Simply Wonderful

生れて、死ぬ。ゲノムに乗って旅をする。

浮気を許す許さないも遺伝子か?

2011-02-22 | 生命
私たち動物は、性格や外見などで人を判断し、好きか嫌いかを仕分けします。

自分と似ているから好きになる場合、自分と違う部分があるから好きになる場合、両方があると思います。
いづれも、自分に対して影響のある人に魅力を感じるように出来ています。

これは個人の意思や好みでなく、司令塔である私たちの脳に潜在的に刻まれた命令です。

もちろん、生まれた後にたくさん勉強して得た知識によって考え方はだいぶ変わりますが、
もともとの性格(考え方)は、個人個人が持つホルモンによってある程度決まっています。


例えば、下垂体後葉ホルモンのバソプレシンは、一夫一婦主義に仕向けるホルモンです。

2008年、『バソプレシン受容体であるAVPR1Aが変異した遺伝子を複数個持っていると、男性が浮気しやすい』という研究結果が発表されました。

少々強引な考察な気がしますが、このように個人を作るとても細かい部分に渡り、
遺伝子の影響は大きく及んでいます。

ちなみにこのAVPR1Aの場合、対立遺伝子のコピー数多型と言い、
一個の細胞の中にその遺伝子が何個もあるなど、数的に個人に多様性を持たせるようなゲノム領域です。

構造の違いに加え数にも違いがあるわけですから、本当に世の中いろんな人がいて当然ですね~。



良い匂いに誘引されるとか(=自分が持つ匂い受容体のタイプ)、
相手は身長が高い方が良いとか(=自分にない遺伝子を求める)
なんだか落ち着く声だとか(=声の持つ振動と自分の鼓膜の振動の共鳴)

知らず知らずのうちにあなたは遺伝子にコントロールされてるんです( ̄ー ̄)ニヤリ



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卵子作っちゃう?!

2011-02-18 | 生命
少し前のニュースにこんなのがあるのを今知りました(笑)

『さまざまな細胞になることができるiPS細胞(人工多能性幹細胞)を使い、ヒトの精子や卵子を作る計画が慶応大で承認された。』

どうやら、生殖細胞ができる仕組みの解明を目指すらしいです。
ただし、作製した生殖細胞を受精させてヒト胚(はい)を作ったり、不妊治療に使ったりはしないらしいです。


確か、まだマウスでも研究されてない気がするのですが、いきなり人間?!
急に日本が焦り出したような、そんな印象を持ちました(笑)


卵子は、女性が生まれる前(妊娠20週くらい)に一気に700万個ほど作られて、
その後生まれ、成長し、排卵し、閉経するすべての過程で減少します。



だから、卵子を作るには、まだお腹にいる時の赤ちゃんの卵巣からどんな誘引物質が出ているのかを調べたりする必要があるのではと思うのですが、もっと画期的な実験方法が出てきたのかな?

ちなみにマウスでは大人になっても卵子が作られるという報告がありましたが、ヒトではわかっていません。


ふむ。精子や卵子の培養(=実験室で増やすこと)も出来ないのに、
どうやって作ろうとしているのか、気になるところです。



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デザイナーベビー

2011-02-15 | 生命
何個か連続して『遺伝子組み換え』について書いていますが、少し難しいでしょうか?
なるべくわかりやすく、今回は”人間における遺伝子組み換え”について紹介します。


もう大人のみなさんはご存じの通り、赤ちゃんもパパとママの遺伝子が組み換えられて新しく誕生します。

どちらか一方だけの遺伝子が受け継がれるなら、それはほとんど”クローン*”と同じで”生殖”の意味がありません。
*クローン=遺伝的に同一である個体)
混ざって、新しい個体を発生することが、生物の進化にとって重要です。

1+1=∞(無限大)

私は子供がいないので想像ですが(笑)、
どんな親も、健康で賢い子が生まれたらな~と思っているのではないでしょうか。
ついでに、容姿も良ければジャ○ーズに入れようかしら、なんてワクワクしたりするのでは?(笑)

そんで、言うことを聞かない子に育ったら「誰に似たのかしら!」とか、
「いやいや、あなたたちをミックスしたらこうなったのさ」って言い返したりするのでしょうか。

まあ、教育論的な議論は置いといて、
親の希望の子を産むデザイナーベビーの話をしましょう。


デザイナーベビー(designer baby)とは、受精卵の段階で遺伝子操作を行なうことによって、親が望む外見や体力・知力等を持たせた子供の総称です。

その技術は、不妊治療の現場にて、重篤な遺伝性の病気を持つ子供が生まれないようにするための”着床前診断”がもとになっています。

【着床前診断の方法】
1)複数の卵子を体外で受精させる
2)それぞれの受精卵が8個以上の細胞に分裂した時に、そのうちの1~2個の細胞を取り出して、遺伝子の有無をチェックする。
3)良さそうな受精卵を1つ選び、お腹に戻す。
(近いうちもう少し詳しく書きます☆)


デザイナーベビーというと、ものすごいパワーを持つアンドロイドのような人間を想像しがちですが、
技術的にそこまで自由に遺伝子操作ができるほどヒトはすごくありません。

どんなにES細胞『受精卵の可能性』参照)の研究が進んだって、クローン人間だってできないし、
卵子や精子そのものに分化させることも出来ないのですから、
まだまだ科学に脅威を感じる必要はない!

