2017.12.9 今日2本目は、神保町シアターで『閉店時間』を観る。1962年の大映映画です。

今日ニ本目は『閉店時間』という1962年の日本映画。神保町シアターの特集上映「女優で観る大映文芸映画の世界」の一本です。

劇中では「まるたかデパート」と呼ばれていますが、マークは明らかに高島屋。タイトルがすべてを表しています。チラシの解説には「自由恋愛の時代を清々しく生きるビジネスガールたちの恋と青春を描く」とあります。いいですね。中心になるのは同期入社の三人。呉服売り場の若尾文子、惣菜売り場の野添ひとみ、エレベーターガールの江波杏子です。皆さん20代、若いってすばらしい。

監督は井上梅次。たわいのない話ですが、原作は有吉佐和子。ペギー葉山が歌う主題歌『恋をさがしている私』で映画が始まります。作曲は中村八大。

この時代の東京を舞台にした映画は好きです。細かいところが気になります。例えば、レジでもそろばんが幅をきかせていたり、「アベック」ということばがやたら出てきたり。そういうのも昔の映画を観る楽しみのひとつです。