アユ母日記

東日本大震災
平成23年3月11日
あの日から会えなくなったアユと凛へ
思いが届きますように

子どもをなくすという事は…

2019年12月30日 | 思う事
京アニの放火事件で
娘さんをなくした方の話し

先日免許の更新だったそうですが
更新をしなかったんだそうです。

あの事件以来
何かにつけて涙が出てとまらなくなる。
それが
どんなタイミングかはかり知れなくて
車に乗っていても何かのタイミングで涙が出て前が見えなくなる。
このままでは事故を起こしかねないので
免許の更新をやめた。
と……





私もそうだった。

信号待ちで止まると
一瞬 津波の海の中の様な
想像をしてしまったり…
車の背後から波が追いかけてくる様な気になったり…
どんなに怖かったかと思うと
突然 悲しくなって涙が溢れてきた。

そんな思いをずーっと繰り返した。

今は
時々 堪えきれない涙が出る時もあるけど
心の中の蓋を開けない様にできる。
だいたい……

車に乗ると
事故を起こさない様に
シャキっとなる気がする。

子どもをなくした私が事故で人を傷つけてはいけないと思う…
時々
「この場に波が…」
とか
「街中が海になる…」
と…襲いかかってくるけれど…




哀しみは消えてなくならない。
涙があふれて止まらなくなる事はなくなったけど…
何かを乗り越えたわけではない。


親をなくしても
人生の歩く道のりに変わりはないけど
子どもをなくしたら
自分の人生の歩く道のりは変わりますよ。
子どもをなくすという事は
そういう事です。
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