
さて。
前回ステーターコイルからの電気的反応が無かったので今回は徹夜覚悟でジェネレーターカバーを開けてコイルを交換するという大工事に着手したいと思います
カバーを開ける前にオイルを抜いておきますね

事前にネットで調べるとカバー各所のボルトは長さがまちまちだそうなので、外したボルトを所定の箇所に戻せるよう紙ガスケットから型取りをし、ボルト穴の位置にも型紙へ穴を開けておきまして

T型レンチでボルトを外していきます
意外というかカバーを留めてるボルトはそんなに固く締められてるような感じでは無かったです。
ネットの情報では10〜12N(ニュートン)くらい?でしたかね

型取りした台紙に外したボルトをブッ刺しておきます

滑り止めのついたゴム手袋で引っ張りながらカバーを外そうとしましたが、なかなか外れ無かったのでトンカチでコンコン叩きながら引っぺがしていくと

パカッと外れてくれました。外れると同時に抜けきれて無かったオイルも落ちてきますので廃油パックはそのままで。
( ̄▽ ̄)b

(カバーを開けるとたぶん中のコイルは焼き付いて焦げ焦げになってる筈…)という予測をたてていたのですが、いざカバーを開けてコイルの状態を確認してみると…何処も焼き付いている様には見えず(うっわ…自分の見当違いでカバー開けてしもたんやろか(汗))…と、新たにジェネレーター以外の原因を探すという途方も無い旅路の始まりを予感させられ背中に嫌な汗が流れ落ちかけたのです
が

いや、チョット待て!
コイルは大丈夫やけどそこから引かれてる配線が傷んでるみたいやぞ!?
(;゚д゚)

指で触ってみると配線が…断線している!
ステーターコイルから電気が来なかった原因はコレだ!
(✧д✧)

はっはぁ〜ん。
コイルの外側を回るマグネットローターとコイルの配線が擦れて断線したって訳ですねぇ
(✧д✧)b
ん?でも構造上ローターと配線が干渉するようになっているのならコイルを交換したところでまたすぐに擦れて断線するんじゃないの?となると設計段階で構造的に欠陥があったとも言えるのでは…!?
( ゚д゚)

(左は取り外したばかりのコイル、右は中古のコイル)
試しに2つのコイル付きカバーを並べ見比べてみると…

中古のコイルは配線がマグネットローターに干渉しないよう、カバーに設けられた溝を通り尚且つブラケットの内側に収められているのに対し

取り外したほうのコイルの配線は何故かカバーの溝どころかブラケットの外側を這わすように組みつけられており…コレじゃあローターと配線が干渉するのも無理無いんじゃ無かろうかと
(;゚д゚)

あと、コレはあくまでも僕の推測なのですが…外したカバーに付いていた紙のガスケットは全く固着してなかったんですよね。
という事はこのジェネレーターカバーはそう遠くない過去に一度開け閉めされてたんじゃないかな?と。
もしかするとフカズさんがこのバイクを買われた際にショップ側が行なう引き渡し前の整備において、ステーターコイルを交換する際に店員さんが誤った配線の這わせ方をしちゃってたんじゃ…と思うのですが真相や如何に。
φ(✧д✧)

という訳で取り外したカバー(画像左)にはガスケットが固着しておらず、中古のカバー(画像右)にはガッツリとガスケットが固着し尚且つカバー表面に小傷も見受けられる事から、左側のカバーから壊れたコイルだけを取り外し、そこへ右側のカバーより中古のコイルを移植するほうが手っ取り早いと考えたのですがぁ〜

ネットでも先人達が取り外しに苦労したと言われてる…コイルを固定しているこの3本のネジ…

先人達の失敗談を予習していた僕はこのミッション用にと、ハンマーで叩きながら固いビスを緩められる『ショックドライバー』なるアイテムを用意していたのでござるヨ♪
(ง`▽´)ง
ッシャオラー!
ガチガチに固められたビスのネジ山にショックドライバーのビットをあて、緩めたい方向にテンションをかけながらハンマーでコンコン…
(ง`▽´)ง
コン!コン!…
(ง`▽´)ง
(アレ…全然緩まないんですけど(汗))

