「殺人者の記憶法:新しい記憶(살인자의 기억법:새로운 기억)」を観ました。
予告動画はこちら。
同じストーリーをまったくの別角度から描く『殺人者の記憶法:新しい記憶』。
同じトンネルの場面から始まるストーリー。
しかし、別の角度から見た場合、違う人の視点から見た場合、こんなにも同じ話が違う話に見えるんだな〜と思うような作りでした。
実際に起きたこととアルツハイマーを患う主人公ビョンスの妄想、真逆に見えるから不思議でした。
基本的に同じように話は進みますが、若干カットされた部分、付け加えられた部分があるAnother Story。
「え?そうだったの?」「それって実はそうなの?」「だからそういう記憶になってるの?」など、この映画は両方見ないといけない映画ですね。
ただ、見終わっても「真実」は本当のところどうなの?って疑問が残るし、始まったトンネルの場所がこんなにも不気味で印象が変わるんだな・・と思った映画でした。
靴・・・そして不気味な笑い・・・本当はどうなの?
人の記憶って絶対ではないし、いいように塗り替えられているのかも。
それはアルツハイマーを患っていなくても、認知症を患っていなくても、日々人々の生活の中でも行われているのだろうし、「防衛本能」ではないけれど、何かを守るために、自分を守るために都合のいいように上書きされたり書き換えられたりしているのかもしれない。
忘れることがいけないことではなくて、忘れるからこそ困ることもあるけれど救われることもあるし、覚えているからよかったことも、逆に苦しいこともあるのかもしれないなと思いました。
「本能」とか「習慣」というのはすぐに忘れたりなくなるものでもなく、それがまた恐怖だなとは思いましたが・・・
いいことだけを覚えていて、嫌なことは忘れて・・・
でもきっと、悲しみや嫌だったことを覚えているからこそ自分にも人にも優しくなれたり幸せを感じることもできるのかもしれないなと(この映画のストーリーの結末はこんないいものではないけど)そんなことも考えました。