Simply Wonderful

生れて、死ぬ。ゲノムに乗って旅をする。

【原発2】放射線の危険性

2011-03-30 | 生命
東京電力は28日、福島第1原発事故で、毒性の強いプルトニウムを検出したことを発表しました。
さらに、原子炉2号機付近の水たまりで、毎時1000ミリシーベルト(=1シーベルト)以上の放射線量を検出したそうです[日刊スポーツ,3/28]

自体はどんどん悪くなっています(*_*)


そんなわけで、今日は「放射線の危険性」についてです。

前回述べたように、この世は放射線に満ち溢れているのですが、
放射線の発生源である”放射性物質”の種類や、放射線のタイプによって、どのくらいの期間、どのような危険があるのかが異なります。


【原発事故における放射性物質の動き】
1)原発の大事故
2)大量の放射性物質が微粒子になって大気中に流れ出す(=放射能雲)
3)放射性物質の重さにより地面に降下したり、より遠くへ拡散したりする  
4)汚染された空気・水・食物を通して人間の体内に取り込まれると、体内で放射線を出し続ける(=内部被ばく
5)放射線を出す能力(=放射能)がなくなるまで、その威力を発揮する


ご存じのとおり、宇宙に存在するすべてのものは「原子」が集まってできています。
細胞と同じように、原子の中心には”核”があります。



その原子核が分裂して2個になったり、壊れてしまう時に、ものすごいエネルギーが出て、同時に放射線という光も放ちます。

また、原子核が壊れて放射線がピカッと出た時の放射線量を100とすると、
それが半分の50にまで減る期間を”半減期”といいます。

  物理学的半減期:放射性崩壊によって半分に減る期間
  生物学的半減期:排泄機能によって半分に減る期間


厳密に言うと、報道される半減期は”物理的半減期”で、生物に取り込まれた場合とはまた違います。

今回の福島原発で問題になっている放射線物質は、
ヨウ素131、セシウム137、キセノン133(韓国・米国で検出)、プルトニウム239です。

【ヨウ素131】
物理的半減期: 8日
生物学的半減期:128日
崩壊方式:ベータ線を放出してキセノン-131となり、ガンマ線が放出される。
原発事故で最も放出されやすい物質。
甲状腺に蓄積しやすく、チェルノブイリでは10年後の甲状腺がんが1000人に1人発症した。

【セシウム137】
物理的半減期: 30年
生物学的半減期:70日
崩壊方式:ベータ線を放出してバリウム-137となり、ガンマ線が放出される。
これも原発事故で放出されやすい。
体中にまわり、特に筋組織に多く残る。

【キセノン133】
半減期: 5.3日
生物学的半減期:22秒~17時間
崩壊方式:ベータ線を放出してセシウム-133となる。
吸いこんでも体内に残らない。

【プルトニウム239】
半減期:2万4千年
生物学的半減期:骨で20年、肝臓で50年
崩壊方式:アルファ線を放出してウラン-235となり、アルファ線を放出。トリウム-231となりガンマ線が放出。最後は鉛-207となる。
非常に有害で、特に肺に蓄積されると強い発がん性を示す。


それぞれ特徴がありますが、(物理的)半減期が短いと言っても、体内に取り込まれたときに排泄されやすいかとか、
原子核が崩壊した後にどの物質に変化するのかで、人体への影響は大きく変わります。

それぞれの性質を理解し、ちきんと怖がりましょう。


追伸、東京電力がやっとフランスにヘルプを求めたとニュースにありました[AFP BB News, 3/29]

良い解決策を知っているなら、もったいつけないでどんどん助けておくれよ。

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ノーモア原発!http://www.stop-hamaoka.com/

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【原発1】放射線の致死量

2011-03-24 | 生命
3月11日の東北地方太平洋沖地震によって、東京電力の福島第一原子力発電所が損傷しました。
放射線が漏れだす危険性から、半径20km以内の原発周辺の住民には避難警告が出されました。
ホウレンソウや原乳など、多くの食物に基準値以上の放射線が検出されました。

