
難儀なアルファ166

一見様が持ち込まれたアルファ166はお決まりのクーラー不良とエンジンの挙動が変?という修理内容でした。
クーラーはお決まりのコンプレッサー不良でNPでした。
しかし、エンジンに関しては、走行可能であるものの、パワーウインドウ作動でエンストしたり、ヘッドライト
を点灯したら似たような症状が出ると言うものでした。
果たして診断は、ECU(エンジンコンピューター)が不良でした。
昨年だけも数件のECU不良と思われる、エンジン不動の修理依頼がありました。
新品をポン換えしたら完治する可能性は高いのですが、20数万円という価格はおいそれと交換できません。
万一、取り寄せて誤診であったら、目も当てられません。
中古品は原則使用不可なんです。(後述)
ECU関連は、修理する人間を悩ませるハイリスクな修理なんです。
以前は、ECUが壊れると言うのは皆無に近かったのですが、ECUがエンジンルーム内に変更されてから一気に
増えたのです。

壊れるECU

壊れない室内弁当箱タイプ
壊れるのはアルファV6のGTV最終型、147GTA、166等です。
しかも、このECUは既に、NOT SUPPLYと生産中止が多いのです。
この166もお預かりすること半年、オーナー様は意を決して、新品(23万円)を交換しても良いと決断を
下されました。
しかし、既に生産終了で、入手不可でした。
残る手段は中古品のセット交換しかありません。

ボディコンピューター、イモビチップ等のセット FIAT500例
これが唯一の救う道なんですが、この後期型ECUの166は少なくて中古品が見つかりませんでした。
それで、結局は薬局でどうしたかと言うと・・

丸ごと買いました(汗)
結論から言いますと、この事故車からセットで交換したら完治しました!。
とても長い道のりで、セカンドオピニオンを求めるべく、ディーラーさんにも20時間ほど掛けて診断して
貰いました。
結論は同じECU不良で正解だったんですが、次なる手段が見つかりませんでした。
事故車丸ごと買いは苦肉の策ですが、背に腹は変えられませんでした。
丸ごとであっても、ECUは新品の半額以下では提供できましたので良かったと思います。
かのようにECU不良は、オーナー様は元より、修理する人間も悩ませるのですネ

大変興味深いのですが、こういったケースでは中古ECUのイモビデータ書き換えでは対応不可なのでしょうか?