寄り道しながら前へ

 思いつくまま気の向くまま
ゆっくりいろんなことを考えてみよう。

 

経管栄養を始めました

2014-08-30 10:26:23 | 親とのこと

入院して以来ずっと、主治医から勧められていた経(鼻)管栄養を始めた。

あまりにも褥瘡がひどいので、身体の栄養状態を良くしなければ治らないとのこと。

口から食べる人間らしさか、褥瘡を治す栄養状態の上昇か。

優先順位がどちらかということですよ、

と言われて決断をした。

 

了承をしてすぐにでも鼻から流動食を入れ始めるのかと思っていた素人の浅はかさ。

先ずは、鼻のチューブから薬を溶いたモノや、とろみをつけた水を100cc入れて、鼻や喉や胃の状態を観察する。

2,3日様子を見て、土、日は医師や看護師が少ないのでやめて、

月曜からにしましょう・・・・・と、とても用心深い。

 

火曜日の昼からになった。

この病院では、経管栄養と褥瘡に詳しい人たちが他の病棟からも集まってチームを作って対応しているそうなので、

安心してお任せできるようだ。

 

初めての時は、チームが集まり、検討を重ねながら、始まった。

かなり粘度のあるもので、チューブの中を通りにくそうだったが、この方が逆流しにくいとのこと。

 

口から食べると誤嚥するから鼻からチューブで栄養素を入れるのだと思っていたが、

チューブが胃の中にまで達していても、胃が受け付けなかったら逆流してしまうらしい。

逆流した時、口の中に出ただけならいいが、それを誤嚥したら濃厚なだけにもっと怖いことになる。

 

幸い父は、チューブを鼻に通すときも上手に飲みこめたし、

鼻から流動食を入れても違和感もなく順調のようだ。

 

問題は腰の褥瘡で、用心深く長い時間をかけて栄養を入れたら腰の傷が痛くなる。

短時間で栄養を入れたら腰の負担は無くなるが、胃の負担が増える。

 

なかなか難しいことのようだ。

 

骨折して入院する前の父の体重は56キロ。

今は40キロ。

これ以上は痩せられないほどになって骨ばかりだ。

だから褥瘡になり易く、なったら悪化しやすかったのだ。

少しでも体に栄養を入れて傷を治す体力を取り戻さねばならない。

 

2月の入院初めからずっと付き添って食べさせてきたにもかかわらず、

こんなに体重が減ってしまっていたことに改めて驚いた。

 

延命治療はしたくないと思っていたが、

経管栄養も延命の一種なんだなあと思ったりしている。

 

昨日、愛媛から愛知に戻った。

今は妹が付き添ってくれている。


同窓会

2014-08-16 23:45:59 | 懐かしいもの

高校を卒業して45周年の同窓会(同期会)に行って来た。

全日空ホテルで午後6時から。

前回の5年前には出てないから10年ぶり。

 

以前参加したときには、顔を見れば思い出せた気がするが、

誰を見ても、あんまりわからない。

ええ!こんなにわからないんだっけ?

45年というのは、すごく長い時間なんだ。

 

やっといつものバスケのメンバーを見つけ同じテーブルに座る。

今までは、卒業時のクラスごとにテーブルができていたが、

今回は自由。

 

自由って難しいね!!!

嘗ての教師が乾杯の音頭を取ったが、生徒より若いじゃん、昔と変わらん。

 

そういうこともあったけど、テーブルを離れ、誰かの顔を見つけては声をかけてみた。

でも、45年も経つと、見ただけではわからない人が多い事も確かだね。

 

二次会は、皆が行くのは何処かだけど、

我々バスケは別行動。

やっぱり、漠然とした関係よりともに苦労をした仲間のほうが話が合う。

 

懐かしい話が尽きない。

11時頃お開き。

まだ、子供だった頃の仲間との楽しい時間は、命の洗濯になった。

皆、ありがとうね。


嚥下機能について

2014-08-16 23:45:21 | 親とのこと

今回入院するまで普通食を食べていた父。

発熱と痰が多いこと、そして白血球が異常に多いということから肺炎が疑われ、

施設の訪問医からの勧めで入院となった。

 

入院の前日からは絶食で点滴のみとなった。

誤嚥を怖れて、食事はもちろん水も飲ませられない。

 

入院してからの一週間も絶食は続き、点滴だけが命綱。

  こんな事をしていたら食べる事を忘れるのじゃないか。

  食べ物を噛む事も飲み込むことも忘れるのじゃないか。

  せっかく今まで普通食(きざみ)を食べれていたのに。

 

入院して一週間経ったとき、言語療法士が粉末にした薬とゼリーを混ぜたものを口に入れ、

飲み込む様子を観察した。

一回でゴクリと呑み込めずまだ口に残っていますよ

看護士に、喉がこう動いたら飲み込めています、とか

ずいぶん細かい指示を出している。

 

