい時間帯!!!!
 これで勢いづいた札幌はセカンドを拾い捲って波状攻撃。ロスタイムに右に流れたクライトンのキープからコーナーキックを得ます。ここでクライトンがサポを煽る煽る!!!!くぁぁぁぁ(*´Д`)ハァハァたまらんね。
 このコーナーキックもしぶとく拾い捲る札幌。三度目でしたでしょうか、こぼれ球がクライトンの足元へ。ペナの角あたりから裏へすばやく入れたボールにダビが抜け出してボレー!!!!川口はじく!!!!その先には・…柴田!!!!ドフリーで押し込む!!!!

 なんと怒涛の攻撃で追加点までゲット!!!!!こここここここりゃぁ勝つのか?初めてジュビロに勝てるのか???

と大きな手ごたえを得たままハーフタイムに入ります。


 後半頭からジュビロは動きます。もちろん出てくるのは名波。ハーフタイムの指示も凄い
「名波を中心にやり直そう」
 内山監督の絶大なる信頼が伺えます。
 
 さて、その名波が入ったことで試合は大きく動きました。特にジュビロのウイングバックの動き出しが早くなり、サイド攻撃が迫力を増してきます。と、思って取られた最初のコーナー。これをいきなりねじ込まれる!!!!!

 …オイおいおい…!!!(#゜Д゜)ゴルァ!!!

 これで、試合はまったくわからなくなりました。その後もジュビロは勢いを増します。パス回しも足元中心は変わらないまでもテンポとスピードが上がったような感じ。…一人でここまで変わるのか…。あらためて磐田における名波の存在感の大きさを感じました。
 と、感心している場合ではありません。出鼻をくじかれた札幌はそのままばたばたしたまま試合を進めてしまい、なんだか落ち着きがない時間帯が多くなります。
 ここを何とか守る札幌。カウンターを数回繰り出しますが、右からの砂川のクロスは後一歩ダビにはあわず。クライトンのキープから左に展開した坪内のクロスも絶妙でしたが、砂川のわずかに上を通過してしまいゴールならず。逆に駒野にサイドをえぐられてクロスを上げられたり、きわどい位置のFKを取られたり、としましたが、ともにフィニッシュのところでジウシーニョが決めきれず。3試合連続ゴール中のジウシーニョ。この日は彼の日ではなかったようです。

 この60分過ぎにいいカウンターが出せたことにより、ややペースを札幌に戻すことに成功しました。ここが一つこの試合の分岐点になったように思います。さらにキーマンである名波もスタミナ不足か、コンディション不良か、やや迫力がなくなってきます。
 さらにこの終盤に来てもクライトンの鬼キープが冴え渡り、これにより貴重な時間を手にすることが出来た点は非常に大きいといえました。ジュビロは「徹底してクライトンつぶすべし!!!」というスタンスでは無いようで、そのあたりも札幌にとっては幸運でした。
 
 終盤にかけても札幌は何度かカウンターからシュートまで持っていくことに成功。全体的にややブロックが下がってしまいセカンドの奪い合いではジュビロに取られるシーンが増えましたが、柴田を中心に良いカバーリングが出来ており、何とか防げています。さらにみうみうは池内を投入して砂川をout。平岡を前に上げて逃げ切り体制に入ります。85分過ぎにはサイドのキープからクライトンが2人を振りちぎってのドリブルを披露してクロスを上げるシーンなどもありましたが、念願の追加点は取れず。結果としてみれば、この点は残念ではありましたが、そのままジュビロのパスをねじ伏せる形で後半終了。
 なんと、念願のジュビロ戦初勝利をおめることに成功しました。

 今期ホーム初勝利にして残留への貴重な勝ち点3!!!!

