
エンジン不調の2000GTV
車検にて入庫した2000GTVは明らかにキャブレターが不調でした。
それはジュリアでは定番の修理ですが、SOLEXが装着されてたのが悩みどころでした。
SOLEXが決して悪いキャブではなく、主にパーツ供給面で嫌われるようになったわけです。

一応はO/Hを試みる
結果は良くなく、個人的な事情もあり、SOLEXは捨てることにしました。
定番であればやはりWEBERにコンバートが一般的です。
しかし、WEBERの調達やO/Hに付随するベンチュリーやジェット類などを揃えると、結構な金額になります。
WEBERからWEBERでは大半のセッティングパーツは流用出来ても、デロルトやSOLEXからのコンバートは
とてもコストが掛かるわけです。

在庫のリビルト済WEBER18K
こちらを使用すればBESTなんですが、相当なコストが発生します。
オーナー様もそこまでコストを掛けたくないと言われました。
そこで限りなくお財布に優しくキャブをリニューアルして復活させるという至難の業を考えました。
一つ妙案がありました。

ストックのWEBER135(画像右側)
以前取り上げたWEBER135という116ジュリエッタに純正装着されていたWEBERをこういう時もあろうと温存
しておりました。
同じ2,000CC同士ですからセッティングは基本同じでも大丈夫でしょう。

急遽簡易O/Hするの図
スロットルバタフライ以外は全バラしてO/Hしました。
先ず、ポン付けして調子を見ましたが、完璧では無いもののそれなりにアイドリングも出て好調です。
しかし、加速時に少し咳き込んだりと気に入りません。
どちらか言うとアイドリングから低速時の良くある症状です。

ジェット他再セッティング
スロージェットとエマルジョンチューブを交換しました。(50F8とF11へ)

ポンプジェットも交換
垂直噴射が気に入らないので、従来の水平噴射の定番に変更しました。
交換は意外にポン換えでラクチンでした。(#35)

調子は完璧かも?

低速からの咳き込む症状も回避されてスムーズに加速するようになりました。
カット&トライで若干苦労しましたが、好調になり苦労は報われました。
今回の修理コストがかなり抑えられたのは自慢しても良いかと思います
