アユ母日記

東日本大震災
平成23年3月11日
あの日から会えなくなったアユと凛へ
思いが届きますように

酒田大火

2015年10月29日 | 日記
39年前の今日
酒田では大火がありました。

私は中学生(歳が…)

大火の夜はすごい風でした。
火事があった場所は
ウチから歩いて15~20分位の場所。
外に出ると遠くの空が赤くなっているのが見えて
強風で火が右から左へ走るのが見えました。
私はそれを姉と二人で家の前で見ていました。

その後
姉は自分の部屋へこもって一人荷物をまとめていたのを覚えています。
あの時は
「そんな大げさな」とか
「一人で逃げる気か」とか
「ウチまで火は来ないよ」と思ったものでした。
結局、ウチまでは全然来なかったのですが…
震災があって
今だったら、当たり前に荷物持って避難移動かもしれませんね。

火事は1774棟22.5haが焼けました。
あの時はすご~く広大な広さを感じたのに
震災の時の女川や石巻や気仙沼や南三陸を見たら
酒田の大火の広さなんてほんのちょっとだな
と感じます。

人災の火事と
自然災害とは
全く違いますけど…

今、生きる上では
こんな事も起きるんだって事を心の中に留めておかなくてはいけないのかもしれません。
本当はそんな事知りたくなかったですけどね。

39年前の燃えカスは今も酒田には漂っていて
過疎が進んだ今は尚更
尾はどこまで引いていくんだろうな。

震災も4年8ヶ月
どこにも新しい街並みは見えなくて
仮設暮らしはまだ続いていて
人口減少、高齢化、一人暮らしが増えて
見えない街に過疎が進んで行く。
30年たっても
50年たっても
震災でなくなったモノが取り戻せないように…
建物だけ新しくしても
戻らないモノがある。

あの大火の夜があっても
次の日は当たり前に朝が来ました。

そうやって人は生きて行くものなんだ。
悲しいけど…



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