 総じて見てみると、やはり立ち上がりのジュビロの覇気の無さが大きく響いたのかな、と言う感じです。さすがに前回の全盛期と比べてしまうのは酷というものですが、それにしてもまんまと札幌の術中にはまってくれたな、と言う感じです。後半はリードしていると言うこともあって、単発ながらもあわやというカウンターのシーンを何度も作ることが出来た点は非常に良かったと思います。繰り返しになりますが、そこで取れていれば、残留への大きな自信となったのですが…。まぁ、勝てたんでラッキーだった、と言うことにしましょうか。
 それにしても、名波が入ってのペースの変わりっぷりは凄かったですね。その意味では非常に見所満載のいいゲームだったのかな、とは思います。札幌はやることに迷いが無かった分、鋭い攻撃が出来た。逆に磐田は名波のインスピレーションと経験に賭けた、というところでしょうが、この試合では上手くいかず。


 なんにしてもあらためて、クライトン~ダビラインの重要性をさまざまと見せ付けられた一戦となったことは確かです。彼らのコンディションが残留に直結していると現段階では言わざるを得ませんね。


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貴重な先制点は高さで決めた。それ以外でも脅威となって磐田を苦しめたダビ。やはり頼れるエースだ。


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クラブ史上最短のA契約を自らの決勝ゴールで彩った柴田。今後のチームを背負うスーパールーキーの誕生だ。

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サッカーマンガ

2008-04-08 | アニメ・コミック・ゲーム
 ちょっと息抜きに(二度目の連敗)サッカーマンガについて書いてみようかな、と思います。
 私はアトランタ世代なんで、ずばり「キャプテン翼」を見てサッカーを始めたミーハー世代と言うことになると思います。(余談だが、「なると」で一発で「鳴門」が変換されるあたりにJ2の素晴らしさ?を感じた)そういった意味で、城に生卵ぶっつけたやつには非常に腹立たしく思うわけですが(挫折せずにプロまで言ったという意味で)ちょっと話しずれてるのでここで止めます。

 で、印象に残っているサッカーマンガといいますとですね、まぁ、キャプ翼は別としますとやはりファンタジスタは好きでした。「トップ横」という当時の欧州サッカーシーンを反映した独自の理論を展開する少年漫画(ここ重要。少年誌のサッカーマンガは総じて「薄い」)は稀有であり、読みやすい絵と破天荒な展開に加えて、テーマでタイトルでもあるファンタジスタの描写には非常に鳥肌を禁じ得ませんでした。当時(2002あたり)のカッパのユニの描写「カッパのユニフォームは伸びる」という細かい文字にニヤニヤしたのが非常に印象に残っています。アスリート化が進む中で、今の欧州カップでもローマのゼロトップにアーセナルのセクシー路線が生き残っているあたりも非常にこの作品を後押しするのではないでしょうか。まぁ、解説者にしろライターにしろ、独自の観点を持っているのが結構好きですね。(私は隠れ風間さんファン)

 で、今回のメインとなるのがナナですよナナ。
 はて?「NANA」はサッカー出ないし。と思った方。…すみません。当たりです。かなり記憶があいまいでした。ナナといいますと社会現象化した矢沢あい御大のあれを意味しますよね。私もググってから「あれ?違ったっけ?」と思っちゃいました。私はアトランタ世代なんでどちらかと言うと、ご近所よりマーブルチョコなんですがこのナナの前の下弦だか上弦の月で萎えた口でして、まぁ、その後は良くある「発情した女性作家」的な進路でナナにいたると思っているのですが(バスルームでムフフなシーンをみて当時のA2家では「りぼんやめてまで書きたかったのはこれか!!!(#゜Д゜)ゴルァ!!!」と暴動になりかけたのはいい思い出です。)

 すみません。そうじゃなくて、ナナですよね。サッカーマンガの話です。
 調べたところ正確には「SEVEN」です。(※完結編は「LOOSE」の3巻収録)
 なかはら桃太女史の手による、初のミステリー作品、と言うことになるんでしょうか。当時の女史はコミカルな絵柄を十二分に生かしたギャグ路線の楽しい作品が多かったのですが、初のシリアス路線じゃねぇ?と当時の私には結構衝撃的な作品でした。まぁ、コミックの掲載の不恰好さから解るとおりに尻すぼみ的な感じは近時得ませんですが、かなり印象に残っている作品です。(前述(参照こちら)の通りうちの母はぶーけ好きだった)
 まぁ、細かい話は割愛して(そもそも覚えてネェ。)印象に残ったラストシーン。ネタバレでいきますが、主人公は日本代表にも選ばれた某クラブ(間違いなくサックスブルー(^^ゞ)の若手の中心選手。しかも態度がデカイ。先輩Jリーガーは試合前に小突きます。
*「何、おまえ。代表でも7番要求したらしいジャン(´▽`)」
++「そう言や、おまえ、うちに来るときも7番が条件だったって話しじゃね?」