昨日のニュースでは、東京の浄水場にも通常よりも多い放射性物質が検出され、乳児に対しては水道水を飲ませないようにと指示がありました。

つい先日まで、『東京は福島から約220km離れているから、被爆の影響は心配しなくても良い』と安心させられてたような。
おとといの雨で広がってしまったのでしょうか。

放射線の専門家たちは大丈夫と言うけど、政府の対策は不安を仰ぐ。
何を信じてよいか、本当は危険なのか、国民は混乱しています。

日本は唯一、原子爆弾を投下された国です。
”被爆””放射能”という言葉に敏感であるのは事実であり、それに対して恐怖を感じることは間違いではないと思います。
しかし、正しく理解して、正しく怖がる必要があるのではないかと思います。


あまり専門的なことはわかりませんが、『放射線』についてわかりやすく書きたいと思います。

 ーそもそも放射線ってなんでしょうか?

広義では、私たちが見ている光、電気治療で使われる低周波、紫外線やX線など、全ての光が放射線ということができますが、
その中で特に、X線やγ(ガンマ)線などの高いエネルギーを持った電磁波や粒子線のことを”(電離)放射線”と呼んでいます。


イメージ的に、戦隊モノのビームのように、それを発生する装置があって初めて放射線が出るように思えますが、自然界にも、そして私たち体の中からも、放射線は常に発せられています

地球の殻を構成している岩石や土砂などにはウラン、トリウム、ラジウムなどの放射性物質が含まれています。
また、空気中にも気体状の放射性物質が存在し、放射線を放出しています。
さらに、宇宙のかなたから飛来する宇宙線と呼ばれる放射線も地球上に降り注いでいます。
つまり、人は日々放射線を浴びて生きていて、そのレベルは決して人体に影響がないモノとされています。



放射線が人体に与える影響を表す単位としてシーベルトがありますが、人間は1人あたり平均して1年間で約2.4ミリシーベルトの自然放射線を受けています。
単位などはこちらを参照下さい→「放射線の量、被ばく - シーベルト(Sv)、グレイ(Gy)、原発、放射能」

この図で見ますと、一番上の7,000~1,0000ミリシーベルト(=7~10シーベルト)が”致死”の線量なのですが、
チェルノブイリ原発事故では、174,000ミリシーベルト(=174シーベルト)
広島の原子爆弾では、103,000ミリシーベルト(=103シーベルト)
で、致死量をはるかに超えた放射線だったのです。

福島第一原発で話題になっている放射線量は、
最大観測値で、400ミリシーベルト(=0.4シーベルト)です。
3月24日現在、原発から1km離れた場所は200マイクロシーベルト(=0.00002シーベルト)だそうです。

0.01マイクロシーベルト(=0.000000001シーベルト)が10マイクロシーベルト(=0.000001シーベルト)になったと怯えている人たちは、
ゴキブリの触角が1mm長くなっただけで慌てふためくのでしょうか。

ま、冗談ですが。。。

長くなってしまったので、超中途半端ですが次回に続きます(笑)



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【体温4】冬眠と体温

2011-03-18 | 健康
先週の3月11日、『東北地方太平洋沖地震』が発生して日本が大きく動き、止まりました。
被災地の皆さん、ご家族のみなさん、携わる多くの方々の健康をお祈りします。

私にできることは節電に募金、こうしてブログで小ネタを披露することしかできません。
明るく前向きに、いつも通りの調子で書かせていただきます。

  ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

それでは気を改めまして、今日も懲りずに体温についてです!!

