小説「離しません!」&スピンオフ「オミとカイ-少女の霊と俺達と-」

YouTuber達のソフトなBL小説です。男の方もどうぞ。更新情報や雑談はツイッター(Ⅹ)で🌹不定期更新すみません

50.カイさんのバッグ

2024-02-23 23:12:00 | 小説
「小さいお社があるだけだから撮れ高が心配なんだよね…雰囲気はあるし、実際俺も具合悪くなっちゃったんだけどさ…でもダイキ君は大丈夫だったし 」

「まあ、撮るだけ撮っておいて、イマイチならお正月特集に使ったりしてもいいだろうし 」

「…そうだ、昼間の骸骨探してみようか 」

「ああ、それでもいいかも。フクちゃんは昼間ダメかもしれないけど」

 そしてカイさんは時計を見ると、

「ダイキ君、機材の片づけ頼める? 」

「はい。大丈夫です 」

と、俺が答えると、今度はオミさんに、

「悪いけど、今日はちょっと用事があるから帰るわ。オジサン達の接待よろしくね 」

と、いたずらっぽく笑ってドアに向かったが、

「カイくん、バッグ忘れてるよ! 」

「あ、ごめんごめん、俺としたことが 」

「気をつけて帰ってね。今日はありがとう 」

 そしてまた笑顔でカイさんは帰っていった。

 …うーん、俺、カイさんをかなり疲れさせてしまったのか。

 …そういえば…

 …カイさんとオミさん、不自然なところもないといえばないけど…

 バッグを忘れたのは、何かあるのかな?…



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