 「俺が、必要ならあたりまえでしょ」

 場面は変わって選手入場のゴール裏。イケメン狙いのギャルサポの皆様が盛り上がっています。
・「ねーねー、しってる?○○のジンクス?」
*「ううん。しらない」
・「絶対ねー、ピッチに入る時前番にキスするの!!!(//▽//)」
( 実際にキスしながらピッチに入る主人公)
・&*「キャー(*´Д`)ハァハァ」

 ここで、物語は終わります。(いきなりラストかよ!!!)しかし、当時、ここまでゴール裏を表現した作品は無かったし、ギャルサポを表現した作品も無かった。まぁ、作品のカタルシスがそのタイトルどおり「7番」という背番号にあるんですが、正直かなり記憶に残っているサッカーマンガ(…そもそもサッカーマンガか?という突っ込みは勘弁)となっています。


前述の通り「サックスブルー」「7番」と言いますと避けては通れない選手がいますが…。そうですね、作者はジュビサポであることを当時から隠していませんでしたし、それゆえの描写であった思います。フランス杯にはゴル裏にまで行き、「やっぱりゴンだー~」と号泣したというエピソードをどこかで読んだことがあります。

 しかし、選手ではなく、選手権ではなく、ワールドカップでもない。クラブの、そしてそのゴール裏のギャルサポのおねぇさまを初めて描写したサッカーマンガではなかったか、と思います。そういった意味では、現在の「ジャイアントキリング」の大ヒット
を見るまでもなく、親近感、ゴール裏の描写、と言うのは今後のサッカーマンガの重要なポイントのような気がします。


 現在は同人をメインに活躍されているということですが、(そもそも、ギャルサポ、イケメン好き、マンガのスキルあり。と連想されるのは…XXXXXXXX(>_<)!!!)いずれは、ゴール裏をメインとした恋愛話でも書いてもらいたいものです。


 余談ですが、完結編が収録されている「LOOSE」(発音は「るーす」な♪)はアトランタ世代が故の「コギャル嫌悪」が如実に表れていて結構ウケマス。逆に私は「ギャルッ子一択」ですけどね(>_<)!!!!



 

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08#04vs川崎A

2008-04-05 | コンサドーレ札幌
月に一度ある早番明け、と言うことで、「走って帰ってナイターを生中継観戦」という日本人を堪能できた試合でした。

…が、前節で「完勝」とまで書いた割にはふがいない出来…(´・ω・`)やはりJ1トップ4には力及ばず…というか「格差社会」を見せ付けられた試合になりました。正直、後半は「いや、これは惨敗して膿を出し切るしかないね。」とかよくわからない思考回路になったのは某等々力大虐殺の生き残り故のあさましさでしょうか。(そもそも、膿ないし、今のコンサ)

 なんと、ダビが怪我で欠場、というサプライズと言うか致命傷というか、そんなこともありスタメンには石井の名前が。キクトコロニヨルト(某大河ドラマ風にお願いします)彼は試合当日誕生日だったとか。ハッピーバースデー♪(コーラスライン風に)
 対する川崎は近年まれに見る大移籍劇である「五億」フッキを完全放出してのバージョンダウン。「あ、兄貴、それじゃデチューンじゃねぇか!?!?!」(某赤木のダブルエース風 …べつに某百鬼夜行を意識しているわけじゃないんだからね!?!)の原点回帰。
代表組みのコンディションがどうなるかは疑問符ですが、怪我あけというジュニーニョも間に合いスタメン。「勝ち点100総得点100」の超攻撃チームの「理想形」での布陣と言えそうです。(ちなみに試合数が増えたにも関わらず札幌の場合は「勝ち点75総得点57でした(´・ω・`))

