かかりつけのお坊さん 奮闘編

転勤も定年もリストラもない、失うものは何もない最強な坊主が日頃の“感謝”を言葉にこめて、日常を綴ります。

迷惑施設の最たるもの

2012-12-06 22:09:20 | 日記
 お葬式が出せない
 

きのうのNHKの「クローズアップ現代」を観ました。



今、首都圏では、高齢化社会や多死社会が進む中で、

火葬場や斎場が足りなくなっているといいます。

すぐにお葬式が出せないのです。



1週間待つのは、もう当たり前。

昨夜の番組では、ある方は10日間もお待ちになっていました。

中には、遺体を保管するサービスまで登場します。

火葬場が足りないので、行政は新しく火葬場を作ろうとします。

しかし、候補地にあがった近隣地域の住民たちはこぞって反対を

します。

火葬場ができることによって、その周辺の土地の価格が1・2割

下がるのだそうです。


「(火葬場は)迷惑施設の最たるものだ」

某地域住民の声です。

  ・・・でも、あなたもいつかはお世話になるんですよ。


番組の後半には、広島県三次市の取り組みが紹介されていました。

行政主導で、火葬場を建設するのは難しい。

そこで、三次市は地域市民から手をあげてもらうという“公募”に

しました。

そうしたら、10以上の地域から、声が挙がったといいます。

そして、地域のお坊さんも参画して、地域住民が誇れるものを

みんなで、考え、今年の4月、オープンしました。

住民参加の合意形成。

地域コミュニティが崩壊しつつある今日、地域住民が、心を

一つにして、“人生終焉の場”を自分たちで、作り上げました。

今までは、横一列にならんでいた窯(炉)が、一つ一つの個室の

中に置かれ、故人や遺族のプライバシーも守られることに

なりました。

火葬場の周辺には、四季折々の木や花が植えられました。


人生最後の終焉の場を、みんなで、どのように過ごすのか。


最愛の家族をどのように送るのか。


これは、私たち、永遠の課題です。


これからの20年、団塊の世代が次々と、終焉の場を迎えます。

地域の皆さん、よろしくお願いします。



広島ブログ
 
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