アユ母日記

東日本大震災
平成23年3月11日
あの日から会えなくなったアユと凛へ
思いが届きますように

アユのもの

2014年12月02日 | 思う事
私が普段過ごしている部屋は
我が家では
「アユの部屋」と言われていて
アユが凛を産む時
生まれた後も過ごした
アユが帰って来ると過ごしてた部屋です。
そこにある荷物は
ほとんど全部アユと凛のもの

女川の社宅アパートは鉄筋作りで
周りの家や建物は全部流されたのに
アパートは流されずドッシリ立っていました。

遠目で見ると
アパートだけ被害なさそうに見えたのに
近くに来ると
窓はめちゃくちゃ 中はドロドロでした。
浸水は
四階のアパートの屋上までだから
すっぽり水の中に入り
ぐるぐる回された感じとでも言いましょうか…

お陰様で…と言うのもへんですが
アパートの中にあったものは
多分 大体無事だったんですね。

だから
一つ一つゴミ袋に詰めて
服や衣類は絞りながら袋に詰めて
持ち帰って来ました。

その服や衣類のほとんどが
3年8ヶ月 そのまま置かれています。

そしてアユのピアスやら化粧品やらも
そのまま

あの日使ったのだろうそのままで取ってあります。


コンパクトの鏡の部分には
海水が入り込んだらしく
錆び付いてきています。

海水だったから
どこまで取っておけるのかわからないけど
取っておいてどうするのかもわからないけど
捨てられない。

捨てられないものが沢山
まだどうするのかも
決められない。

そのままでしまってしまいました。
時々 思い出しては出して見ると思います。
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