 結果はご存知の通りでして、まぁ、皆さんが感じられたものと大して変わらないんですけれども、ダビの守備、そして「クライトン~ダビ」ラインが無いというのが札幌にとっては致命的でした。さらにこの日は石井が切れているんだか切れていないんだか良くわからん動きで(多分、テクニコーなシュートがあわやというシーンがかなりあったんで、調子は悪くないとみた)ブレーキとなり、典型的な「取れるときに取らないと惨敗」というサッカーらしい試合です。そういった意味では完敗とはいえ、勝てなくも無かったのかなと。
 得点の時間帯が悪かったのは言うまでも無いですが、そのポジショニングにおいて川崎に研究されているな、札幌の弱点が白日の元に、という展開。テセのシュートは素晴らしかったですが、その位置取りが丁度最終ラインの4人の中間地点。さらにはケンゴさんの位置も二列目のやや前、と実にいやらしい位置です。
 J2時代は漢前田を中心に「二列目と最終列の間のバイタル」という攻撃が多かったわけですが(まぁ、それも弱点っちゃー弱点なんですが)鹿島戦にしろ、この試合にしろ、ぶっこわれボランチがいれば、「別にこっからでもパス通るし」的な不適なスルーパスが芳賀クライトンの前辺りからスルスルでてくる…。この辺はまさにJ1という感じではないでしょうか。このまま行くと、たとえばガチャピン戦とかはかなりずたボロになる予感。それに対策するための「最終ライン上げ目」というみうみう采配なんでしょうが、この日はさすがにスーパーゴールにびびったのか最終ラインは上げきれず。結構後を引きそうな敗戦とは言えそうです。かといって(まぁ、レアンドロはいないけど)神戸みたいな速攻チームにも強いわけでもないし、中堅残留争いクラスの「アクションムービング」なチームからこすこす勝ち点を取らねば今期は危ういな、という事は強く感じました。

 さて、この試合において一番興味深い点は
 「あれ、これ誰」的な坪内のオーバーラップでしょう。残念ながら上がるクロスが西澤の半分ぐらいの精度しかないのが残念ではありましたが、クライトンを絡めた中盤のキープからサイドバックのクロス、という展開はどこのアクションムービングかと問い詰めたくなるくらいカッコイイ展開ではなかったでしょうか。そういった意味ではこの試合は今後において重要な位置取りとなる可能性はあると思います。
 往年の優津樹や和波や黄川田やアダウトや権東サイクロン(=田畑過労死システム)、そして現在の西谷先生を上げるまでもなく、コンサは歴代的に「左上がり」のチームと言うことが出来ると思います。そんな中でワンポイント的に(たとえば加賀とか、伝説の田淵のクロスとか)出てくる右サイドアタックはどちらかと言うと奇策に近いイメージがあったんですが、この日は「右しかない」とは言いませんが、それぐらい物凄い上がりを披露している坪内。開幕前に何度も神戸サポから指摘のあった「いや、だから坪内はサイドバックだから」という点はこの日実感となったのではないでしょうか。…これでまぁ、シュートまで行くとかコーナー取るとかなんかイイ点があればあれなんですが、中々得点の匂いがしなかったのは「コンサらしい」点といえるのかもしれませんが…(^^;ゞ

 23分
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 相手GKへのバックパスからのクリアを中山が触りコースを変え(…文字にすると結構凄いプレーだな)、坪内がこぼれ球を拾ったシーン。すばやく動き出すクライトンの戦術眼が感じられるシーン。坪内は砂川に預けその右をウェーブの動き(…(T_T)コンサ的には「死語」だな)で追い越していく。砂川がためてトリッキーなパスを出すと、クライトンがヘッドで落としてさらに追い越していく坪内がペナの中で受けてクロス…逆サイドまで飛んでいく、というシーン。
 クライトンにマンマーク気味でくっついていく谷口(?)とプレスにくる右CBに対して追い越していく坪内が数的同数を演出して効果的。ただ、「クライトン封じるべし」という川崎の迷いの無さも感じられる。