私たち哺乳類や鳥類のように、常に一定の体温を保てるものを「恒温動物」
両生類(カエルなど)や爬虫類(ヘビなど)や魚類など、外界の気温によって体温が変動するものを「変温動物」と言います。

変温動物だけでなく恒温動物の中でも、ハムスターやコウモリ、クマなどは”冬眠”によって冬を越します。

前回の記事(【2】自律神経失調症と体温)で『エネルギーのほとんどが熱を生み出すことに使われる』と書きましたが、
冬眠中はエネルギー消費を抑えるため、必要最低限の熱しか作りません。


[画像;冬眠中のヤマネちゃん]

ヤマネはなんと、体温を0℃にまで落とし、代謝を数十分の一にします。
クマは少し例外で、体温は33℃程度に下げただけで代謝を1/4に抑えます。
(参照:「冬眠中のクマの驚くべき体内メカニズム」

この、超エコなクマの冬眠メカニズムはまだ解明されていないようですが、
こんなシステムが人間にも備わっていたら、寿命も長くなるし宇宙旅行も夢じゃない(^^)


そしてもう一つ。
がん細胞は35℃でもっとも増殖します!

がんの代替医療では「温熱療法」(42℃くらい)でがん細胞を殺すのですが、
これは、”がん細胞は正常細胞よりも高熱に弱い”ことを利用しています。
(参照:「がん情報サービスー温熱療法ー」
*がんについては、またの機会に詳しく書きたいと思います。


さあ、体温維持が生命にとってどれだけ大事か、わかっていただけたでしょうか?

●適度な運動をする
●お風呂は湯船にゆっくり浸かる
●(循環を良くするために)水をたくさん飲む
●規則正しい生活をする
●身体を冷やす食べ物(お酒・アイスなど)を控える
●ストレスを溜めない
●便・尿・汗など、出せるものは出す

冬眠システムを持たない我々人間は、体温が下がっても何も良いことはありません。
上記のことに気をつけ、体温&代謝を上げましょう(^^) 


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【体温3】免疫力と体温

2011-03-11 | 健康
今日もしつこく”体温”についてです(笑)


体温は自律神経だけではなく、免疫系とも密接にかかわっています。

平均体温が1℃下がると免疫力は約37%下がり、
平均体温が1℃上がると免疫力は約60%活性化します。




私は風邪をひくと、38℃以上になることが多いです。
とてもしんどくて身体が痛いので、とにかく風邪薬&大量の水を飲んで、身体を温めて、ひたすら眠ります。
丸1日そうしていると、だいたい翌日にはすっかり治ってしまいます。
(たまに咳などの症状は引きずることがありますが。。。)

この病み上がりの状態で体温を測ると、なんと35℃まで下がっていました。
免疫力も、かなり下がっていたことでしょう!
病み上がりで無理をして、また風邪をぶり返す人は、体温も戻っていない可能性があります。


日本人は、薬の飲み過ぎで低体温になっている、とも言われています。
どうやら「鎮痛解熱剤」だけでなく、甲状腺ホルモン剤以外のほとんどの化学薬品は体を冷やすそうです。
つまり、症状を軽くする代償に、もれなく「低体温」が付いてきます。

皆さんもご存じのとおり、”免疫力低下”はほとんどすべての病気に共通の因子です。

体重も気になるところですが、是非、体温も測って自分自身の健康をチェックしましょう!

参照:「テルモ体温研究所」
*正しい検温方法。”検温表”もダウンロードできます。



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【体温2】自律神経失調症と体温

2011-03-08 | 健康
今回は、神経からみた体温調節についてです。

-----『自律神経失調症』

この病名を医師から宣告された人は何割くらいいるのでしょう。
なんだか格好良い病名で、ちょっと自慢する人もいるでしょうね。

体調が悪くて病院に行って「なんともない」と言われると、患者は「もっと精密検査をしろ」だの納得しないケースが多いようです。
病人扱いしてあげることも、サービス業である医師の役目なんでしょうね(笑)


自律神経は血管、リンパ腺、内臓などに分布する神経系で、
呼吸や代謝、消化、循環など自分の意思とは無関係で生命活動の維持やその調節を行っています。

体温を保つのも、自律神経の働きです。
暑い日には汗をかいて気化熱を放出し、体温が必要以上に上らないようにします。
寒い日には肌や血管が収縮してできるだけ熱が外に出るのを防いでいます。

