鬼ヅモ同好会第3支部・改「竹に雀」

鬼ヅモ同好会会員「めい」が気ままに旅して気ままにボヤきます。

中世の黒き宮廷と戦国の世・歴博其之弐

2013-06-16 | 美術館・博物館

2 0 1 3 年 6 月 9 日 ( 日 )

午 後 3 時 1 0 分

千 葉 県 佐 倉 市

歴 博 ・ 第 2 展 示 室



歴博の第2展示室は中世、平安時代から安土桃山時代までを解説する。




画像の解説ボードは、蔵人頭(くろうどのかみ)(天皇の秘書長官)藤原某の日記から調べた1ヶ月間の異動記録である。
天皇の秘書長官はかなりの激務で、休日は一日もない!
内裏と重臣邸を行ったり来たりの外回りが多い!
そして内裏にそのまま宿直も週1ほど!

そして隣には「ミスター望月」左大臣・藤原道長の異動記録も掲示されているが・・・

内裏と自邸を往復するのみ。
「物忌み」と称して週休2日のペースでお休み。
宿直もなし。

・・・かつて在籍していた会社を思い起こしてしまった。あーやだやだ。





中国地方の戦国大名・毛利元就による起請文のレプリカ。
毛利家の体制は、もともと有力領主の連合体である国人一揆であり、起請文も連判状形式になっている。

毛利主従12名が連署しており、ちょうど時計の表示のように並んでいる。
 ・12時方向  毛利右馬頭(うまのかみ)元就
 ・1時方向  吉川駿河守元春 (元就の次男。吉川晃司氏の先祖らしい)
 ・2時方向  わからん!!
 ・3時方向  毛利備中守隆元 (元就の長男、毛利輝元の父)
 ・4時方向  宍戸・・・途中わからなくて・・・隆家 (元就の娘婿)
 ・5時方向  天野・・・わからん。
 ・6時方向  いや~読めないねぇ。
 ・7時方向  なんとかなんとか・・・元祐?? こんな人毛利家の家臣にいたかな??
 ・8時方向  天野中務輔(なかつかさのすけ)?隆重
 ・9時方向  小早川・・・うぅ、読めない・・・隆景 (元就の三男でのち豊臣五大老)
 ・10時方向  さっぱりわからん。
 ・11時方向  すがすがしいくらい読めない。

古文書の文字をみてもさっぱりわからない。
なにかコツでもあるのだろうか。





奥羽の戦国大名・伊達氏の分国法「塵芥集」のレプリカ。

ふっ・・・私は仙台で本物を見てきたぞよ・・・。



平安貴族の装束、寝食の道具、寝殿造の模型、武家造の模型、戦国時代の京都のでっかい模型、etc...
やはり展示の数はものすごく、全部をしっかり見る時間はない。

足の痛みがやばい。
各展示室を結ぶ通路にはそれぞれ休憩所が設けられているので、足を休めて120円の缶コーヒーを飲む。

こうしているうちにも地球は自転していく。



時間は刻々と過ぎていく。



佐倉城登城・第5話へ続く。

古代の民の迷宮・歴博

2013-06-16 | 美術館・博物館

2 0 1 3 年 6 月 9 日 ( 日 )

午 後 2 時 0 9 分

千 葉 県 佐 倉 市

国 立 歴 史 民 俗 博 物 館 ( 歴 博 )





佐倉城を歩き回って、私の足が悲鳴を上げ始めていた。
蒸し暑さにもやられていた私は、目の前にある国立歴史民俗博物館(歴博)にためらいもなく入っていった。

入館料は、大人420円。



時空のトンネル?を進んでいくと、原始時代のゾーンへといざなわれる。




歴博は、とにかく展示物が多い。多すぎる。
模型資料もふんだんに展示され、とにかく厭きない。
ついには時間がとめどなく経過していく。
そして館内は広く、足の疲労が着実にたまっていった。

全部の展示物を紹介するのはとても無理なので、ここでは私がとくに興味をもったもののみを紹介していこう。



午 後 2 時 1 6 分

第 1 展 示 室


第1展示室は、原始・古代の展示。
日本史でいうところでは、律令国家が成り立つ奈良時代・平安時代初頭までを解説している。




縄文土器無双!!
日本各地で出土した縄文土器を展示するコーナー。
土器はおそらくレプリカであろうか。



My Favorite 縄文土器はこれ。
「火焔型深鉢」という種類で、新潟県で出土したものらしい。




土偶の群衆!! の中から代表を2体。
こちらは群馬県にある郷原遺跡から発掘されたもので、原品は国指定重要文化財。



大盛りの 亀が多か遺跡に ジョーもドキッ! (c)大泉洋氏?
青森県の亀ヶ岡遺跡で発掘された、マンガでもよく出るかたちの土偶さん。
ちなみに亀ヶ岡遺跡は、もっとも発達した縄文土器が出ているところでもある。




思い出の高床倉庫!!
そういえば学園祭で高床倉庫を造ったなぁ。
あの時造ったやつは、ネズミ返しもなかったし構造もぜんぜん違うし、ただの木造建築だったなぁ~今思えば。



弥生さんはトロ食い、(高倉)健さんは水だ!! (c)大泉洋氏?
弥生時代を代表する登呂遺跡では、水田の跡とともに高倉倉庫の跡が残る。




漢委奴国王!!
志賀島で発見された金印のレプリカ。
大きさは両辺2センチ強程度と、案外小さい。

ほかにも原始人の骨格、銅剣・銅鐸、環濠集落の模型、平城京の模型、古墳の模型、etc...
じっくり見ていくと、時間がどんどん経過してしまうのである。

私はこうして第1展示室で1時間ほど滞在してしまった。



佐倉城登城・第4話へ続く。