 41分
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 こぼれを自陣で拾ったクライトンからの「縦ポン」のシーン。しいて言えば「パターンB(クライトンダビライン)」か。この時間帯は川崎は4バック(…地味に凄いな)なんですが、それに対して谷口の動きが凄い。Jベストイレブンは伊達ではないですね。飛び出す石井君に対してぴったりくっついていく谷口。砂川は交差してペナの中に入っていきますが、新加入の山岸はついていけてません。(まぁ、クロスも出ず、伊藤もいるので問題は無いのですが、山岸のフィット具合が感じられます)石井はクロスを上げることが出来ず、後ろにいた坪内に預けます。(これに対して谷口はまたプレスに向かう)
 ここで、坪内が蹴りこむと、左の「西谷西嶋」的な典型的コンサパターンなんですが、この後坪内はクライトンに再度預けてまたオーバーラップ!!クライトンのためがやや長いのでスピード感こそありませんが、中々にステキなシーンです。まぁ、クロスは上がりませんでしたがヽ( ´ー`)ノ



 45分
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 後半立ち上がりのすばやいリスタートのシーン。山岸ケンゴさん森あたりはまだ守備に切り替えれていませんが、谷口は裏に走っていくクライトンにぴったりマーク。
 岡本はすばやく楔を中山に入れると、それを砂川に落とす。ドフリーの砂川はスルスル右を上がっていく坪内に預けた、というシーンです。
 この後、坪内は砂川に戻してさらに上がっていきます。砂川はトラップでなぜかミスり(結構試合結果をわけたシーンといえそう)中央に入っていた岡本がフォローしますが、パニ食っていたのかその後の砂川のスルーパスは結構残念な結果に。中央の中山にフライスルーを送りますが川崎山脈は越えず、という感じになります。右に坪内がドフリーで上がっていたので(クライトン経由とかで)使えていたらかなり面白かったシーン。
 日本人好みの楔から~的なシーン。



 47分
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 で、このシーン。おそらく坪内がらみでは一番良かったシーンか。
最終ラインのパス回しから西嶋がクライトンに入れたシーン。クライトンが「一人モーセ」でケンゴさんを吹っ飛ばしてドリブルに向かったシーン。
 このシーンでは石井が楔をもらいに下がってきており、それを谷口が下がってカバー。それゆえにケンゴさんとクライトンが1vs1という形になったのではないでしょうか。川崎のオートマディズム感とクライトンの凄さが両方堪能できるシーンです。と言うことでクライトンがミドル撃つかな~という展開ですが、右の坪内に展開。
 で、これをですね、すばやくグランダーで真ん中に入れるんですね、坪内。これがまたビックリ。残念ながら、この後中央でクライトンと岡本がかぶってしまいシュートはブロックされてしまうんですが、中々可能性が感じられたシーンでは無かったでしょうか。


 この後は追加点を入れられてしまい、札幌は意気消沈してしまうんですが、これらの坪内のシーンで感じられるのは、今期初の「右砂川」が肝だったんじゃないかな、と言う気がします。まぁ、砂川に限らず、最後の図の岡本にしてもそうなんですが、どちらかと言うとアントラーズ的な中に絞ったサイドハーフという感じに攻撃時はなっています。そういった意味ではサイドバックは上がりやすい展開が続きます。逆にみうみうは今期こういうのを狙ってやっているのかな~とも思います。この試合で、終盤西谷が復帰をしますが、西谷が完全になった時、ひょっとしたらサイドバックがらみの凄い攻撃が見られるかもしれませんね。
 また、谷口クラスはやりすぎとも思いますが、このようにクライトンを徹底的につぶしてくるのを逆に囮に使う、と言うのも今後のクリアしなくてはならない課題ではないかな、と思います。
 最後のシーンは個人的にはかなりツボ。楔と思わせて最終ラインを乱し、そこに砂川がポジションチェンジで入り込み、クライトンの鬼キープ。実は中盤内側に絞った西谷さんの足元からのスルーで決める、見たいなね♪ヽ( ´ー`)ノ
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…みうみうっぽくないかな???




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新たな魅力を見せつけた坪内。クロスの精度は何とかしろ。



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「あの」京都戦を思い起こさせた71分のシュート。残念ながら力なくGK正面。




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08#03vs柏A

2008-04-01 | コンサドーレ札幌
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あえて、言いますけど

完勝!!