おそらく両親ともに持ち合わせていない素敵な遺伝子を子供に導入することは難しいでしょう。
あくまで現状は、両親から作られたいくつかの受精卵の中から、一番理想の受精卵をセレクトするといった具合です。

日本では制限されていますが、他国では「眼の色」「身長」「知能指数」などで、すでにセレクションがかかっている様子。

そんなことをしても、希望通りの「眼の色」「身長」「知能指数」にならないのが遺伝子です。
遺伝子が存在してもそれが解読されるかどうか、デザインしたいならそこまで考えたまえよ。



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遺伝子組み換え食品の可能性

2011-02-10 | 生命
前回の記事では、実際は日本にも多くの遺伝子組み換え食品が普及していると述べました。

もしかすると、日本で癌患者が増えている原因は遺伝子組み換え食品のせいかもしれない。
同時に、平均寿命を延ばし体型もモデルのような人が増えているのも遺伝子組み換え食品のせいかもしれない。

考え出したらきりがないですね(笑)
この世に存在するすべては、いろんな可能性を秘めていると思います。


【私が考える遺伝子組み換え食品の可能性】は、
・トマトに頭の良くなる成分をコードする遺伝子を導入する
苦い薬の成分をコードする遺伝子をサトウキビに導入する
・豚に美容に良いコラーゲンをコードする遺伝子を導入する

など、人間の欲望を叶える食品の誕生。
そして、
ウィルスや細菌、温暖化や環境汚染物質にも対抗できる遺伝子を導入する

多くの癌の原因がウィルス感染が発端ですし、
全ての作物にこの遺伝子を導入できたら良いですね(o⌒∇⌒o)

なんて、ウィルスたちに喧嘩売るようなもんです。
作物や動物が強くなれば、その分ウィルスたちも強くなるでしょう。
ますます地球は過酷な環境になります。

それが”環境の進化”であり、それに適応する”生物の進化”である、
と考えることもできるでしょう。
しかし、人間の欲求で遺伝子操作をして進化を早めるのは反対です。

それでもきっと私は、あまり気にせずに遺伝子組み換え食品を食べます。
それ自身は、紛れもない食品なんですから。
生まれてきた野菜や家畜に敬意を払って☆


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あなたも食べてる?!遺伝子組み換え食品

2011-02-08 | 生命

画像[サントリーが作製に成功した青いバラ]


みなさんは、『遺伝子組み換え食品』を食べたことがあるでしょうか?

そんな怖いモノは食べないよ!
高くても国産のモノしか買わないよ!

って方が多いのではないでしょうか?

日本人は若干”ブランド志向”的な部分や、”心配性”で”お堅い”性格の人が多いので(笑)、
他の国よりも様々な分野で遅れを取っています。
法律も医療も教育も、なかなか新しいモノが取り入れられないのが現状。。。

しかし、みなさんが『食べてない』と思っている遺伝子組み換え食品を、
おそらくほとんどの日本人は食べてると思います。


日本国内での『遺伝子組み換え食品』の製造は規制がありますが、
輸入に関しては認められています。

例えば種を輸入し、国内で生産したら”国産”ですね(笑)

ふふふ。

日本で主に流通しているのは、
大豆、トウモロコシ、ジャガイモ、ナタネ、綿実などです。
一応、安全性などは確認して輸入されているようですが、
スーパーに出回っている食品の1割しか表示がされていないそうです。

表示義務や安全性など、もっと詳しく知りたい方は厚生労働省のHPをご覧ください。

【ズバリ、安全か?危険か?】

これは、正直わかりません。
遺伝子組み換えは自然現象でも起こるので、
たとえ何世代後かに不都合が生じても原因を特定するのは相当難しいでしょう。
非遺伝子組み換え作物が永遠に安全か、わからないのと同じレベルの疑問です。

遺伝子は、遺伝子そのものが薬ではありません
例えば、ある作物に”害虫に強い”遺伝子を導入して、
その後、実際にその作物が害虫に強いかどうかはその作物次第です。

私だったら、化学合成で作った農薬をたっぷり使った野菜よりも、
無農薬で育てた遺伝子組み換え野菜を選びますが。



次回は、『遺伝子組み換え食品の可能性』について書きたいと思います(o⌒∇⌒o)



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薄毛ちゃん対策

2011-02-04 | 健康
健康と外見は時に相関しますが、多くの場合単に人の偏見に過ぎません。
時代の流れとか、文化の違いとか、星の違いかで簡単に左右されます。

ハゲだって良いではないか!
しわがあったって良いではないか!


