オミさんはやっぱりあたたかくて、どこか可愛い人だった 。
最初に闇を語った時の冷ややかさこそ嘘で、キャラは作っているのではなく 地のままに思えた。
「ダイキのご飯はいつも美味しいな 」
応接室で食事中のオミさんはよく幸せそうに言ってくれる。
その表情はほっこりして何とも可愛い。
共働き家庭で育った俺は ひと通りの家事 はできるが、どれもそんなに上手いわけではない。
料理もまあそうなのだが時間がある時には、 簡単なものばかりだが、なるべく健康を考えて作るようにしている。
オミ さんに自分の分も作って欲しいと言われたので、俺はオミ社長の分と自分の分を作っている。
オミさんの家も共働きだそうだが、 料理は全部弟さんだったそうだ。
「カイのところも 同じ感じ。 俺よりはましだけどね 」
でも オミさんは、俺に毒でも入れられたら、なんて思ったことはないんだろうか…
俺は入社して間もないひよっこということもあって、仕事は山ほどある。
動画編集にしても練習はしているのだが 、操作はともかくオミさんたちと違って美的センスがかなりないらしく、テロップのフォント選びなんかも下手だった。
あと、パソコンがあるのでこの家?全体の埃も気になっていた。
新人らしく、掃除も早くしたかったのだが、ずっとオミさんがいるので 、タイミングがつかめなかった。
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