 若干雨降るかな~、と言う予想でしたが、実際のところはかなり雨。風もややあり、それもあってかピッチを取ったのか柏は前半ゴル裏に向かって行くサイドを選択。これが柏の選択なのかはいまいち伝わってきませんが、最後の最後で最終ラインに声を送りつづけれた、と言う意味では勝因の一つといってもいいのかな、と思いました。

 野戦病院化に拍車が掛かった千葉柏は要の巌を欠く布陣。フィットが甘いのか外国人2名をベンチに入れ、最終ラインとトップにはそれぞれルーキーの名前も。躍進を支えた菅沼すらコンディション不良でベンチスタート。ある意味「秘蔵っ子」の茂原をひし形トップ下ではなく、左サイドに張らせた442でトップは噂の「大津君」
 対する札幌は10年だか11年だかぶりの川崎戦勝利をうけていよいよリーグ再開。最終ラインには曽田と高木が名前を連ね、真ん中どうすんだろ…という解答にルーキーの柴田を連続起用。クライトンボランチに据えた、ある意味現時点での今期のベストメンバーが連なりました。

 立ち上りこそ、ロングボールを蹴ってきましたが、やはり柏。この雨のコンディションの中でもつないできます。しかし、どろどろの肉弾戦に札幌が持ち込むことが出来ており、立ち上りは札幌ペース。特に2topのチュンソン・大津君に対して曽田と西嶋がことごとく競り勝ち、セカンドの取り合いで一歩リード。端的に言えば、この「楔を入れさせなかった」と言うのがこの試合の勝因の一つと言えるのではないでしょうか。
 ご存知の通り、最初にハイボールに競るのは左サイドの西嶋の仕事です。(その間芳賀が左サイドに入る。個人的見解だが、そのカバーがややこしくなる故に「西嶋センター」をみうみうは選択しないのでは、とおもう。…(たとえば真ん中西嶋、左池内だとすると、西嶋が競る際は池内が真ん中に入ってその空いたスペースを芳賀がケアと段階が一つ増える))
序盤こそ「ツインタワー」的な柏の2トップに戸惑いましたが、あけてみればチュンソンめがけて蹴ってくるボールは札幌の完勝。某反町ジャペンに召集されていたチュンソンは試合を通して体が重い印象。疲労のたまったチュンソンを使わざるを得ない柏の苦しさと言うかギャンブルサッカーというか、まぁ、これで札幌にペースが流れました。
 高い位置でのプレッシング、そこからの足元足元のパスからサイドをえぐる…そんな柏の理想形からは遠い展開のなか、札幌はJ1ではありえないほどの「縦ポン」サッカー。特にアグレッシブな柏のサイドバックの裏のスペースにFwが流れてうけようという意図が感じられました。立ち上りのハイライトでもある10分での展開はまさにそんなシーン
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茂原のドリブル突破を奪った曽田が柏の同サイドの裏に大きく蹴ります。ダビがヒールで流したボールを中山が粘って、こぼれ球を岡本が拾ったシーンがこちら。
 ここから岡本は短いサイドチェンジを西に送り、画面より左から西嶋が走りこんできてニアにクロス…中山合わず。と言うシーン。
 最初は「マンツーでしっかりついてる」のかなと思いましたが、どっちかって言うと、サイドバックの裏は最終ラインがスライドして止めるべし、的なコンセプトなのかもしれません。柏左サイドバック(石川)の裏のスペースでの展開にセンターバック(小林&鎌田)がここまで流れて対応。マンマークなのかと思いきや、その後は中山とダビのマークを受け渡して中央に入っていきます。逆サイドの薩川はすでに数的不利。ファーに逃げなおすダビの頭にクロスが合えばかなり美しいゴールとなったのではないでしょうか。
 このような典型的な「縦に速い442」をプランA、とするならば、切り札となるプランBがクライトンのスルーにダビ、という展開。たとえば15分のあのシーン。
2008j10302
解説の水沼氏(父)のコメントにもあったように、クライトンは常にダビへのスルーを意識しているようにテレビ画面からは(現地ではそれどころではなかったが)見て取れます。このシーンでは右サイドアタックをかけようとしていた太田はこの画面のはるか左にいます。と言うことでかなりアンバランスな最終ラインです。さらにワンボランチと最終ラインが開いているため(…前半15分なんですが(^^ゞ)クライトン中山のゴリゴリのプレスにボールを奪われてしまう柏。そこからの「プランB」と言うわけです。ダビの個人技も合って3人を交わしていざシュート!!!といいたいところですが、3人目を交わす時点でややボールが流れてしまい、シュートは南の正面となってしまいました…。
・゜・(ノД`)・゜・。

