小説「離しません!」&スピンオフ「オミとカイ-少女の霊と俺達と-」

YouTuber達のソフトなBL小説です。男の方もどうぞ。更新情報などはブログ1P目又はツイッター(X)にて🌹

62.フクちゃんとたまごっち

2024-07-01 22:24:00 | 小説


 フクちゃんこと福田慎二さん。〈礼霊ず〉の動画にたまに出演してくれて、「いつものゲスト」と紹介されている。
 普段は ライブハウス 兼バーを経営している人。
 オミさんとカイさんの音楽仲間だった人だ。

 動画ではちょっと強面に見えるけど、実際は笑顔の優しい 面白い人だった。女性ファンも多いらしい。


「フクちゃん、 疲れた顔してない?」

 オミさんが心配そうに訊くと、
「うん、 最近 うちの店は大人バンドコンテストが目玉なんだよね」
「オヤジバンドじゃないの?」

「うん 最近はそうは言わないんだよね 。女性も増えてきたし」

 そこで オーディションを通ったとあるバンドから連絡が来て、ギター ボーカルの人が怪我をしたが、代わりが見つからないので誰かいないかと言われたのだという。

「やる曲がよく聞いたり聞いた曲だっだから、俺がやりますって言ったよ。まあ 、その代わり コンテストからは外されるわけだけど。
でもせっかくだから 演奏がしたいということでね」

やっぱりライブハウスには立ちたいよね…

「そしたら また何日かしてボーカルも誰かいませんかっていうことになって、それも俺しかやる人がいないから…」

「大変だな」

「うん、まあね。最近 またロックのバンドもお客さんも増えたから 忙しくても楽しいんだよ。」

「来週の撮影 大丈夫?」

オミさんがからかうように言う。

「多分ね 」

「多分ぅ~?」

オミさんと カイさんが笑いながら責めると、

フクちゃんは聞こえないふりをして 俺の方を向き、

「入社していきなり心霊写真撮れるなんて 、すごいじゃん」

 そして、なぜ俺がもらった方には肩の上の手が写ってなかったんだろうと不思議がっていた

「じゃあフクちゃんはもう写真削除しちゃったの?」

いや 育つ 写真だって言うからパソコンの方には取っておいてるけど育ってないんだよな。皆さんはどうなの?

たまごっちとかの話じゃないんだから とみんなで大笑いしてしまった。



スピンオフ作品「オミとカイ」更新のお知らせ

2024-07-01 22:20:00 | おわび等

 いつもお世話になっております。作者の阿弓晃子です。

 さて、急なんですが、明日、7/2にて「離しません!」の63回にて第一章が終わる予定です。

 その後は、ちょっと事情がありまして、「離しません!」のスピンオフ作品としまして、「オミとカイー少女の霊と俺たちとー(仮)」を更新する予定です。

 夏休みシーズン?にお楽しみいただけましたら幸いです。

 それでは次のページより、62回をお楽しみください。