≪おまけ≫
 人間は食べることによって、生きるためのエネルギーを作ります。
 そのエネルギーのうち、なんと、75%以上が熱に変換され『体温維持』に使われているのです!
 呼吸や代謝以前の、生命の基本の中の基本なんですね。

もう少し詳しく説明すると、
自律神経には、交感神経副交感神経という二つがあり、それぞれが、脳の視床下部から指令を受けて、
状況に応じた働きをします。

交感神経は、基本的に昼間活発になり、興奮したときや緊張状態のときにも優勢になります。
副交感神経は、夜間にかけて休息するときに活発になり、血圧を下げ睡眠に導く役目もあります。

この交感神経副交感神経の切り替えによって、身体の機能が正常に保たれます。

体温は、活動している時(=交感神経)に高く、眠っている時(=副交感神経)に低くなります。
厳密に言うと、午後4時位が1日の中で最も体温が高く、朝方4時が最も低くなります。



自律神経は、血管に巻きつくようにして、全身にはりめぐらされているため、
自律神経の乱れはすぐに体温に反映されるでしょう。。。
特に体温の低下は、様々な症状を引き起こすでしょう。。。


●『自律神経失調症』と診断され、めまい、冷え、緊張感、血圧変動、立ち眩み、耳鳴り、吐き気、頭痛、微熱、
過呼吸、生理不順と、人間不信、情緒不安定、不安感、イライラなどの症状がある方は、低体温ではないですか?
●夜型の不規則な生活、脳の疲労、ストレスや更年期ではないですか?
●あまり運動をしていのではないですか?

この上の図は、”健康的な理想の1日の体温変動”です。
『自律神経失調症』は自分次第で改善します。
規則正しい生活をして、このグラフを目指してみましょう!!



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【体温1】体温について

2011-03-02 | 健康
海外に行くと、レストランのクーラーが強すぎて、夏でも上着が手放せないことがあります。
それに日本の街を歩く欧米人は、秋冬でも半袖の人がいて突っ込みたくなりますよね。

ズームインでの調査によると、

日本人の平均体温・・・36.2℃
欧米人の平均体温・・・36.9℃


だそうです。
そう。日本人の方が平均体温が0.7℃も低かったそうです。

これは、欧米人の神経が鈍感なのではなく、『筋肉量の違い』が理由の一つと考えられます。
日本人の中でも、男性より女性の方が体温が低く寒がりなのも納得ですね。

ちなみに私の体温は36.6℃前後ですが、寒がりで暑がりです(はい、ただの我儘です。笑)


熱は筋肉で作られ、全身をめぐる血液で熱を伝えるのです。
つまり、筋肉が少ないと全身が冷え、血流が悪くなり、さらに筋肉を硬直させ、腰痛・肩こりが生じます。
(腰痛に関しては『ゾンビと腰痛』をご覧ください)



10年ほど前は、日本人の平均体温は36.8℃だったそうです。
近年、子供や男性の冷え性も増えているらしく、日本全体の熱が下がっていると言えます。

原因は筋肉量だけでなく、ストレス社会や食事にもよるでしょう。

『冷えは万病のもと』というように、低体温は腰痛・肩こりだけでなく、生命を脅かす病気にも影響を及ぼすので、
体温を上昇させることは健康に生きていくためにはとても大事なポイントです。

私自身、都内に住んでいた頃は毎日地下鉄&徒歩で、週に1度は何かしら運動をしていました。
この頃は元気でした。
しかし、田舎に引っ越して車生活になると、ほとんど歩かないわけです。
手足の冷えが消えず、腰痛も感じるようになりました。
ついでにどんどん太りました(笑)
すぐに自覚して改善を試みたのでだいぶ健康に戻りましたが、放っておいたら危険だったかも知れません。

からだの不調(自覚症状)は、自身の生活を改める合図です。

病院に行っても原因がはっきりしないと
『自律神経失調症』だとか、『ストレスですかね。様子を見ましょう』とかしか言われないけど、
何かしら原因があるはずなのでちゃんと自分を見つめてみましょうd(゜ー゜)o


次回も、もう少し体温について書きたいと思います☆


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