はじめは、薬の他に、1日に1回ゼリーを100ccだけ。

そして、ゼリーが1日3回になった。

昨日、初めておかゆを食べてみましょう、と口に入れ、診断。

 

食べる気のないときに口に入れて、さっさと呑み込めないからといって、

5口くらい食べてもういらないからといって、

食べる事に疲れるから長い時間食べさせるのは本人のためじゃないとか、

いろいろ言われるが、まったく納得できない。

 

入院して検査をしたら嚥下の能力が落ちていたからだといわれたが、

絶食を10日も続けたら、上手に嚥下できなくなってしまったのではないか、

身内としてはまったく納得できない。

 

いつになったらご飯を食べさせてあげられるのだろう。

 


台風のおかげで

2014-08-10 10:16:30 | 親とのこと

入院4日目にして午後3時半に病院を出る。

台風はまだ遠いが、往復では強い雨が降っていたのでいつもより早めに帰った。

帰るとき父に

「明日とあさっては、台風で大雨になるそうだから私は来ないからね」

と、何度も言っておいてから帰った。

わかってくれたかなあ、すぐ忘れるかもしれないが。

 

土曜日は、台風が近づいてくる、暴風になるかも、と覚悟していたのに

実際には、ひどくない雨と、少しばかりの風だけだった。

これなら病院に行ってもよかったかなあ、

いやいや、少し自分を休めないと・・・・。

 

そして今日の日曜日は、台風は右へそれていって愛媛への直撃は無かった。

せっかく二日間は家にいると決めたけど、病院にいる父のことが気になってしまう。

前の病院でも、最近入所した施設でも、父に会いに行かない日は無かったので、

二日も独りにしたのは初めてだ。

 、

今までは、昼食と夕食はほとんど妹か私のどちらかが食べさせてきたので、

父のところへ行かない日は無かった。

身内が声をかけながら食べさせたほうが、ちゃんと食べるからだ。

今の担当医が勧めるように経(鼻)管栄養にしたら、

看護士さんや介護士さんにお任せしやすくなる事は確かだけど、

やっぱり口で食べる行為は保ってあげたい。

今は24時間点滴だから身内である必要は無いからちょっと休ませてもらおう。

 

でも、父は食事はしないまでも、薬は飲まなければならない。

私が4時に帰ってしまった後、夕方の薬を飲ませてくれたときは、

薬だけで30分もかかってしまったそうだ。

担当の看護士さんからは、

娘さんがいないときは、反応がまったく違って口を開けてくれないので大変、

と聞かされた。

目がほとんど見えないので、身体を触られるのも不安がるのだ。

その後は、薬を粉末にし、ゼリーと混ぜることになったので、

私が横にいて声をかけなくても薬を飲ませてもらえているかな。

 

台風が直撃するかもしれないという予報があったおかげで家にいることにしたが、

父が不安がっていないか、やはり心配。


父、また入院

2014-08-05 22:02:02 | 親とのこと

昨日、自宅の愛知から実家の愛媛に向かった。

新幹線に乗っていたとき、妹からのメール。

「前日から熱を出し、たんが絡み、点滴し食事はしていない。

午後にレントゲン検査をする。

場合によっては入院する」と。

 

夕方、駅についてまっすぐ老人ホーム行ってみると、既に入院が決まっていた。

ほんとに入院するほどなのかなあ、と思った。

 

 

そして今日は朝から老人ホームへ行き、

荷物をまとめ、病院へは私も一緒に乗せてもらって付き添った。

道後にある病院だ。

 

これから毎日、病院に通うが、父は絶食中なので、今までのように食事介助は必要無い。

誤嚥で発熱、肺炎ということだから、食事をとるのは危険で、

薬を飲ませるのも、いつ窒息するかわからんというのだ。

言語療法士に診てもらって、食事が無理だとなったら、

鼻から流動食をとることを考えてほしいと言われ、ギョッとした。

急に食事をさせるのが危ない、といわれてもちゃんと今まで食べていたのに・・・・。

 

とりあえず今週は絶食で、点滴で栄養を取り、

食事を口から食べるかどうかは来週からだ、といわれた。

検査で悪い結果が出たら、口から物を食べさせてあげることができなくなるのかなあ。

 

医師は、これからは、何度も誤嚥するのだとか、

いつ窒息するかわからないのだからとか、

もう年だからとか、言う。

そういわれても、

どうしてそう決め付けるのよ!

と反発を感じるのだ。

 

窒息のリスクのあるまま、人間らしさを尊重し、口から食べてもいいが、

少ししか食べられず、栄養が足りなくなって褥瘡もできやすくなるのだとも言われた。

 

父の背中とお尻の褥瘡がひどいのでそれをいわれるとつらい。

 

一日中付き添って疲れたのと、

鼻から流動食、と言われたショックで、

いろいろ、ぼやいてしまった。