と言いたいところですが、”外見”が人に与える影響力はすごい。
善し悪し関係なく、参考までに今日は『薄毛』に着目します。


髪の毛の悩みは男性だけでなく女性にもあります。
男女で薄毛の質は異なりますが、その主な原因はホルモンです。

  男性ホルモン(テストステロン)・・・毛髪を生み出す毛母細胞を攻撃する
  女性ホルモン(エストロゲン)・・・毛髪の成長期を持続させる働きを持つ


老化ストレスによってホルモンバランスが崩れると、髪の毛に影響が及びます。
その他にも、こんな原因がわかっています。

【亜鉛不足】髪の毛の細胞分裂や再生を促進する
【髪を洗わな過ぎ】皮脂と混ざった汚れが自然脱毛する毛と一緒に元気な毛も持っていく
【髪を洗い過ぎ】必要な油分や角質まで洗い流してしまう
【シャンプーのすすぎ不足】界面活性剤が皮膚細胞の細胞を殺す
【タバコ】ニコチンは血管を収縮させ、脱毛を促進する
【睡眠不足】髪の毛は夜間に成長し、昼間は成長しない

ちなみに、シャンプーは水で薄め、1~2日に一回、頭皮を軽くマッサージする程度が良いらしいです。

やっぱり外見を気にしてしまうあなた。
これら原因に思い当たるところがあったのではないでしょうか?

参考;『薄毛COM』


外見的に”若々しく見せる”ことは、内面の”元気”につながることは事実です。

だけど、ハゲててもしわがあっても、最高に元気に幸せになれるんだし、堂々と楽しく過ごしましょう(o⌒∇⌒o)



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アンチ長文

2011-02-03 | ご挨拶
気付いたらどんどん一つの記事が長くなっていました (((^^;)(;^^) ))

長い文章って疲れますよね(笑)

前後左右を確認しながら進まないといかんですね。

てことで、次回からもう少し小分けにしようと思います(ノ ̄ー ̄)ノ♪

今後ともよろしくお願いしまーす☆



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遺伝子?ゲノム?クロマチン?染色体?核?DNA?

2011-02-01 | 生命
遺伝子、ゲノム、クロマチン、染色体、核、DNA。

これら6つの用語を使い分けていますでしょうか?

科学や医学を専門にしていても、ついつい混同しがちなこのワードたち。
正確に覚えなくてもニュアンスで通じれば良いような気もしますが、
使い分けれたらきっとカッコイイですよ( ̄ー ̄)ニヤリ

用語を覚えるより、意味を考えながら理解しましょう☆

細胞レベルでは、生物にとって何が大事か?
それは、自身の遺伝情報(=ゲノム)を正確にコピーし伝承することです。
  【ゲノム】その生命体を構成するすべての遺伝情報

この情報は、DNAという構造に暗号化され、載っています。
  【DNA】ゲノム情報を含む鎖状の化学物質



ヒトのDNAは、なんと、1個の細胞につき1.8メートルもあるのです!
この鎖が絡まらないよう、タンパク質製の糸巻きに簡単にクルクル巻かれています。
これが、クロマチンという構造です。
  【クロマチン】鎖状のDNAとタンパク質の複合体

なぜ簡単に巻くのかと言うと、コピーするときにDNAの鎖をほどきながら
その暗号を読み取るので、ギュッと巻いてしまったら面倒だからです(笑)

そして、このクロマチンがバラバラにならないよう、核の中に包んでいます。
  【核】クロマチンを包む構造体

しかし、この”核”は、実は”細胞が分裂してない時(=間期)”に限定で見られる構造なんです。
ですので、ウィキさんでも載せてるこの図は厳密に言うと間違いです。


正確な核は、”染色体”でなく鎖状の”クロマチン”を描きましょうφ(・ω・ )
  【染色体】複製後のDNAが凝縮され、X型になった構造

間期に核内で複製されたDNAは、分裂期にはこれでもかというくらいギュッと小さく固まります
(この時、核はいったん消失します。)

なぜ、ギュッとする必要があるのでしょう?
それは、両側から引っ張って2つに分けるのに、X型にまとまってた方が一気に離せるからです。


このように、細胞が何度も何度も分裂する過程の中で、
できるだけミスのないようなシステムがちゃんと備わっているのです。


最後に遺伝子です。
  【遺伝子】タンパク質の情報を刻んだ、DNA上の特定の領域

DNAの中には90%以上が遺伝子ではない領域が含まれていて、
どんな役割を持つのか解明されていません。
10%以下の領域に、臓器を作り、表情や性格を形成する情報が刻まれているのです。


さて、なんとなく理解していただけたでしょうか?

細胞って宇宙のように壮大でしょ?(笑)



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