ゴンッ!ゴンッ!
(ง`▽´)ง
(ゴンさんスミマセンw)
ガンッ!ガンッ!
(#゚Д゚)
(半ばヤケクソ)
(#゚Д゚)…

(上のやつ1個は緩みましたが残り2つは見事に舐めちゃいました…)
(#゚Д゚)…
fuck!
(屮 oДº)屮

…ちう事でコイルの移植は諦め、中古のカバーユニットごと本体へ付け換える作戦へと変更を余儀なくされ
日付けの変わった深夜からカバーに固着したガスケットをちまちま剥がしにかかることに。
(´Д`;)

(画像真ん中のノミが1番剥がしやすかったかも)

念の為細かな面取りも兼ねて油砥石で均しておきまして
次はこれから取り付ける中古コイルのカプラー配線を、車体ハーネスと適合する元々のコイル(←壊れてるヤツ)側のカプラーへと付け換えます

(眠たくて電工ペンチでテキトーにカシメてたら防水伸縮チューブまで貫通しちゃいました)
黄色の交流3本線はどの黄線と繋げても問題無いそうですが残る2本の線は緑・橙と緑・青でドレをどちらに繋げて良いか判りませんがもし間違っていたとしてもエンストするくらいらしいので、とりあえず今回は直感で橙を緑、緑を青へと繋いでみました
(↑不具合が出たら逆パターンに付け替えます)

絶縁するべく融着テープ巻きまして
(普通科高卒が午前2時まで作業するとこんな↑仕上がりになりますホットケ)

パーツクリーナーで脱脂した車体側とカバーの合わせ目に液体ガスケットを指で薄く塗り拡げ
(チョー適当だが眠いので許せ)

紙のガスケットを挟みながら

カポッとカバーを装着

んで。
ネット情報によるとコレに10N(ニュートン)だか12Nでカバーのボルトを締め付けていかなければならないらしく、ネットで購入し届いたばかりのトルクレンチなるツールを生まれて初めて使う事になったのですが〜…
設定したトルク値に達すると『カクン…』というビミョーな感触が伝わってくるらしいのですが寝不足で集中力が途切れているせいか規定のトルク値に達してるかどうかのアタリの判断がなかなか掴めず…
(;´д`)
まぁ…こ…こんなもんちゃうかなぁ…
(;´д`)
タブン…シランケド
…みたいな感じでボルトを1本1本締め付けていってたのですが。
ジェネレーターカバーの残すところ最後1本のボルトを締めていた折…そろそろ『カクン…』というアタリが返って来ても良い筈なのに一向にその感触が伝わって来ず…
(;´д`)
いや…もうあとひと締め、テンションを加えたらカクンと鳴るやろ…
(;´д`)
と思いながら締め込んでいたところ
パンッ!
という音とともに急にレンチに掛かっていたテンションが抜けた瞬間、嫌な予感が脳裏をかすめまして…
ネジ…切れちゃいました
ん
ノ
ォ
ォ
ォ
ォ
ォ
!
(屮 oДº)屮

不幸中の幸いというか…切れかけたネジはエンジン内部に埋もれたままにならず無事に取り出す事ができ、フロントスプロケカバーを留めていたボルトが長さ的にも(多分)同じモノだったのでそれで代用し、とりあえずジェネレーターカバーだけは全ての箇所をボルトで締め終える事はできました
そのかわりスプロケカバーを留めるボルトが1本足りなくなったので急遽発注をかけましたがココはそこまで神経質になる所では無いのでヨシとしますか…
(´Д`;)
もはや…気力・体力の限界。
千代の富士が引退を決めた時の心境って…まさにこんな状態だったのかも…
(;´д`)ワカルワァ…
(↑いや別に千代の富士はネジを舐めたりボルト切ったりしてませんから)
…とまぁ…
ここまでの作業を終えた時点で既に夜も明けちゃいましたがなんとかステーターコイルの交換から配線とカバーの組み付けまではやり切りました(疲)
液体ガスケットのシール性能を完璧に発揮させるには2〜3日は硬化させたほうが良いらしいので、オイルを入れてからの動作確認はまた後日、報告させて頂きますぅぅぅ〜
乙!
(´Д`;)
PS.普段使わない筋肉を使ったので上半身が筋肉痛になりましたとさ(泣)