最近読んだのは
暴走する「地球温暖化」論
洗脳・煽動・歪曲の数々
タイトルを見ただけでおよそ、想像通りなんだけれど、
次の文章で書き始められている。
はじめに――頭を冷やそう
地球温暖化が異常気象を引き起こし、そのうちに関東平野も水につかる。開発があちこちの森を破壊し、砂漠化がどんどん進む。貴重な生物種が絶滅しかねない。合成物質が子どもたちや未来社会を脅かす。さあたいへんだ……。
「地球温暖化」話は八八年、NASAゴダード宇宙研究所ジェームズ・ハンセンの連邦議会証言に始まる。八○年代初頭には酸性雨が、九〇年代末~今世紀初頭にはダイオキシン・環境ホルモン・BSEが騒がれた。
本書『暴走する「地球温暖化」論 洗脳・煽動・歪曲の数々』は、そういった環境騒ぎあれこれに違和感を覚える「疑り深い七名」の発言を集めて編まれた。
のだという。
読んでいて驚いたのは、
日本の環境省の「環境白書」は、IPCCの発表データを反対の方向に「誤訳」し、日本国民をミスリードしてきたこと。
「IPCCの報告には、南極の氷も北極の氷も、ほとんど海水面の上昇には関係がないと書いてあるのに、環境白書には地球が温暖化すると南極や北極の氷が溶けて海水面が上がると書いてありますが、どういう理由からですか」と
電話で抗議をしたら、霞ヶ関の官僚は
「IPCCの長い英語を日本語に訳しているうちに、表現が逆になった」と言い訳をしたとある。
信じられない。
このような書籍がいくつも出版されているにもかかわらず、
まだ何かというと、
「温暖化のせいで~~」
という言葉を見聞きする。
あっという間に法律が出来て
家庭の焼却炉は使えなくなり、
無駄なリサイクルもやめられず、
これからどうなっていくのか、ただただ心配だ。
以下、内容は
Ⅰ人為的「地球温暖化危険論」への疑問
・薬師院仁志 なぜ、消えた「地球寒冷化論」(「諸君!」二〇〇五年七月号)
・薬師院仁志 環境テロリストが増幅する「恐怖の存在」(「諸君!」二〇〇六年六月号)
・薬師院仁志 科学を悪魔祓いする恐怖政治(書き下ろし)
・武田邦彦 大失敗の環境政策(「文芸春秋」二〇〇七年七月号)
・伊藤公紀『 不都合な真実』の"不都合な真実。(「諸君!」二〇〇七年四月号)
Ⅱエセ科学としての「地球破滅論」
・渡辺正&山形浩生 "木を見て森を見ず"の環境危機論(「諸君!」二〇〇三年八月号)
・渡辺正&池田清彦 "環境原理主義"にご注意を(「諸君!」二〇〇七年二月号)
・岩瀬正則 「地球破壊」超先進国は中国なり(「諸君!」二〇〇五年七月号)
Ⅲリサイクルもほどほどに
・武田邦彦 「家電リサイクル」百害あって一利なし(「文芸春秋」二〇〇〇年八月号論文と「文芸春秋」二〇〇一年七月号論文を合体)
・環境問題を真摯に、かつ楽観的に考えるためのブックガイド(編集部)
論文や対談から
暴走する「地球温暖化」論
洗脳・煽動・歪曲の数々
タイトルを見ただけでおよそ、想像通りなんだけれど、
次の文章で書き始められている。
はじめに――頭を冷やそう
地球温暖化が異常気象を引き起こし、そのうちに関東平野も水につかる。開発があちこちの森を破壊し、砂漠化がどんどん進む。貴重な生物種が絶滅しかねない。合成物質が子どもたちや未来社会を脅かす。さあたいへんだ……。
「地球温暖化」話は八八年、NASAゴダード宇宙研究所ジェームズ・ハンセンの連邦議会証言に始まる。八○年代初頭には酸性雨が、九〇年代末~今世紀初頭にはダイオキシン・環境ホルモン・BSEが騒がれた。
本書『暴走する「地球温暖化」論 洗脳・煽動・歪曲の数々』は、そういった環境騒ぎあれこれに違和感を覚える「疑り深い七名」の発言を集めて編まれた。
のだという。
読んでいて驚いたのは、
日本の環境省の「環境白書」は、IPCCの発表データを反対の方向に「誤訳」し、日本国民をミスリードしてきたこと。
「IPCCの報告には、南極の氷も北極の氷も、ほとんど海水面の上昇には関係がないと書いてあるのに、環境白書には地球が温暖化すると南極や北極の氷が溶けて海水面が上がると書いてありますが、どういう理由からですか」と
電話で抗議をしたら、霞ヶ関の官僚は
「IPCCの長い英語を日本語に訳しているうちに、表現が逆になった」と言い訳をしたとある。
信じられない。
このような書籍がいくつも出版されているにもかかわらず、
まだ何かというと、
「温暖化のせいで~~」
という言葉を見聞きする。
あっという間に法律が出来て
家庭の焼却炉は使えなくなり、
無駄なリサイクルもやめられず、
これからどうなっていくのか、ただただ心配だ。
以下、内容は
Ⅰ人為的「地球温暖化危険論」への疑問
・薬師院仁志 なぜ、消えた「地球寒冷化論」(「諸君!」二〇〇五年七月号)
・薬師院仁志 環境テロリストが増幅する「恐怖の存在」(「諸君!」二〇〇六年六月号)
・薬師院仁志 科学を悪魔祓いする恐怖政治(書き下ろし)
・武田邦彦 大失敗の環境政策(「文芸春秋」二〇〇七年七月号)
・伊藤公紀『 不都合な真実』の"不都合な真実。(「諸君!」二〇〇七年四月号)
Ⅱエセ科学としての「地球破滅論」
・渡辺正&山形浩生 "木を見て森を見ず"の環境危機論(「諸君!」二〇〇三年八月号)
・渡辺正&池田清彦 "環境原理主義"にご注意を(「諸君!」二〇〇七年二月号)
・岩瀬正則 「地球破壊」超先進国は中国なり(「諸君!」二〇〇五年七月号)
Ⅲリサイクルもほどほどに
・武田邦彦 「家電リサイクル」百害あって一利なし(「文芸春秋」二〇〇〇年八月号論文と「文芸春秋」二〇〇一年七月号論文を合体)
・環境問題を真摯に、かつ楽観的に考えるためのブックガイド(編集部)
論文や対談から