 そして、そのどちらも選択できないような窮屈なシーンでは、今期の切り札であるクライトンの鬼キープがプランC、と言うことになるでしょうか。特にこの試合では柏の面子がひとつ落ちている事もあってか「一人モーセ状態」。クライトンが立っていると、柏の選手が目の前で倒れ消えていく…という別次元の展開が繰り広げられました。
 強引に言ってみれば、この試合の2得点は「プランBから得たFKでの西嶋ヘッド」と「プランAからの西の股抜きシュー」と言う見方も出来るのでは無いでしょうか。そして試合のほとんどは「プランC」での独壇場。

そりゃぁ、みうみうもほくほく顔でインタビュー答えるよ、というある意味理想的な展開であったと言えるのではないでしょうか。

 さらにこの展開に色を添えたのが、明らかに出来が違った中山のポストプレーというのがあります。前線からのチェイス、中々ものにならないフリックオン、と言うのが中山元気その人でありますが、この日はおしゃれなヒールパスやら微妙なためからのサイド裏へのスルーパス、と「一体どうしたんだ!?!?」というおしゃれなプレーに終始する中山。さらに前述の西嶋へのスルーで気を良くしたのか、この試合は西が思い切りの良いプレーを披露し、柏の葉での岡本とはまったく逆の展開になります。
 それに加えて、「FWクライトン」がもたらした効果でみうみう采配も思いっきりがよい。デビ純をボランチにいれてクライトンをトップに上げた後、最後は池内を入れての欧州最前線「0トップシステム」!!!!採用!!!逆に、茂原を右サイド→トップ下→今度は左サイドと入れ替えたノブリン采配とは明暗くっきりという結果になりました。
 
 とはいえ、ミーハーな部分を抜きにして考えると、この試合は最初にも述べました通り、「楔をいれさせなかった」点に尽きると思います。最終ラインに曽田が入り高さでアドバンテージが出来たところに加えてチュンソンのコンディション不良、さらに雨でのピッチの影響か組み立てでの柏のパスミスの多さが目に付きました。球際で泥臭く体を張れている所為か、「うわ、ヤベェ!!!」という競り合いで柏ファール、という判定が続き、柏の攻めには怖さが感じられませんでした。
 ただ、やはり不安なのはセットプレーでの守備です。特に失点後の前半半ば、そして後半ロスタイムでの猛攻などはかなりドキドキでした。正直、右サイドの坪内はすぐ近くで見ていた所為もあるでしょうが、かなりいっぱいいっぱい。途中から出てきた菅沼とアレックス&ポポを交えたショートパス地獄に片足突っ込んでいましたが、すぐ後ろに陣取った札幌サポの応援もあってか、何とか守りきりました。ここぞと言うところでナイスカバーを見せた池内は「守りの切り札」としての斎藤枠を掴み取ったといえるかもしれません。(試合後すぐにゴール裏に駆け寄った坪内…。不安を後押ししたサポーターへ感謝したかった…ともいえるのかも…と私は思いました。正直、それくらい坪内の顔は疲弊していた。)

私の上げた三つのプランにはまぁ、ミーハーなこじつけの部分もありますが、なんにしろセットプレーとカウンター(…テレビのハイライト映像だと、2点目のクライトンのボール奪取は相手のミスのようにも見えるが、コーナーのカウンターの流れの中から生まれたものであると明記しておきたい。)という三浦コンサドーレのやりたいことが見えた、やりたいことしか見えなかった、まさに


完勝であった、

と思います。


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あまりに凄すぎて、彼が抜けた後が怖すぎるクライトン。FKから2試合連続アシスト。


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反対側でよく見えなかったが、ゴリゴリの泥ゴール。まさに「秘密兵器」



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昨シーズンらしい「胡散臭さ」満載のセットプレーからの得点。西嶋はチーム得点王に名乗り出る。




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第3クール、第4クール、ナビスコ、そしてこの試合…。柏戦は4戦負け無しだ!!






 


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