小説「離しません!」&スピンオフ「オミとカイ-少女の霊と俺達と-」

YouTuber達のソフトなBL小説です。男の方もどうぞ。更新情報などはブログ1P目又はツイッター(X)にて🌹

お詫び・今少しお待ちください

2024-08-16 22:22:00 | おわび等
 いつもお世話になっております。作者の阿弓晃子です。

 小説の更新が止まってしまい、申し訳ありません。

 実は、熱中症のような症状になってしまい、それから体調不良が続いております。

 また、そんな時に限ってスマホがとうとう起動しなくなり、またgooブログさんのOSの変更にのっとってタブレットを新しくしなければならなくなり、これら2台の色々な設定をしなければブログの更新は無理…ということで、小説の更新ができずにおります。

 本当に申し訳ございません。

 秋には復活出来れば…と思っております。

 大変恐縮ですが、今少しお待ちください。
 よろしくお願い申し上げます。
 


【お知らせ】連絡ページを作りました。

2024-08-08 22:03:00 | おわび等
 こんにちは。小説の作者・阿弓晃子(あゆみ・あきこ)です。
 さて、本日(2024.08.08)から、このブログの1ページ目とツイッター(現X)をご連絡やお詫びなどのページとさせていただきます。今までのように小説のページの中にお知らせやお詫びのベージを入れるのはいかがなものかとかと思いまして…
(まあ今日はこのように入れてしまいましたが)
 ご利用頂けますと幸いです。
 また、阿弓晃子の簡単なプロフィールを、ブログ1ページ目の末尾に掲載させて頂きます。
 よろしくお願い致します。
 小説の方はもう少しお待ちください🙇

小説「オミとカイ」26.白い服の少女

2024-08-02 22:20:00 | 小説
「ごめん。だってオミが俺の気持ちを受け止めてくれるなんて思っていなかったから、逆に心配になっちゃって…理解すらしてもらえないと思ってたから…」

「そんなこと…でも言ってくれて良かった…あれ、ダイキどこ行ったんだろう…」

 気がつけばダイキが乗った車が見えなくなっていた。

 そして、助手席のカイは前を見たまま固まっていた。

「カイ、どうしたの?」

「ちょっと、あの女の子!」

「えっ? 」

「えーっ? 」

 俺はびっくりして急ブレーキをかけた。

「いったいどうしたの? 」

「見えなかった? 女の子が車道に出るんだか出ないんだか… 」

「いや、歩道に人なんていなかったよ 」

「いや、いたよ。高校生くらいのひょろっとした、長ーい黒い髪の子で、長い白ワンピみたいの着てた…」

「いやぁ…そしてどこ行っちゃったんだろう…カイ、見えてるの? で、こっちにも来てないよね」

「来てないし、何か、消えた、って感じ 」

 今が夜なら、〈霊〉ということで俺は納得したかもしれないが…

「…そういや、昼間でも霊は出るか。 」

「うん。イギリスの古いお屋敷とかであるじゃん。昼間でも可愛い女の子の霊が、レンガの家の影に走っていったり、心霊写真に写ってたり 」

 しかし、そこでカイの言葉は途絶えた。

 見ると、さっきとは一変して真っ青な顔でカイは苦しそうにうつむいている。

「カイ、大丈夫? 」


小説「オミとカイ」25.ひどすぎるカイ

2024-08-01 22:20:00 | 小説
 そんな俺を見て、カイがまた不安になったようだったので、くだらない話をしてみた。

「じゃあ今度から2人っきりの時は、カズ君て呼ぼうかな 」

「じゃあ俺はタツオミ君をタッ君て呼ぶ 」

 …一瞬の沈黙…

「やっぱり今のままにします 」

「そうだね。人前で出ちゃっても困るしね 」

と、笑いあったのに…

「オミ、これってビジネスカップルじゃないよね? 」

「何で? 」

 そんなに俺って信用ないのか…俺はショックで何も言えなくなった。

 でも、こんなに急にカイの気持ちになじんでいくのが、自分でも不思議だとは思っていたけれど…

「ジャパン・ホラー・アワードがあるからさ 」

 情けなくて涙がこぼれそうになった。何だか疲れがどっと出てきて、俺は車を停めた。

「カイ、悪いけどここから会社までは自分で運転して帰って。俺はどっかの草むらででも休んで帰るから 」

「えっ?」

「自分の身に何が起こってるのかわかんなくなった。何がビジネスカップルだよ…」